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【材料】エネルギー株が下落 WTIが一時90ドル台に急落=米国株個別

 きょうの米株式市場は買い戻しが強まる展開となっているものの、エクソンモービル<XOM>やシェブロン<CVX>といったエネルギー株は売りに押されている。原油相場に売りが強まっており、WTIが一時90ドル台まで急落していることがエネルギー株を圧迫している。

 本日はOPECプラスの閣僚級会合が開催されていたが、9月は10万バレル増と僅かな増産で合意している。バイデン大統領が先月サウジなど中東を歴訪し、増産を要請していた。その外交努力に対し、小幅な引き上げで応じた格好となり、決定が伝わった直後は原油相場は買いが強まった。しかし、次第に売り圧力が強まっている。

 リセッション(景気後退)への警戒感が広がる中で、原油相場はかつての勢いが失われ、上値では戻り売り圧力が強まっている。また、この日の米週間石油在庫統計で原油在庫が拡大したことも売りに拍車をかけたようだ。季節的な需要減が影響。

 また、バイデン政権の関係者が本日のOPECプラスの決定に対して満足していると述べたことも原油の売りを誘った模様。OPECプラスはすでに7月と8月に増産を早めており、9月の決定には満足していると述べていた。サウジは先月、日量1078万バレルを生産し、稀にしか達しない水準まで増産していた。

(NY時間13:55)
エクソンモービル<XOM> 91.95(-2.13 -2.26%)
シェブロン<CVX> 156.12(-3.03 -1.90%)

NY原油先物9 月限(WTI)(NY時間13:55)
1バレル=91.67(-2.75 -2.91%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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