【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、朝安も米株先物上昇でプラス圏浮上 (7月27日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27575.16
高値 27772.97(13:50)
安値 27525.09(09:34)
大引け 27715.75(前日比 +60.54 、 +0.22% )
売買高 9億2521万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3728億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、朝安後に切り返す展開
2.欧米株軟調でリスク回避も、米株先物上昇が追い風に
3.IMFによる世界経済成長率の下方修正はネガティブ
4.日本時間明日未明のFOMC待ちで上値も重い展開に
5.値下がり数は1000を超え値上がりを大幅に上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比228ドル安と反落した。ウォルマート<WMT>の業績下方修正が警戒されたほか、米7月消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことから消費関連株などが売られた。
東京市場では朝方は安く始まったものの、その後は下げ渋り、日経平均株価は前場後半にプラス圏に切り返した。後場も強調展開が続いた。
前日の欧州株が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落しており、東京市場でも朝方はリスク回避ムードが強かった。IMFが世界経済の成長率見通しを下方修正したことでグローバル景気の減速懸念も投資家のセンチメントを冷やした。しかし、寄り後は米株価指数先物が堅調な値動きを示し、これを横目に東京市場もほどなくして買い優勢に変わった。一方、日本時間明日未明に発表されるFOMCの結果やパウエルFRB議長の記者会見を控え、上値を積極的に買い進む動きもみられず、2万7000円台後半ではポジション調整の売りが出て上値も重い展開を強いられた。TOPIXはわずかな上昇にとどまった。プライム市場の値下がり銘柄数は1000を超え、値上がり銘柄数を大幅に上回った。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄が買いを集め、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も上昇した。日本電産<6594>、信越化学工業<4063>が堅調、ルネサスエレクトロニクス<6723>も上昇した。オリエンタルランド<4661>も上値を追った。栄研化学<4549>、昭和電線ホールディングス<5805>、ファイズホールディングス<9325>が大幅高、三井ハイテック<6966>、タムロン<7740>も値を飛ばした。
半面、大商いをこなしたダブル・スコープ<6619>が急落、ファーストリテイリング<9983>も売られた。キーエンス<6861>が軟調、シマノ<7309>は大きく売られた。オムロン<6645>も軟調。マキタ<6586>は大幅安、トプコン<7732>の下げも目立つ。ビックカメラ<3048>が売られ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も利食われた。アシックス<7936>、ケーズホールディングス<8282>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、アステラス <4503>、中外薬 <4519>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約92円。うち48円は東エレク1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、バンナムHD <7832>、日東電 <6988>、ヤマハ <7951>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約57円。うち40円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)陸運業、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)電気・ガス業、(3)小売業、(4)その他金融業、(5)その他製品。
■個別材料株
△フルッタ <2586> [東証G]
代替肉のネクストミーツと業務提携。
△ポラリスHD <3010> [東証S]
フィリピン大手宿泊特化型ホテル保有運営企業グループを買収。
△ビジョナル <4194> [東証G]
ビズリーチがJAXAと連携協定を締結。
△ランサーズ <4484> [東証G]
中京銀 <8530> [東証P]と業務提携を開始し東海エリアへ初進出。
△栄研化 <4549> [東証P]
第1四半期経常益8%増で上半期計画を超過。
△GMO-AP <4784> [東証S]
「GMOメタバース ラボ」発足を材料視。
△MARUWA <5344> [東証P]
第1四半期49%営業増益。
△タムロン <7740> [東証P]
22年12月期業績予想を上方修正。
△ブシロード <7803> [東証G]
22年6月期業績は計画上振れ。
△信越ポリ <7970> [東証P]
未定としていた23年3月期業績予想は大幅増益で10円増配へ。
▼テセック <6337> [東証S]
第1四半期営業利益25%減がネガティブサプライズ。
▼WSCOPE <6619> [東証P]
韓国子会社の上場時期を変更。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)栄研化 <4549>、(2)昭電線HD <5805>、(3)ファイズHD <9325>、(4)三井ハイテク <6966>、(5)アイル <3854>、(6)タムロン <7740>、(7)KOA <6999>、(8)信越ポリ <7970>、(9)MARUWA <5344>、(10)レーザーテク <6920>。
値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619>、(2)マキタ <6586>、(3)トプコン <7732>、(4)ダイヤHD <6699>、(5)シマノ <7309>、(6)アイスタイル <3660>、(7)アダストリア <2685>、(8)ビックカメラ <3048>、(9)大阪チタ <5726>、(10)PRTIME <3922>。
【大引け】
日経平均は前日比60.54円(0.22%)高の2万7715.75円。TOPIXは前日比2.58(0.13%)高の1945.75。出来高は概算で9億2521万株。東証プライムの値上がり銘柄数は683、値下がり銘柄数は1078となった。東証マザーズ指数は705.42円(4.03円高)。
[2022年7月27日]
株探ニュース