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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日東紡、静ガス、ビプロジー

日東紡 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日東紡績 <3110>  2,685円  +293 円 (+12.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 日東紡績<3110>がマドを開けて急騰。3日の取引終了後、23年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の34億円から50億円(前年同期比28.1%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。同時に発表した4~6月期(第1四半期)の同利益は前年同期比2.2倍の35億9400万円だった。高速大容量通信に資する電子材料向けスペシャルガラス・クロスなど高付加価値製品を中心に販売が増えたほか、円安による為替差損益の改善も大幅増益に貢献した。足もとの好調な業績動向を踏まえ、上期予想を引き上げたが、通期は従来予想の80億円(前期は80億6500万円)を据え置いている。

■静岡ガス <9543>  1,014円  +105 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 静岡ガス<9543>は急騰。3日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、営業利益を59億2000万円から51億9000万円(前期比4.0%増)へ、純利益を43億3000万円から39億6000万円(同3.8%減)へ下方修正したが、悪材料の出尽くしによる買いが入ったようだ。ガス販売量の増加や原料費調整制度によるガス販売単価の上方調整などにより、売上高は1716億6000万円から2067億5000万円(同55.5%増)へ見直した。ただ、業績の前提条件となる8月以降の原油価格は1バレル=80ドルから110ドルへ、為替レートは1ドル=120円から140円へ修正したことが響くとしている。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高947億9500万円(前年同期比51.7%増)、営業利益79億6200万円(同44.7%増)、純利益59億6100万円(同37.7%増)だった。

■BIPROGY <8056>  3,065円  +257 円 (+9.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 BIPROGY<8056>が続急伸。株価は前日比13.1%高の3175円まで上昇し、約3カ月ぶりの高値に買われた。3日の取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算(国際会計基準)は、売上高705億1700万円(前年同期比4.3%増)、最終利益39億1900万円(同11.4%増)となり、これを好感する買いが向かったようだ。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連案件の拡大により、システムサービスが業績を牽引した。利益面では、社内DXの推進で販管費が膨らみ、営業利益は前年同期並みとなったが、金融収益が増加したことで最終利益は増益を確保した。

■日本触媒 <4114>  5,540円  +360 円 (+7.0%)  本日終値
 日本触媒<4114>が後場急伸。同社はきょう午後1時ごろ、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の200億円から250億円(前期比14.0%減)に引き上げたことが好感されたようだ。売上収益の見通しも従来の4450億円から4600億円(同24.6%増)に上方修正。足もとで高吸水性樹脂などの販売数量が計画を上回って推移していることなどが主な要因だとしている。

■テレ東HD <9413>  2,025円  +106 円 (+5.5%)  本日終値
 テレビ東京ホールディングス<9413>が4日ぶりに反発。同社は3日取引終了後、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比16.2%増の29億7700万円となり、通期計画83億円に対する進捗率が35.9%となったことが好感されたようだ。売上高は同5.8%増の365億9800万円で着地した。主力の地上波放送事業が堅調だったほか、コンテンツの2次利用から得られる収益が伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■文化シヤッター <5930>  1,070円  +52 円 (+5.1%)  本日終値
 文化シヤッター<5930>が高い。午後2時ごろ、上限を880万株(発行済み株数の13.10%)、または70億円とする自社株買いを実施すると発表。これを受け、一時12.9%高の1149円まで急伸する場面があった。取得期間は8月31日から来年8月30日まで。取得方法は自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けと、市場買い付けとしている。あわせて発表した4~6月期決算は、売上高が前年同期比5.4%減の391億1700万円、最終損益が前年同期から赤字幅拡大となる3億8800万円の赤字となった。シャッター関連製品を中心に概ね堅調だったものの、全社費用が利益を下押しした。

■ヨコオ <6800>  2,100円  +94 円 (+4.7%)  本日終値
 ヨコオ<6800>は後場上げ幅を拡大。正午ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を730億円から760億円(前期比13.7%増)へ、経常利益を67億円から80億円(同22.5%増)へ、純利益を47億円から55億円(同17.9%増)へ上方修正したことが好感された。回路検査用コネクタセグメントでの増収及び円安効果に伴う増益に加えて、下期において車載通信機器セグメントの生産現場における原価低減活動及び販売価格の見直しによる損益改善が見込まれることが要因。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高189億2600万円(前年同期比18.1%増)、経常利益30億5700万円(同2.4倍)、純利益20億3100万円(同2.2倍)だった。

■ビジョナル <4194>  7,640円  +320 円 (+4.4%)  本日終値
 ビジョナル<4194>、フリー<4478>、JTOWER<4485>などグロース市場に上場する時価総額上位銘柄が揃って上値追い基調。これらグロース上場銘柄で構成されるマザーズ指数の戻り足に弾みがついており、足もとで735まで水準を切り上げた。テクニカル的にも26週移動平均線を上抜き中期底入れの様相を強めている。ここ最近は日経平均株価を形成する主力銘柄の戻りが目立つ一方、マザーズ指数を構成する小型株には依然として向かい風の強い地合いが続いていたが、足もとで流れが変わっている。個人投資家の信用評価損益率の改善が、中小型株の物色意欲を高めるという好循環に変わりつつある。

■寿スピリッツ <2222>  8,090円  +320 円 (+4.1%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が大幅続伸し、年初来高値を更新。3日の取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高95億1500万円(前年同期比65.2%増)、経常損益13億200万円の黒字(前年同期は3億1100万円の赤字)となり、これが材料視された。3月下旬にまん延防止等重点措置が全面解除され、経済活動が正常化に向かうなか、商品力強化など積極的な施策遂行によって、首都圏に展開する主力の洋菓子店「シュクレイ」を中心に売上高、利益ともに大きく回復した。

■ツムラ <4540>  3,120円  +100 円 (+3.3%)  本日終値
 ツムラ<4540>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、23年3月期上期(4~9月)の連結経常利益は140億円(前年同期比4.4%増)になりそうだと発表。従来予想の100億円(同25.4%減)から一転して増益見通しに上方修正しており、これが好感されたようだ。足もとで医療用漢方薬の販売が堅調に推移していることに加え、円安進行による為替差益の発生も利益を大きく押し上げる。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の同利益は前年同期比19.6%増の86億6500万円だった。なお、通期予想は据え置いた。あわせて、中国グループ会社の平安津村が健民薬業集団と合弁会社設立に関する意向書を締結すると発表している。

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