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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 トレンドを取りに行くポジションは限られ、2万6250円を中心とした短期売買が中心


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 26250 +250 (+0.96%)
TOPIX先物 1867.5 +19.0 (+1.02%)
シカゴ日経平均先物 26265 +265
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。6月のISM非製造業総合景況指数は約2年ぶりの低水準だったが、コンセンサスを上回ったことで景気後退懸念が和らぐ格好となった。連邦準備理事会(FRB)による6月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表を控え、警戒感から下落に転じる場面も見られたが、午後に公表された内容が想定内だったとして買い直され、終盤にかけて上げ幅を広げた。S&P500業種別指数は商業サービス・用品、公益事業、テクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で、エネルギー、消費者サービス、自動車・同部品が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比265円高の2万6265円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比150円高の2万6150円で始まり、その後2万6030円まで上げ幅を縮めたものの、2万6000円水準での底堅さが意識されるなか、2万6050円~2万6150円辺りでの推移を継続。米国市場の取引開始後にレンジを切り上げると一時2万6330円まで買われ、2万6250円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、前日の下落分を埋める格好であり、ここ数日は日中の値動きをナイトセッションで修正する状況が目立つ。概ねオプション権利行使価格の2万6250円を中心とした推移を見せているため、トレンドを取りに行くポジションは限られ、短期的な売買であろう。

 そのため、買い一巡後は次第にこう着感が高まりやすく、2万6000円~2万6500円辺りのレンジ推移を想定しておきたい。ナスダックは上値抵抗線として意識される25日線を捉えてきたものの、SOX指数は小幅な上昇にとどまっており、強気にはなりづらいところである。また、VIX指数は26.73に低下し、75日移動平均線での攻防を見せているため、同線を明確に割り込んでくるかが、リスク選好に向かわせるタイミングとして今後注目されることになりそうだ。

 そのほか、国内の需給要因としては上場投資信託(ETF)の決算に伴う分配金を確保するための売りが警戒されている。明日の決算を前に先回り的にショートを仕掛けていた向きの買い戻しが意識されるものの、新たにロングの動きを強めてくる可能性は低そうだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.06倍に上昇した。一時14.10倍まで切り上がる場面も見られたが、同水準からの一段の上昇を見せられないと、トレンド転換にはつながらないだろう。指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]などの戻りが鈍いようであれば、NTショートの組成に向かわせやすいだろう。

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