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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

三陽商 <日足> 「株探」多機能チャートより

■三陽商 <8011>  972円 (+47円、+5.1%)

 東証プライムの上昇率7位。三陽商会 <8011> [東証P]が4日続急伸。30日午前11時に発表した23年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算で、経常損益が5億9300万円の黒字(前年同期は5億2400万円の赤字)となり、これを好感する買いが向かった。今期から「収益認識に関する会計基準」の適用で単純比較はできないが、売上高は143億5500万円(前年同期は87億1000万円)に大きく伸びた。外出自粛の緩和を受けて百貨店や直営店の集客が回復したことに加え、緊急事態宣言下で休業や短縮営業を強いられていた前期からの反動も大きかった。また、「再生プラン」で実施してきた構造改革を継続し、調達原価率の低減や在庫管理の強化を進めたほか、正価販売に徹したことで採算も改善した。上期の経常損益予想は10億9000万円の赤字を計画しており、業績上振れが期待されている。

■リボミック <4591>  212円 (+9円、+4.4%)

 リボミック <4591> [東証G]が大幅続伸。30日午前9時に、東京大学医科学研究所RNA医科学社会連携研究部門と進めている共同研究の成果が学術誌に掲載されたと発表。共同研究で開発した形質転換増殖因子「TGF-β1」に対するアプタマーについて、ヒト非小細胞性肺がん細胞を用いた固形がんモデルマウスに対して効果を検証した結果、既存の抗がん剤(ゲフィチニブ)との併用療法で休薬後の治療効果が長く持続することを確認したという。

■フォーシーズ <3726>  480円 (+15円、+3.2%)

 フォーシーズHD <3726> [東証S]が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に実施している株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感する買いが入った。新制度では、保有株数の区分に「1000株以上」を新設し、3万1000円相当のグループ商品を贈呈する。また、500株以上保有株主にはこれまでの優待品に加え、「フォーシーズHDプレミアム優待倶楽部」を導入。食品や家電製品などと交換できる優待ポイント(保有株数に応じて3000または6000ポイント)を追加で付与する。このほか、20周年記念抽選式株主優待を実施することも明らかにした。22年9月末時点で100株以上を保有する株主の中から抽選で20人に20万円相当の自社ブランド商品詰め合わせを贈呈するという。

■クロスフォー <7810>  211円 (+6円、+2.9%)

 クロスフォー <7810> [東証S]が3日続伸。29日の取引終了後、株主優待制度の一部を変更すると発表。22年7月末から適用する新制度では、毎年7月末時点で1000株以上を保有する株主に対し、自社製品「Dancing Stone」(1万円相当)を贈呈するという。これまでは保有株数100株以上の株主が対象で優待獲得の条件は引き上げられたものの、優待品が拡充されたことが好感されたようだ。なお、21年7月実施の優待品は「Dancing Stone御守」だった。

■東京きらぼし <7173>  2,261円 (+57円、+2.6%)

 東京きらぼしフィナンシャルグループ <7173> [東証P]が反発、連日で年初来高値を更新した。29日取引終了後、グループのUI銀行が夫婦の共有家計簿・貯金アプリを開発・運営するOsidOri(東京都新宿区)とサービス提供に関する業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。2022年度内に、UI銀行アプリにOsidOriの提供する共有家計簿や目標貯金の機能を実装し、短期的な家計管理にとどまらず、中長期の資産形成をサポートするサービスを展開する予定。これにより、OsidOriのプロダクトやノウハウなどの強みを生かし、UI銀行におけるミレニアル世代の利用者数の拡大とサービス利用頻度の向上を図るとしている。

■ピアズ <7066>  819円 (+16円、+2.0%)

 ピアズ <7066> [東証G]が反発。30日午前11時に、完全個室型空間サービス「RemoteworkBOX」を展開する子会社の2Linksが東急コミュニティー(東京都世田谷区)と業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、東急コミュニティーは「RemoteworkBOX」を販売支援し、2Linksは東急コミュニティーが新たに開始するソロワークスペース「QUICK solo」の運営支援を行う。東急コミュニティーが管理する商業施設やオフィスビル、マンションへのRemoteworkBOXの設置が見込まれるほか、「QUICK solo」の運営支援による個室ブース自体の販売数増加が期待できるとしている。

■ポラリスHD <3010>  103円 (+2円、+2.0%)

 ポラリス・ホールディングス <3010> [東証S]が3日ぶりに反発。東京証券取引所が29日の取引終了後、同社株の債務超過解消による猶予期間入り銘柄の指定を解除すると発表しており、これが好材料視された。同社が提出した有価証券報告書で、22年3月31日に債務超過の状態が解消されたことが確認されたためとしている。

■まんだらけ <2652>  632円 (+12円、+1.9%)

 まんだらけ <2652> [東証S]が反発。29日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高が、前年同月比3.2%増となり、2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。大型連休期間に行ったイベントなどによって客足が伸び店頭販売が好調だった。また、電脳ショップ「ありある」を含む通信販売も堅調に推移した。

■JFEシステ <4832>  2,280円 (+39円、+1.7%)

 JFEシステムズ <4832> [東証S]が上伸。30日午前11時ごろ、同社開発のWeb購買システム「Enterprise Commerce」が、アマノ <6436> [東証P]に導入されたと発表。「Enterprise Commerce」は、インターネットを活用し購買業務を効率化するシステム。アマノでは今回、「信頼性の高いクラウド基盤でのデータ連携」「様々な購買業務に標準対応している完成度の高さ」「ユーザーの要望に応えられる機能の柔軟性」を評価し、同システムを採用したという。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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