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【市況】米国株見通し:上げ渋りか、金融引き締めへの警戒で

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(13時50分現在)

S&P500先物      3,824.20(+28.5)
ナスダック100先物  11,811.90(+114.2)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は180ドル高。NY原油先物(WTI)は上げ渋り、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


23日の主要3指数は反発。前日終値を割り込む場面もあったが、ダウは再浮上し194ドル高の30677ドルで取引を終えた。この日発表された新規失業保険申請件数は前週から増加したほかPMIは予想を大きく下回り、景気の減速が意識された。また、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は議会下院の公聴会に出席し、インフレ高進の抑止を最優先する意向を表明。ただ、過度な金利上昇は抑制され、ハイテク関連が相場を支えた。


本日は上げ渋りか。パウエルFRB議長は上下両院で開かれた公聴会で記録的な高水準のインフレを抑制するため、引き締め姿勢を強める方針を示した。同議長はリセッションを「不可避ではない」とし、先行きへの警戒から買いは縮小しよう。他の当局者からもタカ派的な見解が相次ぎ、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け0.75%利上げを織り込む展開が予想される。長期金利が持ち直せば売りが強まり、週末を控え指数は失速するとみる。

《TY》

 提供:フィスコ

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