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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 権利行使価格の2万6500円を中心とした2万6250円~2万6750円辺のレンジを想定


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 26480 +250 (+0.95%)
TOPIX先物 1872.0 +19.0 (+1.02%)
シカゴ日経平均先物 26440 +210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。直近の大幅下落に対する短期的な自律反発狙いの買いが先行した。また、バイデン大統領が改めて米国のリセッション(景気後退)は不可避ではないとの見解を示したこともセンチメント改善につながり、下げのきつかったハイテクや消費関連株を中心に幅広く買われた。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、自動車・同部品、エネルギー、食品・生活必需品小売、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品の強さが目立った。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比210円高の2万6440円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比60円高の2万6290円で始まり、直後につけた2万6280円を安値にリバウンド基調を強め一気に2万6400円を回復。買い一巡後は2万6300円~2万6400円辺りでのレンジ推移だったが、米国市場の取引開始後にレンジを上放れると、引けにかけて強い基調を継続し2万6480円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。昨日の時点でグローベックスの米株先物の強い値動きによって、連休明けの米国市場の上昇は織り込まれている面はあるものの、ショートに傾けづらい需給状況のなか自律反発狙いの動きは継続しよう。ナイトセッションではオプション権利行使価格の2万6500円に迫ってきていることから強弱感は対立しやすいが、75日移動平均線が位置する2万6734円辺りが意識されるなか、権利行使価格の2万6750円に接近する局面は想定しておきたいところだ。

 買い一巡後はパウエル議長による半年に一度の議会証言を控え様子見ムードが強まりやすいだろうが、アク抜け的な動きも意識されてくるだろう。75日線のほか2万7000円辺りに位置している25日線を明確に上放れてくるまでは、短期的な自律反発狙いのロングでの対応になると見ておきたい。NYダウは3営業日ぶりに終値で3万ドルを回復してきたが、明確な底打ちは確認できていないとはいえ、自律反発としてもう一段の上昇が意識されやすいだろう。

 また、VIX指数は30.19に低下したものの、依然として30.00を上回っているためリスク選好には向かいづらい。それゆえに戻り待ちでのショートは入りやすいものの、直近の下げでロングポジションを解消しているなかでは押し目待ちのロング需要の方が上回るだろう。底堅さが意識されてくる局面では早めのショートカバーも強まりやすいと考えられ、日経225先物は権利行使価格の2万6500円を中心とした2万6250円~2万6750円辺りのレンジを想定しておく。

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