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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 フジクラ、OLC、TDK (27日大引け後 発表分)

フジクラ <日足> 「株探」多機能チャートより

 27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 フジクラ <5803> [東証P]  ★前期最終を2.3倍上方修正・16期ぶり最高益、2期ぶり復配へ
 ◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の170億円の黒字→390億円の黒字(前の期は53.6億円の赤字)に2.3倍上方修正し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。銅価格の影響に加え、情報通信事業におけるデータセンターやFTTx向け需要、エレクトロニクス事業部門における巣ごもり需要が想定を上回ったことが要因。新型コロナウイルス感染再拡大による損失リスクが発現しない見込みとなったこと、固定資産売却益の計上も最終利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を10円実施し、2期ぶりに復配する方針とした。

 住友林 <1911> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は73%増益で着地
 ◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比73.5%増の358億円に拡大して着地。海外住宅事業が収益を牽引した。旺盛な住宅需要を背景に米国の戸建住宅で販売単価と利益率が上昇したことに加え、不動産開発物件の売却も収益を押し上げた。

 インタスペス <2122> [東証S]  ★今期経常を73%上方修正
 ◆22年9月期上期(10-3月)の連結経常利益を従来予想の5億円→7億円に40.8%上方修正。主力のアフィリエイトサービス「アクセストレード」で利益率が改善したほか、メディア事業も「ママスタ」の閲覧数増加で広告収益が大幅に増加したことが寄与。ベトナム持ち分法適用関連会社の業績好調に加え、投資事業組合の運用益や為替の変動も上振れに貢献した。
  併せて、通期の同利益も従来予想の6.3億円→11億円に73.2%上方修正。増益率が1.8%増→76.3%増に拡大する見通しとなった。

 Vコマース <2491> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は32%増益で着地
 ◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比32.0%増の24.2億円に拡大して着地。コマース事業者のECへの注力意識の高まりを背景に、クリック課金型広告「StoreMatch」の利用ストア数とクリック数が増加したことが寄与。EC分野や金融分野の成果報酬型広告が伸びたことも大幅増益に貢献した。

 クラボウ <3106> [東証P]  ★前期経常を34%上方修正、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→87億円に33.8%上方修正。増益率が53.2%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。半導体製造装置向け樹脂加工品が好調に推移したほか、半導体洗浄装置の大型案件で早期検収があったことが要因。繊維事業で東南アジアでのサプライチェーン混乱が早期に回復したことなども上振れにつながった。
  併せて、期末一括配当を従来計画の60円→70円(前の期は60円)に増額修正した。

 フライト <3753> [東証S]  ★前期経常を1億5000万円に上方修正
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想のトントン→1億5000万円の黒字(前の期は2億7500万円の赤字)に上方修正した。3月に既存顧客から「Incredist Premium2」の追加受注があったことが寄与。Android端末を活用した決済ソリューション「Tapion」の開発費やその他の経費などが想定を下回ったことも上振れにつながった。

 さくらネット <3778> [東証P]  ★今期経常は90%増で12期ぶり最高益、0.5円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比40.9%減の6.4億円に落ち込んだが、従来予想の5.3億円を上回って着地。続く23年3月期は前期比89.5%増の12.3億円に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は収益性の高いクラウドサービスが伸長するほか、既存リソースの効率化と最適化の進展を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比0.5円増の3.5円に増配する方針とした。

 OLC <4661> [東証P]  ★前期経常が一転黒字で上振れ着地・今期経常は4.5倍増益、2円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常損益は112億円の黒字(前の期は492億円の赤字)に浮上し、従来予想の62.3億円の赤字予想から一転して黒字で着地。続く23年3月期の同利益は前期比4.5倍の506億円に急拡大する見通しとなった。前期上振れは3月1日以降、入園者数を段階的に引き上げてテーマパークを運営したことが要因。今期は外部環境の改善を背景にテーマパークの入園者数が増加し、47.9%の大幅増収を見込む。
  併せて、前期の年間配当を26円→28円(前の期は26円)に増額し、今期も前期比2円増の30円に増配する方針とした。
  また、25年3月期に営業利益1000億円以上を目指す中期経営計画を策定。

 フューチャー <4722> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は95%増益で着地
 ◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比94.7%増の33.6億円に拡大して着地。企業の旺盛なIT投資意欲を背景に、エネルギー業界やアパレル業界などの顧客から戦力的な案件を獲得したほか、地域金融機関向け次世代バンキングシステム導入プロジェクトも進み、13.7%の増収を達成したことが寄与。

 TDK <6762> [東証P]  ★前期税引き前を39%上方修正・5期ぶり最高益、配当も9円増額
 ◆22年3月期の連結税引き前利益を従来予想の1680億円→2330億円に38.7%上方修正。増益率が37.8%増→91.1%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。業績が堅調に推移するなか、投資有価証券評価益の計上や急速な円安進行によるプラス効果が上振れの要因となった。
  併せて、前期の年間配当を従来計画の136円→145円(前の期は1→3の株式分割前で180円)に増額修正した。

 アドテスト <6857> [東証P]  ★今期最終は29%増で3期連続最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結最終利益は前の期比25.1%増の873億円で着地。続く23年3月期も前期比28.9%増の1125億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は半導体テスト需要の拡大が継続するなか、SoC半導体用試験装置を中心に販売が伸びる。為替の円安進行も追い風となる。

 フタバ <7241> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は28%増益へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比1.9%減の78億円になったが、従来予想の60億円を上回って着地。続く23年3月期は前期比28.1%増の100億円に拡大する見通しとなった。前期上振れは日本部門で合理化改善が進んだことに加え、円安進行で為替差益を計上したことが要因。今期は生産体制の見直し、生産効率の向上、原価改善の推進、サプライチェーンの見直し、物流費低減などに取り組む方針。

 SHOEI <7839> [東証P]  ★上期経常は44%増益で上振れ着地
 ◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益は前年同期比43.8%増の40.1億円に拡大し、従来予想の29.5億円を上回って着地。ヘルメットの販売数量が計画を上回ったことに加え、円安によるプラス効果が寄与した。コロナ禍の影響による海外出張やイベントの中止、広告宣伝費などが下期に後ずれしたことも上振れの要因となった。

 日ガス <8174> [東証P]  ★今期経常は28%増で2期ぶり最高益、15円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比8.1%減の129億円になったが、続く23年3月期は前期比27.6%増の165億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はLPガスと電気の顧客増加を見込む。価格改定効果や機器販売の回復も大幅増益に貢献する。
  併せて、今期の年間配当は前期比15円増の65円に増配する方針とした。また、270万株(発行済み株式数の2.4%)または35億円を上限とする自社株買いを実施するほか、200万株を消却すると発表。

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