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【市況】16日の株式相場見通し=5日ぶり反発、FOMC通過後の米株高に追随

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は、主力株中心に目先突っ込み警戒感からの買い戻しが入り、日経平均株価は5日ぶり反発に転じそうだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数の主要株価3指数が揃って大幅上昇した。NYダウは6日ぶりの反発で一時は3万1000ドル台に乗せる場面もあった。注目されたFOMCの結果は、FRBが通常の3倍の引き上げ幅に相当する0.75%の利上げを決定した。ただし、これは事前にマーケットに織り込まれていたことで、改めてネガティブ視する動きはみられず、大幅な利上げによるインフレ抑制に期待した買いを呼び込む形となった。NYダウは前日まで急速に下値を切り下げていたことで、空売り筋のショートカバーなども上昇に拍車をかけた。ただ、引け際になって目先戻り売りの動きが顕在化し、上げ幅を縮小している。東京市場では前日までの4営業日で日経平均が1900円以上も水準を切り下げており、目先はその反動もあってリバウンド狙いの買いが見込まれる。しかし、外国為替市場ではFOMCを受けて、1ドル=133円台半ばまで急速にドル安・円高が進行しており、これが輸出セクター中心に警戒材料となる可能性もある。日経平均2万6000円台後半では戻り売り圧力も想定され、買い一巡後は伸び悩むケースも考えられる。

 15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比303ドル70セント高の3万668ドル53セントと6日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同270.810ポイント高の1万1099.155だった。

 日程面では、きょうは5月の貿易統計、3カ月物国庫短期証券の入札、日銀金融政策決定会合(~17日)など。海外では5月の中国新築住宅価格動向、スイス中銀の政策金利発表、英中銀の金融政策発表及び議事録の開示、6月の米フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、5月の米住宅着工件数・建設許可件数など。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2022年06月16日 08時11分

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