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【市況】10日の米株式市場の概況、金融引き締め強化を警戒しダウ平均株価は大幅3日続落

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の米株式市場で、NYダウは前日比880.00ドル安の3万1392.79ドルと3日続落した。朝方発表の5月の消費者物価指数が前年同月比8.6%の上昇となり、前月(8.3%)と同程度を見込んでいた市場予想を上回ったことから、インフレ加速への警戒感が強まり、FRBが秋以降も利上げを進めるとの見方が強まったことが売りにつながった。また、米ミシガン大学が発表した消費者態度指数(速報値)が50.2と予想を大幅に下回って過去最低を記録し、消費者の景況感が急速に悪化していることも下落に拍車をかけた。インフレが消費にネガティブな影響を与えるとの見方から、ホームデポ<HD>、ビザ<V>、アメックス<AXP>、ウォルトディズニー<DIS>などが売られたほか、エクソンモービル<XOM>、シェブロン<CVX>も下落した。また、消費者物価指数の発表後に長期金利が急上昇したことで、金利上昇で相対的な割高感が意識されやすいハイテク株が売られ、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>なども下落した。なお、ニューヨーク市場の出来高概算は10億6552万株だった。

 一方、ナスダック総合指数は前日比414.202ポイント安の1万1340.024と3日続落で引けた。主力のハイテク株が売られ、アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、エヌビディア<NVDA>、アドビ<ADBE>、インテル<INTC>が下落。テスラ<TSLA>、ネットフリックス<NFLX>、コストコホールセール<COST>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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