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【材料】リソルホールディングス---22年3月期は増収、主要3部門が増収を達成

リソル <日足> 「株探」多機能チャートより

リソルホールディングス<5261>は12日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.0%増の209.02億円、営業利益が同34.8%減の6.85億円、経常利益が同53.1%減の7.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同52.7%増の4.74億円となった。

ホテル運営事業部門の売上高は前期比18.9%増の48.41億円、経常損失は19.86億円(前期は17.09億円の損失)となった。テレワーク向け・密回避等のWithコロナに対応したプラン展開やワーケーションなど中長期滞在向け商品の企画・販売等を行うとともに、変化に対応できる運営体制の再構築を図り、徹底した経費削減に努めた。新規事業の“リソルステイ事業”では、密が避けられる貸別荘ニーズの高まりを背景に施設の拡大を積極的に図った。

ゴルフ運営事業部門の売上高は前期比31.1%増の47.24億円、経常利益は同389.7%増の5.61億円となった。リソルカード会員の拡大とリピート率アップを狙った企画の実施に注力した。また、ゴルフ場でのキャンプサイト運営などゴルフ外収益の獲得に取組んだ。さらにゴルフ場でのプライベート感と開放感の両立が図れる戸建てスタイルの“フェアウェイフロントヴィラ事業”の拡大を進め、瀬戸内海が一望できる「瀬戸内ゴルフリゾート」において「ゴルフバケーションクラブ 瀬戸内」の販売を開始した。

リソルの森(CCRC)事業部門の売上高は前期比41.3%増の29.40億円、経常利益は0.57億円(前期は1.05億円の損失)となった。ニューノーマルに対応した運営を実施しつつ、アウトドアリゾート需要を見据え新しいグランピングエリアとして「ラク・レマン」をリゾートプールサイドに拡張し、好評を得た。また、「疎」を活かし各種検査を付帯した団体向けプランの企画販売やゴルフ部門における会員権販売、1ラウンドスルーニーズに対応したプランの販売などを積極的に行った。

福利厚生事業部門の売上高は前期比36.0%減の8.66億円、経常利益は同73.3%減の0.35億円となった。巣ごもり需要に対応したメニューやウェルビーイング関連メニューの提携拡充と会員の利便性向上を図った。また、資本提携しているアドバンテッジリスクマネジメントと「アドバンテッジWellGage」や「GLTD(団体長期障害所得補償保険)」のサービス提供などを通じ連携を強化し、他社差別化を図った。

再生エネルギー事業部門の売上高は前期比45.1%増の17.98億円、経常利益は同3.6%増の6.27億円となった。千葉県の「Sport & Do Resort リソルの森」内の1.5メガワットの太陽光発電施設の売電を2021年9月から開始した。また、自家消費型事業のソーラーカーポート事業などの新規事業にも取組んだ。

投資再生事業部門の売上高は前期比20.2%減の57.30億円、経常利益は同38.8%減の21.50億円となった。旧ゴルフ場を用地変換し、販売用不動産としてゴルフ場敷地内に開発した福島石川太陽光発電所第二設備(2020 年1月より売電開始)の信託受益権を一部売却した。

2023年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスによる影響を現段階において合理的に算定することが困難なことから未定としている。合理的な予想が可能となった段階で速やかに開示するとしている。

《ST》

 提供:フィスコ

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