【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラオックス、平山、CRI
ラオックス <日足> 「株探」多機能チャートより
ラオックス<8202>が6連騰と上げ足鮮明。インバウンド関連株に物色の矛先が向いているが、そのなか中国小売大手の蘇寧グループを大株主とする同社に投資資金が集まっている。業績は大幅赤字が続いているが、リストラによる収益体質改善もあり22年12月期営業損益は2億円の黒字に転じる見通し。信用買い残も増勢にあるが売り残も急増しており、日証金では売り長の状態で株式需給面での妙味も意識されやすい。
■平山ホールディングス <7781> 1,335円 +80 円 (+6.4%) 本日終値
平山ホールディングス<7781>は急伸。24日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は7月1日。
■CRI・ミドルウェア <3698> 1,104円 +59 円 (+5.7%) 本日終値
CRI・ミドルウェア<3698>が大幅反発。24日の取引終了後、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus(テレクサス)」のボイスチャット機能の先行試用ができるアーリーアクセス版の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。「CRI TeleXus」は、メタバースやオープンワールドゲームなどの大規模な仮想空間で感動や興奮が醸し出す空気感を共有でき、臨場感豊かな「居心地良い」ものにすることでコミュニケーションを活性化させるミドルウェアで、コミュニティー拡大による収益の向上に寄与する。AIスピーカーのように会話をサポートするコミュニケーションアシスト機能を有しており、例えば、「AI通訳機能」によって海外の人と簡単に会話することや、「AIアドバイザ」が攻略法を伝えることで継続率が向上するという。
■マツオカ <3611> 1,040円 +51 円 (+5.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
マツオカコーポレーション<3611>が反発。24日の取引終了後、26年3月期に売上高700億円(22年3月期510億5600万円)、経常利益35億円(同10億3700万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これを評価する買いが入った。ベトナム新工場の本格稼働による生産能力拡大効果を見込むほか、海外市場への販路拡大などで売上高の増大を目指す。また、コスト競争力の高いASEAN諸国などへの生産地シフトを進めることで目標達成を狙う。
■ワイエイシイ <6298> 1,830円 +72 円 (+4.1%) 本日終値
ワイエイシイホールディングス<6298>が全般軟調地合いのなか強さを発揮。半導体製造装置周辺の銘柄には向かい風の強い地合いが続いているが、同社は好業績を背景に上値指向が強い。今月16日にマドを開け買われる人気となり18日には1908円まで買われ年初来高値更新となったが、これは2007年8月以来、約15年ぶりの高値水準で実質的には青空圏に近い。22年3月期営業利益は前の期比2.2倍の15億6600万円と急拡大したが、続く23年3月期も前期比92%増の30億円と大幅な伸びを見込んでおり、時価予想PERも10倍を切る水準だ。メカトロニクス分野が収益の柱となっている。また、次世代パワー半導体分野で活躍余地を広げているほか、次世代電池分野への参入にも意欲的で、2月4日にはマグネシウム電池の量産体制整備に着手したことを明らかにするなど、業容拡大に向けた積極的な挑戦が続いている。
■日本ヒューム <5262> 710円 +18 円 (+2.6%) 本日終値
日本ヒューム<5262>が高い。同社はきょう午後2時ごろに、12万5000株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.50%)、1億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表しており、需給改善などが期待されたようだ。取得理由は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行、及び株主への利益還元のため。取得期間はあす26日から来年3月22日までとなっている。
■新家工業 <7305> 1,470円 +37 円 (+2.6%) 本日終値
新家工業<7305>が3日続伸。24日の取引終了後、24年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、売上高を380億円から435億円(22年3月期407億6000万円)へ、営業利益を15億円から27億円(同33億8400万円)へ上方修正したことが好感された。世界的な半導体不足やサプライチェーンの混乱、鉄鉱石や石炭などの鉄鋼原料価格の高止まりにより、鋼管製品の原材料価格や諸経費が大幅に上昇しているものの、製品販売価格の引き上げや市況のタイト感と先高観に支えられた販売数量の増加が見込まれることが要因としている。
■みらいワークス <6563> 624円 +15 円 (+2.5%) 本日終値
みらいワークス<6563>が反発。午前11時ごろ、官民ファンドの地域経済活性化支援機構のファンド運営子会社である観光産業化投資基盤(TiPC、東京都千代田区)と戦略パートナー契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の戦略パートナー契約締結は、人材支援による国内の観光需要の回復と観光産業の体質強化を図ることが狙い。同社は今後、TiPCと連携しながら観光地域づくりのかじ取りを担う企業(DMC)の経営や事業推進する経営人材採用を推進。都市から地方への人材流動化、観光産業を日本の基幹産業へと成長させることに貢献するとしている。
■JMACS <5817> 388円 +9 円 (+2.4%) 本日終値
JMACS<5817>が反発。24日の取引終了後、本社工場(兵庫県加東市)の敷地内に新工場及び新社屋を増設すると発表しており、これを好感した買いが入った。生産・物流体制の最適化を図るのが狙い。また、意思決定のスピードアップや業務効率の向上を図ることなどを目的に社屋を拡充するという。投資金額は約9億円で、23年8月の竣工を予定している。
■イード <6038> 804円 +17 円 (+2.2%) 本日終値
イード<6038>は反発。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を3万3000株(発行済み株数の0.67%)、または3000万円としており、取得期間は6月1日から7月31日まで。株主への利益還元と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実施するためとしている。
●ストップ高銘柄
MITホールディングス <4016> 857円 +150 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース