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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コスモス薬品、ローソン、進和

コスモス薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより
■コスモス薬品 <3349>  13,920円  +660 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 コスモス薬品<3349>が続伸している。同社は11日取引終了後に、23年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比0.7%増の300億円としたことや、年間配当計画を前期比5円増配の85円としていることが好感されているようだ。売上高は同7.7%増の8135億円を見込む。今期はドミナント出店を基本として、中国・四国・九州地区に引き続き出店を行うとともに、新商勢圏である関東・中部・関西地区への出店を積極的に進めるとしている。

■ローソン <2651>  4,750円  +170 円 (+3.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ローソン<2651>に大口の投資資金が流入し上げ足を加速、底値圏離脱の動きに弾みがついてきた。同社が11日取引終了後に発表した22年3~5月期決算は売上高が「収益認識に関する会計基準」の影響を考慮せずに比較した場合、前年同期実績に対し4割強の伸びとなる2377億5600万円と急増。増収効果を反映して営業利益も前年同期比25%増の132億7900万円と大幅な伸びを達成しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。コンビニ店や高級品を扱うスーパーの成城石井などで総菜類の売り上げを中心に好調で収益を押し上げる格好となった。なお、23年3月期通期の営業利益予想は前期比13%増の530億円を見込んでいる。

■進和 <7607>  2,280円  +77 円 (+3.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 進和<7607>は5連騰。11日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、売上高を670億円から710億円(前期比16.1%増)へ、営業利益を43億円から54億円(同34.9%増)へ、純利益を30億円から38億円(同37.3%増)へ上方修正しており、これが好感されている。主に日系自動車メーカー向けプロジェクトが順調に進捗した中国をはじめ米国やインドネシアなど海外子会社の業績が好調に推移したことが要因。また、半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向けに超精密塗布装置など自社開発製品の売り上げが伸長したことも寄与する。なお、あわせて発表した第3四半期累計(21年9月~22年5月)決算は、売上高552億1500万円(前年同期比25.5%増)、営業利益45億4400万円(同60.9%増)、純利益31億9300万円(同65.5%増)だった。

■リソー教育 <4714>  294円  -30 円 (-9.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 リソー教育<4714>は売り優勢で、年初来安値を更新した。同社は11日取引終了後に、23年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業損益が3億4800万円の赤字(前年同期は2億300万円の赤字)となったことがネガティブ視されているようだ。売上高は前年同期比5.4%増の64億4300万円で着地した。前期から積極的な新校展開を推し進めていることなどを背景に増収を確保した半面、利益面では新校開校やリニューアル、新たな事業への設備投資などの先行投資、優秀な人材確保のための人件費・採用広告費の増加などが影響した。なお、通期業績予想は売上高330億円(前期比10.0%増)、営業利益36億1000万円(同19.1%増)とする従来見通しを据え置いている。

■技研製作所 <6289>  2,993円  -172 円 (-5.4%)  11:30現在
 11日に決算を発表。「3-5月期(3Q)経常は49%減益」が嫌気された。
 技研製作所 <6289> [東証P] が7月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年8月期第3四半期累計(21年9月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比6.7%増の33.1億円に伸び、通期計画の45.5億円に対する進捗率は5年平均の69.7%を上回る72.9%に達した。
  ⇒⇒技研製作所の詳しい業績推移表を見る

■東京個別指導学院 <4745>  583円  -33 円 (-5.4%)  11:30現在
 11日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
 東京個別指導学院 <4745> [東証P] が7月11日大引け後(17:15)に決算を発表。23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は8.2億円の赤字(前年同期は6.2億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒東京個別指導学院の詳しい業績推移表を見る

■シマノ <7309>  22,195円  -1,185 円 (-5.1%)  11:30現在
 シマノ<7309>やマキタ<6586>、DMG森精機<6141>といった欧州関連株が安い。ロシアからドイツに天然ガスを送る主要パイプラインが定期検査で供給が止まったことが警戒され、欧州景気の先行き不安が高まっている。検査終了後も供給が停止される可能性が意識されており、11日にはドイツのDAX指数は1.4%安と下落した。また、ユーロは下落基調を続けており、2002年12月以来20年ぶりの1ユーロ=1ドル(パリティ)に迫っている。ユーロ安は日本企業にとって業績の悪化要因になるとみられている。

