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【市況】東京株式(大引け)=253円安、米株高も戻り売り圧力強くほぼ安値引けに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 24日の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウが大幅高に買われたものの、上値の重い展開で日経平均株価は次第安の展開でほぼ安値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比253円38銭安の2万6748円14銭と3日ぶり反落。プライム市場の売買高概算は11億1351万株、売買代金概算は2兆6381億円。値上がり銘柄数は215、対して値下がり銘柄数は1569、変わらずは53銘柄だった。

 きょうの東京市場は戻り売り圧力が顕在化し、2万7000円台を割り込む展開を余儀なくされた。前日の米国株市場では大手金融株などに買い戻しの動きが強まり、NYダウが急伸、ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反発したことで、朝方取引開始前はリスク選好の地合いも想定された。しかし、フタを開けてみると戻り売り圧力の強さが目立つ状況となった。米インフレへの警戒や中国経済の減速懸念が拭えず、取引時間中は米株価指数先物やアジア株市場が軟調に推移するのを横目に、投資家心理が弱気に傾く展開に。日経平均は前場後半に下げ渋る場面もあったが、戻し切れずに売り直された。あすのFOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。プライム市場全体の85%にあたる銘柄が下落する全面安商状に近い状態だった。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が大きく下値を探る動きをみせたほか、東京エレクトロン<8035>も軟調。ルネサスエレクトロニクス<6723>も安い。また、リクルートホールディングス<6098>の下げが目立った。ファーストリテイリング<9983>が売りに押され、東京海上ホールディングス<8766>も利食い優勢だった。レオパレス21<8848>、ギフティ<4449>が急落したほか、レノバ<9519>も大幅安。日医工<4541>も大幅に水準を切り下げた。

 半面、日本郵船<9101>など海運が高く、三菱重工業<7011>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>もしっかり。東京計器<7721>が値上がり率トップに買われ、DMG森精機<6141>は商いを膨らませ大幅高。トレックス・セミコンダクター<6616>、KLab<3656>、ダブル・スコープ<6619>なども高い。東邦チタニウム<5727>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>がいずれも買い人気を集めた。

出所:MINKABU PRESS

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