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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東ガス、モブキャスト、バンクオブイ

東ガス <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京ガス <9531>  2,335円  +42 円 (+1.8%)  本日終値
 東京ガス<9531>が高い。午後2時ごろに発表した23年3月期連結業績予想で、営業利益1400億円(前期比18.9%増)、純利益920億円(同3.7%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感された。ガス販売量は前期比5.6%減の123億9800万立方メートルを見込むものの、ガス原料費調整に伴う売り上げ単価の増加や電力販売量の増加などにより、売上高は2兆5300億円(同17.9%増)を予想。一方、原油価格上昇の影響などで原材料費などの増加が見込まれるものの、スライドタイムラグの改善などが利益を押し上げる。なお、22年3月期決算は、売上高2兆1451億円(前の期比21.5%増)、営業利益1177億7700万円(同51.6%増)、純利益887億4500万円(同79.3%増)だった。同時に、上限を850万株(発行済み株数の1.93%)、または160億円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は5月9日から9月30日まで。

■王将フードサービス <9936>  6,010円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>は小幅続伸。午前11時ごろ、5月14日からグランドメニュー全体のうち14商品(約2割)の店頭価格を税抜き20~30円値上げすると発表しており、これによる収益改善を期待した買いが入ったようだ。小麦や食用油をはじめとする原材料価格の高騰や人件費、物流費の上昇などを受けて、実施する。価格改定に伴い、料理のレシピも改良するという。

■NECキャピ <8793>  1,941円  -119 円 (-5.8%)  本日終値
 26日に決算を発表。「今期経常は4%減益へ」が嫌気された。
 NECキャピタルソリューション <8793> [東証P] が4月26日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比87.6%増の114億円に拡大したが、23年3月期は前期比3.7%減の110億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒NECキャピの詳しい業績推移表を見る

■ファナック <6954>  19,525円  -1,185 円 (-5.7%)  本日終値
 ファナック<6954>が大幅安で4日続落。26日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高8255億円(前期比12.6%増)、営業利益1973億円(同7.7%増)、純利益1662億円(同7.0%増)を見込むとしたが、営業利益で2200億円強を見込んでいた市場予想を下回ることが嫌気されたようだ。部品や原材料価格及び物流費の高騰の影響が見込まれるものの、FA、ロボット、ロボマシンの各部門において、さまざまな分野で旺盛な需要が継続すると予想する。年間配当予想は未定。なお、想定為替レートは1ドル=125円(前期112円38銭)、1ユーロ=135円(同130円56銭)とした。同時に発表した22年3月期決算は、売上高7330億800万円(前の期比33.0%増)、営業利益1832億4000万円(同62.9%増)、純利益1552億7300万円(同65.2%増)だった。

■プリマハム <2281>  2,072円  -73 円 (-3.4%)  本日終値
 プリマハム<2281>が4日続落。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が141億円から129億円(前の期比39.9%減)へ、純利益が105億円から97億円(同31.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。会計基準の変更に伴い前の期との比較はないものの、新型コロナウイルス感染症のまん延継続に加えて、ロシア・ウクライナ情勢による影響も重なり、売上高は4197億円から4195億円へ下振れた。加えて、想定を上回る円安、原料高、労務費高による製品・製造コスト高を補いきれず、各利益も下振れたとしている。

■東京エレクトロン <8035>  54,800円  -830 円 (-1.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が下値を探る展開で、一時2000円近い下げをみせた。4月に入ってから株価は大幅な調整を強いられたが、中旬以降は下げ止まり5日移動平均線を絡め5万円台半ばでの往来を続けていた。しかし、足もとでは5日線をマドを開けて下放れる動きとなっている。前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.5%安と急落したほか、きょうは韓国の半導体大手SKハイニックスが韓国市場で大きく株価を下げており、これも嫌気されている。注目されたSKハイニックスの1~3月期決算は、最終利益が前年同期比で倍増となるなど急拡大したものの、事前の市場コンセンサスを下回ったことで売りを浴びた。半導体関連は好決算を発表しても事前の市場期待が強すぎることもあって、株価を下げる銘柄が少なくなく、東京市場でもこれを警戒して同関連株の買いポジションを低める動きが出ている。

■キョーリン <4569>  1,821円  -14 円 (-0.8%)  本日終値
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>がしっかり。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が1026億円から1055億円へ、営業利益が33億円から50億円へ、純利益が27億円から38億円へ上振れて着地したようだと発表。会計基準の変更に伴い前の期との比較はないものの、一部の後発医薬品企業の品質問題に端を発した製品の供給不安の影響により、同社の主要な長期収載品及び後発医薬品の売り上げが予想を上回る見込みとなったことが要因としている。

■モブキャスト <3664>  106円  +17 円 (+19.1%)  本日終値
 モブキャストホールディングス<3664>が前日のストップ高に続き、きょうも大きく上値を追う展開となり、連続ストップ高まであと1円に迫る29円高の118円まで買われる場面があった。超低位株で個人投資家などの参戦が活発、株価はきょうの高値まで2営業日合計でちょうど2倍となった。前日に同社の傘下企業であるモブキャストゲームスが、テレビアニメ「sin 七つの大罪」を原作とし、国内や台湾などで配信中の人気スマートフォンゲーム「sin 七つの大罪 X-TASY」について全世界で配信を開始したことを発表、これを手掛かり材料に短期資金が集中した。市場では「きょうから貸株申し込み制限の対象となっており、空売りしにくい状況となったことが買いに勢いをつける格好となったようだ。材料に反応しているというよりは需給思惑が主導している」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。

■バンクオブイ <4393>  3,155円  +500 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 バンク・オブ・イノベーション<4393>がストップ高。この日、事前登録受付中の新作大型RPG「メメントモリ」について、AppStoreでの予約注文を開始し、事前登録数が合計30万人を突破したと発表しており、これが好材料視された。「メメントモリ」は、同社にとって約5年ぶりのリリースとなるタイトルで、過酷な過去や運命を背負う少女たちによるRPG。その世界観をキャラクターごとに歌唱で表現した「ラメント」にはDaoko、平原綾香など多数の本格派アーティストや声優が参加しているほか、石川由依、伊藤美来、上坂すみれ、小倉唯、鬼頭明里、花澤香菜などの実力派声優によるボイスで、キャラクターたちの世界観を存分に体感することができるという。なお、GooglePlayでの事前登録は後日開始予定としている。

●ストップ高銘柄
 Waqoo <4937>  864円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 マクアケ <4479>  1,583円  -400 円 (-20.2%) ストップ安   本日終値
 サイバーステップ <3810>  560円  -100 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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