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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 米国市場は前日の反動安が想定されるなか、日経225先物の底堅さを見極めることになろう


大阪6月限
日経225先物 26860 +230 (+0.86%)
TOPIX先物 1881.5 +18.5 (+0.99%)

 日経225先物(6月限)は、前日比230円高の2万6860円で取引を終了。寄り付きは2万6860円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6825円)にサヤ寄せする格好からギャップアップで始まった。その後も強いリバウンド基調のなか、9時半過ぎには一時2万7060円まで買われ、5月9日以来の2万7000円を回復。2万7000円回復で、いったんは目先的な達成感も意識されて利食いが優勢となり、前場終盤にかけて一時2万6740円まで上げ幅を縮めた。ただし、ナイトセッションで突破した25日、75日移動平均線を支持線に変えて、後場はこう着ながらも概ね2万6800円から2万6850円辺りで底堅い値動きを継続。大引け間際にはショートカバーにより2万6940円辺りまで切り返す場面も見られた。

 日経225先物は目先的な達成感から利食いに押される格好だったが、想定されていた値動きのなかで25日、75日線が位置する支持線レベルでの押し目狙いのロングに向かわせたようだ。ギャップスタートで始まり、2万7060円まで上昇した後に2万6740円まで軟化するなど、前場はこれまで同様、荒い値動きを見せたものの、短期の売買が一回転した後は、底堅い値動きだった。

 グローベックスの米株先物は、小幅ながらマイナス圏での値動きを見せていたほか、上海総合、ハンセン指数も小安く推移していたことから、手掛けづらさはあったと考えられる。なお、NYダウ先物は100ドル程度の下落で推移しているほか、ナスダック100先物は70ポイント超下げている。18日の米国市場は前日の反動安が想定されるなか、日経225先物の底堅さを見極めることになろう。

 また、前日のVIX指数は26.10に低下し、支持線として意識されていた75日線まで低下してきたため、いったんはリバウンドの動きが想定されよう。もっとも、25日線が28.07、5日線は29.35辺りに位置している。これらが抵抗線として意識される形で低下傾向が続くようであれば、米国市場においてもセンチメント改善につながろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.27倍に低下した。一時14.32倍と3月下旬以降の抵抗線を突破し、1月下旬以来の水準まで切り上がったことで、いったんは達成感が意識されやすく、NTロングの巻き戻しに向かわせたようだ。ただし、方向性は上向きで推移しているため、52週線が位置する14.38倍や年初の14.48倍辺りが意識されてくることから、改めてNTロングの動きが強まると見ておきたい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが2500枚、UBSが460枚、ソジェンが420枚程度の売り越しに対して、みずほが1200枚、クレディスイスが780枚、ゴールドマンが760枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(現物買い・先物売り)のトレードに対して、買い方はショートカバーに絡んだ動きのようだ。TOPIX先物はBofAが880枚、バークレイズが630枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1080枚程度の買い越しだった。

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