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【材料】スミス&ウェッソンが決算受け大幅続伸 銃規制法案可決は影響なし=米国株個別

 銃メーカーのスミス&ウェッソンが前日に引き続き大幅続伸。前日引け後に2-4月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を上回った。四半期配当の増配も発表し、1株0.10ドルと25%引き上げた。

 アナリストからは、「多額のフリーキャッシュフロー(FCF)創出が増配や自社株買いを可能にしていると指摘。経営陣は8月の自社株買い再開を含め、既存のキャッシュと将来のFCFを株主に還元しようとしている。同社は業界内でも好位置にあることから、経営・財務ともに力強い。しかし、目に見える材料がないため、投資判断は「中立」を維持する」としている。

 前日は米連邦最高裁が、ニューヨーク州法が銃を公共の場で見えないようにして携帯するには、州民が正当な理由を証明しなければならないと定めていることは違憲との判断を下した。これを受け同社株も上昇。

 しかし、米議会は銃規制強化に動いており、米下院が先ほど、前日に上院で可決した銃規制法案を賛成多数で可決した。バイデン大統領の署名を経て成立する見通し。しかし、多くの民主党議員や活動家が求めてきた大幅な規制強化には程遠い。新法案は、21歳未満の銃購入希望者に対する身元確認を強化するほか、精神医療や学校警備の強化策に連邦予算150億ドルをあてる内容。

 銃器メーカーの株価にはいまのところ影響は出ていない。

(2-4月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.82ドル(予想:0.67ドル)
・売上高:1.81億ドル(予想:1.80億ドル)

(NY時間14:19)
スミス&ウェッソン<SWBI> 16.24(+1.88 +13.09%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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