■ファナック <6954>  20,945円  -970 円 (-4.4%)  11:30現在
 ファナック<6954>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、日本電産<6594>、安川電機<6506>といった設備投資関連株に売りがかさんでいる。ゼロコロナ政策を進める中国では、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて経済活動を制限する動きが再び確認されている。前日は上海市の一部地区で屋内施設の利用を停止するなどの措置がとられており、サプライチェーン・リスクなど今後は企業への影響も警戒される状況だ。また、中国景気も個人消費など足もと減速傾向をみせていることで、中国向け売上比率の高い銘柄の株価にはネガティブ材料となりやすい。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,231円  -215 円 (-4.0%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が4日ぶり反落。前週から今週明けにかけ戻り足を明示していたが、きょうは一気に吐き出す形となった。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げが目立ち、米ハイテク株に積極投資する同社の株価に逆風が意識された。また、同社が出資するスウェーデンの決済サービス会社であるクラーナの企業価値が急減していることが報じられている。直近クラーナは日本円にして約1100億円の資金調達を発表したことでマーケットの視線が向けられたが、これもソフトバンクGの株価にネガティブに作用している。

■クリエイトS <3148>  3,025円  -120 円 (-3.8%)  11:30現在
 クリエイトSDホールディングス<3148>が反落している。11日の取引終了後に発表した23年5月期連結業績予想で、売上高3713億円(前期比5.9%増)、営業利益169億7000万円(同6.6%減)、純利益114億4000万円(同9.2%減)と営業減益を見込むことが嫌気されている。調剤併設型ドラッグストアを中心とした出店継続で増収を見込むものの、出店に伴う人材採用で人件費がかさむほか、光熱費などのコスト増が響く見通し。なお、22年5月期決算は、売上高3507億4400万円(前の期比3.6%増)、営業利益181億7600万円(同2.4%減)、純利益125億9500万円(同1.8%増)だった。

■日経レバ <1570>  13,005円  -430 円 (-3.2%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が再び下値を探る展開。きょうは3%超の下落で一時1万2965円まで売り込まれ、1万3000円台を割り込む場面があった。売買代金は全市場を通じてトップ。日経レバは日経平均に連動する仕組みで組成されたETFであり、価格変動率が日経平均の2倍に設定されているのが特徴。全体相場のボラティリティが高まった際に空売りもできることで個人投資家からの注目度が高い。きょうは、前日の欧米株が世界景気減速懸念を背景に全面安に売られ、東京市場でも投資家のセンチメントが悪化している。先物を絡めたインデックス売りの影響もあって、日経平均は一時500円近い下げをみせており、日経レバもこれに追随して下値模索の動きを強いられている。

■東京エレクトロン <8035>  41,850円  -1,100 円 (-2.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は続落、一時1000円安で4万2000円台を割り込む場面があった。同社株は7月4日に4万1340円の年初来安値をつけた後は戻り足に転じていたが、上値での戻り売り圧力の強さが改めて確認される形となっている。前日は米国株市場でエヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>といった半導体主力銘柄が軒並み売られる展開となっており、東京市場でも同関連銘柄を売り直す動きが観測される。そのなか、半導体製造装置のトップメーカーである同社株は、これまでの下落過程で値ごろ感から個人投資家の信用取引を活用した買いが活発化しており、これが需給面で戻り足を鈍くしているという見方もある。

■トヨタ自動車 <7203>  2,122.5円  -29.5 円 (-1.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株の上値が重い展開。外国為替市場では一段と円安が進行し、ドル・円相場は24年ぶりとなる一時137円台後半まで円安が進んだが、足もと対ユーロではユーロ安・円高方向に振れており、ドル独歩高の様相が強い。OECDが昨日発表した6月の景気先行指数では世界景気の減速を示唆するものとなっており、先行き自動車販売にも影響が及ぶ可能性が意識されているもよう。また、中国ではゼロコロナ政策に伴う経済活動への影響が再び警戒されており、自動車セクターにとってサプライチェーンリスクなどが改めて浮上する可能性も買い手控え要因に。

■メディアリンクス <6659>  116円  +30 円 (+34.9%) ストップ高   11:30現在
 メディアリンクス<6659>が急騰。小型株ならではの足の軽さをみせ、30円高はストップ高となる116円まで駆け上がった。同社はこの日、韓国通信大手LGユープラスが提供する韓国の公共放送KBSの放送ネットワークにMD8000 Media over IP伝送技術が採用されたと発表しており、これを材料視した買いが向かっているようだ。これにより、KBSはMD8000プラットフォームによって構築されたLGユープラスのネットワークを利用し、同国全域にメディアサービスを配信する見通し。メディアLの技術が集約されたMD8000プラットフォームは、柔軟性や信頼性、俊敏性を持ち、LGユープラスのネットワークバックボーンを介して4K映像やその他のメディアサービスをリアルタイム、低遅延で配信することができるという。

■シライ電子工業 <6658>  386円  +63 円 (+19.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 シライ電子工業<6658>が急騰。11日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を10億円から14億円(前期比10.1%減)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。引き続き受注状況が堅調に推移しており、生産効率の向上による原価低減や管理可能個別固定費の圧縮などによって利益が前回予想を上回る見込みになったという。なお、売上高見通しについては従来予想の300億円(同2.1%増)を据え置いた。

●ストップ高銘柄
 メディアリンクス <6659>  116円  +30 円 (+34.9%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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