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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大塚HD、ウイングアク、INPEX

大塚HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■大塚ホールディングス <4578>  4,407円  +47 円 (+1.1%)  本日終値
 大塚ホールディングス<4578>が堅調な動き。前週末17日の取引終了後、子会社である大塚製薬の成人の統合失調症を適応症とするアリピプラゾール2カ月持続性注射剤(LAI)について、欧州医薬品庁が医薬品販売承認申請を受理したと発表しており、これが好材料視された。アリピプラゾールは、大塚製薬が創製した抗精神病薬で、1日1回投与の錠剤、口腔内崩壊錠、内用液、月1回投与のLAI製剤などが販売されている。今回の申請が承認されれば症状が安定した成人の統合失調症維持療法を適応とする、欧州で初めての2カ月投与型の抗精神病薬LAIとなるという。

■ウイングアーク1st <4432>  1,445円  +15 円 (+1.1%)  本日終値
 ウイングアーク1st<4432>が反発。午前11時20分ごろ、受発注や請求書の送受信から管理までを一括運用する「invoiceAgent 電子取引」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。「invoiceAgent 電子取引」は、取引先がinvoiceAgent環境を設置することで取引文書のスムーズな一括運用が実現できるほか、同サービス以外の電子メールや他社サービスで受け取った文書も一括管理できるプラットフォーム。取引文書の配信・受信から保管まで1つのプラットフォーム上で完結できるほか、電帳法の電子取引要件に完全対応、複数の取引先からの文書を1カ所で受信・管理可能などの特徴がある。同社では、23年2月期までの導入企業数目標を500~600社としている。

■INPEX <1605>  1,477円  -154 円 (-9.4%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 INPEX<1605>、石油資源開発<1662>など原油関連株が急落。原油価格に連動するETNのNEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>なども大きく下値を探る展開となっている。米国経済のリセッション懸念などを背景に前週末のWTI原油先物価格は8ドルを超える暴落で1バレル=109ドル台まで水準を切り下げており、原油価格の急落で収益デメリットを受ける銘柄群に売りがかさんでいる。WTI原油先物価格も終値ベースで109ドル台をつけるのは5月24日以来約1カ月ぶり。

■東京エレクトロン <8035>  45,540円  -2,500 円 (-5.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が10日連続安で2000円を超える下げとなったほか、レーザーテック<6920>も下値模索の動きを続けている。半導体関連主力銘柄への機関投資家とみられる売りが止まらない状況となっている。前週末の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下げ止まる動きをみせたものの、東京市場では反応が鈍い。市場では「ヘッジファンドの空売りもあるが、業績先行きを懸念した実需の売りがかなり含まれていることは間違いない」(ネット証券アナリスト)という見方がある。東エレクなどは値ごろ感などから個人投資家が信用取引を活用して買い向かっているもようで、これが戻り売りにつながり、リバウンド局面でも上値を重くする可能性がありそうだ。

■日本エスコン <8892>  732円  -30 円 (-3.9%)  本日終値
 日本エスコン<8892>が大幅安。証券取引等監視委員会が前週末17日、子会社のエスコンアセットマネジメントに対して行政処分を行うよう金融庁に勧告したと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。エスコンアセットマネジメントは資産運用委託契約を結ぶエスコンジャパンリート投資法人<2971>の資産運用において、日エスコンからの取得となる不動産の鑑定評価を依頼する際に不動産鑑定業者の独立性を損なう不適切な働きかけや不適切な不動産鑑定業者選定プロセスを行っていたという。同件が明らかとなったことを受け、エスコンJPも大きく売られている。

■窪田製薬HD <4596>  211円  +50 円 (+31.1%) ストップ高   本日終値
 窪田製薬ホールディングス<4596>は急反発。この日の寄り前、100%子会社の米クボタビジョンが開発した「Kubota Glass」について、米国で販売を開始したと発表しており、これが材料視された。「Kubota Glass」はARテクノロジーを活用し近視治療を目指す製品。当初は取り扱い眼科病院でのみ販売し、今後は取り扱い眼科病院を増やすことで販路を拡大する予定で、将来的には個人が直接購入できる仕組みを整えるとしている。

■Waqoo <4937>  883円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 Waqoo<4937>はストップ高。同社は基礎化粧品のファブレスメーカーで通販を主力とする。前週末17日取引終了後、SBCメディカルグループ(東京都新宿区)の代表である相川佳之氏が既存株主のM&Mらから議決権比率33.0%の株式を取得し筆頭株主になることを発表した。今後、SBCメディカルグループと業務提携に向けた協議を開始する予定にあり、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■セイヒョー <2872>  8,150円  +650 円 (+8.7%)  本日終値
 セイヒョー<2872>が大幅反発。同社は17日、関東圏における製品販路の拡大で進捗があったと発表しており、これが好感された。いなげや<8182>やユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>傘下のマルエツ、ヤオコー<8279>などで「もも太郎」や「カップかき氷」などが取り扱われるようになるとしている。

■ゲンダイエージェンシー <2411>  348円  +24 円 (+7.4%)  本日終値
 ゲンダイエージェンシー<2411>が反発。前週末17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を90万株(発行済み株数の6.57%)、または3億5000万円としており、取得期間は22年6月20日から23年3月24日まで。資本効率の改善が株主価値の増大に寄与すると判断したため取得するという。

■コラントッテ <7792>  779円  +46 円 (+6.3%)  本日終値
 コラントッテ<7792>が反発。前週末17日の取引終了後、22年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年9月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、保有株数に応じて自社サイトで商品購入時に利用できる割引クーポンを3000円分から1万円分贈呈する。なお、ECサイトを利用できない株主にはオリジナル優待カタログ掲載商品を同額分割引購入できるようにする。

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