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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アマノ、FPG、コーテクHD

アマノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■山洋電気 <6516>  5,230円  +700 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 山洋電気<6516>が大幅続伸。午前11時ごろに発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高1080億円(前期比6.8%増)、営業利益127億円(同15.8%増)、純利益95億円(同5.4%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の120円としたことが好感された。主な市場である通信装置やロボット、半導体製造装置などのファクトリーオートメーション市場からの需要が継続しており、高性能・高信頼の製品の製造販売を推進することで業績拡大を狙う。なお、22年3月期決算は、売上高1011億2300万円(前の期比30.5%増)、営業利益109億7100万円(同2.3倍)、純利益90億1500万円(同2.3倍)だった。また同社は26日、サーボシステム「SANMOTION(サンモーション)」のラインアップを拡充し、省エネルギーで速い加速と減速ができるリニアサーボモーターを開発したと発表。業界トップクラスの最大加速度を実現したとしており、これも好材料視された。

■アマノ <6436>  2,481円  +298 円 (+13.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 アマノ<6436>が全体相場に逆行し続急騰。同社は就業情報管理システムの国内トップで、駐車場管理システムへも積極展開を図っているが、業績は絶好調に推移している。26日取引終了後に発表した22年3月期決算では営業利益が前の期比30%増の128億9300万円と急回復を果たし、続く23年3月期は前期比28%増の165億円を見込むなど、2期連続で3割近い増益を予想している。23年3月期の営業利益は、これまでピークであった20年3月期の161億6800万円を上回り、過去最高益更新となる見通し。好業績を背景に前期年間配当は95円(前の期実績は65円)とし、今期はそこから更に5円上積みし100円を計画している。これに加えて同日、発行済み株式数の1.35%相当の100万株、25億円を上限とする自社株買いも発表しており、ポジティブサプライズが重なった。

■東エレデバ <2760>  5,460円  +505 円 (+10.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 東京エレクトロン デバイス<2760>が大幅続伸。同社は26日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比16.2%増の85億円としたほか、年間配当計画を前期比35円増配の240円としていることが好感されたようだ。売上高は同11.2%増の2000億円を見込む。半導体及び電子デバイス事業が顧客商権の拡大に伴って堅調に推移するとみているほか、コンピューターシステム関連事業及びプライベートブランド(PB)事業では新規顧客の獲得に注力するとしている。なお、22年3月期通期の連結決算は売上高が前の期比25.6%増の1799億700万円、経常利益が同58.2%増の73億1800万円で着地した。

■東邦ガス <9533>  2,748円  +216 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 東邦ガス<9533>が後場上げ幅を拡大。午前11時40分ごろに発表した23年3月期連結業績予想で、売上高5800億円(前期比12.6%増)、営業利益190億円(同6.4%増)、純利益160億円(同3.5%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比2円50銭増の60円を予定していることが好感された。ガス販売量を前期比0.4%増の36億2600万立方メートルと想定しているほか、電気販売量の増加を見込む。なお、想定原油価格は1バレル=100ドル、想定為替レートは1ドル=120円としている。なお、22年3月期決算は、売上高5153億1300万円(前の期比18.5%増)、営業利益178億5800万円(同32.1%増)、純利益154億5900万円(同79.9%増)だった。

■MCJ <6670>  825円  +60 円 (+7.8%)  本日終値
 MCJ<6670>が大幅続伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が147億円から134億3500万円(前の期比14.7%減)へ、純利益が100億円から92億8300万円(同7.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、株価は直近で下落基調にあっただけに、アク抜け感から買われたようだ。グループにおける出荷台数及び金額が市場トレンドを大きくアウトパフォームしたことから、売上高は1684億円から1912億4700万円(同9.8%増)へ上振れたものの、原材料・部材価格が高騰し高止まりしたことが利益を圧迫した。

■FPG <7148>  782円  +50 円 (+6.8%)  本日終値
 FPG<7148>が大幅高で7日ぶりに反発。26日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を440億円から490億円へ、営業利益を78億円から97億円(前期比85.4%増)へ、純利益を54億円から67億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を期末一括32円から40円(前期18円50銭)へ引き上げたことが好感された。コロナ禍からの脱却もあり、リースファンド事業で比較的収益率の高い案件の出資金の販売が好調に推移していることに加えて、不動産ファンド事業では投資家からの強い引き合いが継続し、積極的な組成を行うとともに販売が増加しており、上期業績が従来予想を上回って着地したことが要因としている。なお、会計基準の変更に伴い、売上高の前期比較はない。

■コーテクHD <3635>  4,170円  +250 円 (+6.4%)  本日終値
 コーエーテクモホールディングス<3635>が急反発。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は5300円に設定した。同社は「戦国無双」などの無双シリーズなどを代表作とする大手ゲームソフト開発企業。23年3月期の連結営業利益は325億円(前期比5.9%減)が見込まれているが、会社予想は保守的と指摘。任天堂<7974>のIP(知的財産)と組んだ「ファイアーエンブレム無双 風花雪月」や自社IPの「信長の野望・新生」の新作ゲームの投入効果により今期同利益は385億円への上振れを予想している。また、メタバースに参入することで同社の成長余地が広がる可能性にも注目している。

■理想科学工業 <6413>  2,386円  +135 円 (+6.0%)  本日終値
 理想科学工業<6413>が4日ぶりに反発。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が687億円から691億円(前の期比1.0%増)へ、営業利益が31億円から40億円(同2.9倍)へ、純利益が26億円から35億円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。為替レートが円安に推移したことにより売上高が計画を上回ったことに加えて、販管費の削減に努めたことが寄与した。あわせて、60円を予定していた期末一括配当を100円に引き上げると発表した。21年9月2日に創業75周年を迎えたことから記念配当40円を実施する。

■日本郵船 <9101>  9,820円  +510 円 (+5.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>を筆頭に商船三井<9104>や川崎汽船<9107>など海運大手が波乱相場の中で上値指向をみせ注目が集まっている。きょうは、業種別指数でも「海運」は3%超の大幅上昇をみせ、33業種中で群を抜く値上がり率となっている。全般は下値リスクが強く意識されているが、PERなどの株価指標が低く、配当利回りの高いバリュー株が相対的に投資対象として有利との見方が強い。郵船はPERが1倍台で配当利回りが12%台という過去の常識の範囲を超えた割安水準にあり、「仮に(業績が)前期がピークだったとしても、急激に売り上げが落ち込むことは考えづらい」(準大手証券ストラテジスト)とみられ、バリュエーションに着目した買いが入っている。また、中国経済の減速懸念がいわれるなかにあっても、ばら積み船運賃市況を表すバルチック海運指数は4月中旬を境に上昇基調を強めており直近では2400台まで回復、これも海運株に追い風となっている。

■FFJ <7092>  1,927円  +94 円 (+5.1%)  本日終値
 Fast Fitness Japan<7092>は続伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が130億円から130億9700万円(前の期比17.3%増)へ、営業利益が26億円から29億5000万円(同28.7%増)へ、純利益が11億円から17億500万円(同85.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高はほぼ計画通りで着地したことに加えて、売上原価及び販管費におけるコスト最適化が奏功したことなどが利益を押し上げた。

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