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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):オーバル、PSS、東製鉄など

明治HD <日足> 「株探」多機能チャートより

明治HD<2269>:7100円(+230円)
大幅続伸。WHOが緊急事態宣言を出したウイルス感染症「サル痘」を巡って、厚生労働省が29日に開く専門部会で天然痘ワクチンをサル痘予防に使うことの可否を審議すると伝わっている。国内でワクチンを生産しているのは、同社子会社のKMバイオロジクスとされており、関心が向かう形になっているようだ。WHOの緊急事態宣言は20年1月の新型コロナウイルス以来となる。


オークネット<3964>:2312円(+84円)
大幅続伸。2024年から国内で初めて中古EVの電池査定を開始すると報じられている。電圧などのデータと走行距離などをもとに最大数十分程度で性能を割り出せるもよう。全国200人の検査体制を整えていくようだ。これまで中古EVの電池の残量を正確に評価する仕組みがなかったが、こうした仕組みを整えることで市場の活性化が期待されるため、ニーズの広がりを期待する動きが優勢となっている。


オーバル<7727>:840円(+238円)
大幅続伸。3営業日ぶりにザラ場で寄り付く形となっている。豪州アントンパール社の株式大量取得を手掛かりとして、7月に入って株価は大きく上昇しているが、20日の変更報告書では保有比率が8.38%にまで高まっており、会社側でも大規模買付行為等に関する対応方針の導入を発表、その後は上昇ピッチが一段と速まる展開に。M&A思惑が台頭する中で、今後も株式取得が継続するとの需給妙味が優勢のようだ。


レーサム<8890>:1260円(+70円)
大幅反発。発行済み株式数の21.57%に当たる800万株の自己株式を消却すると先週末に発表している。消却予定日は7月29日。6月29日にかけて公開買い付けにより800万株の株式を取得しており、この取得分を全株消却する。消却が株式価値に与える直接的な影響はないものの、将来的な希薄化要因が剥落することになり、株主還元策としてポジティブに捉えられている。


東製鉄<5423>:1390円(-101円)
大幅続落。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は72.3億円で前年同期比94.7%増となり、コンセンサスを5億円ほど上回る着地に。上半期営業利益は従来予想の140億円から230億円に、通期では300億円から390億円、前期比22.7%増に上方修正。主要原材料である鉄スクラップ価格の下落でマージンが拡大するもよう。スクラップ価格下落による収益上振れは想定線、むしろ、売上高見通しの下方修正をマイナス視の動き優勢に。


レントラックス<6045>:630円(+34円) 626 +31
大幅に反発。6月の売上高が前年同月比45.2%増の2.67億円だったと発表している。5月の26.8%増(2.49億円)から伸びが拡大した。6月の成果報酬型広告サービス事業でのパートナーサイト運営者数は前月から556名伸び、4万6180名となった。売上高の大幅な伸びが好感されていることに加え、25日、75日の各移動平均線を上抜け、株価水準が切り上がったことも買いを後押ししているようだ。


PSS<7707>:820円(+81円)
大幅に反発。世界的な「サル痘」の感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、買い材料視されている。サル痘は天然痘ウイルスに似た「サル痘ウイルス」に感染することで発症する。プレシジョン・システム・サイエンスはサル痘ウイルスDNAリアルタイムPCR検査キットを今月から販売しており、関連銘柄として買いが集まっているようだ。


エネチェンジ<4169>:1490円(+59円)
大幅に3日続伸。東証が25日から信用取引規制を解除し、好感されている。ENECHANGE株は前営業日まで信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。規制解除で売買が活性化するとの期待が広がっているほか、6月30日に付けた直近高値(1600円)を上値抵抗線と見る向きの買いも入っているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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