【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JSR、コーテクHD、三菱UFJ
■JSR <4185> 3,370円 -120 円 (-3.4%) 本日終値
JSR<4185>が朝方売り優勢でスタートし、一時160円安に売られたが、その後は押し目買いが入り下げ幅を縮小した。同社は半導体レジストなどハイテク素材を製造するほか、医薬品の製造受託なども行う。業績は旺盛な半導体需要を背景に利益採算の改善が急となっている。25日取引終了後に発表した22年3月期決算は最終損益が373億300万円(前の期は551億5500万円の赤字)と大幅黒字化を達成し、同時に過去最高利益を更新した。また、23年3月期の最終利益は460億円(前期比23%増)と更に高水準の伸びを見込んでいる。加えて、発行済み株式数の4.65%相当の1000万株、金額ベースで300億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。ところが株価は上値が重く、寄り後に大口の売りが出て下値を探る展開となった。市場では「コンセンサスも上回り、自社株買いも発表して売られる理由が分からない」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれたが、「仮に会社側の今期見通しが楽観的過ぎるという理由であれば、(売る根拠として)無理がある」(同)とし、実際にその後は押し目を拾う動きが顕在化している。
■しまむら <8227> 11,210円 -340 円 (-2.9%) 本日終値
しまむら<8227>は反落。25日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比6.3%増と6カ月連続で前年実績を上回ったが、足もとの売り上げ堅調は想定内との見方が強い。月度中旬から下旬にかけて気温が上昇したことで、初夏・夏物が売り上げを伸ばした。また、新生活需要ではPBの「CLOSSHI」を中心にニットや肌着・靴下、寝具・インテリアが好調に推移し、春休み需要では婦人のシャツや羽織物、サンダルなどのトレンド商品が売れ筋となった。更に、お出掛け需要の回復で婦人・紳士のリュックや帽子も売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同5.6%増だった。
■コーテクHD <3635> 3,920円 -75 円 (-1.9%) 本日終値
コーエーテクモホールディングス<3635>が反落。25日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高770億円(前期比5.8%増)、営業利益325億円(同5.9%減)、純利益315億円(同10.9%減)を見込み、年間配当予想を前期比12円減の96円としたことが嫌気された。自社開発タイトルで年平均10%の成長を見込むものの、今期は25年3月期に売上高1000億円、営業利益400億円を目指す中期経営計画の初年度にあたり、年度を跨いだ大型タイトルの開発を予定していることに加えて、IP許諾収益について保守的に見ていることから増収減益となる見通しだ。なお、22年3月期決算は、売上高727億5900万円(前の期比20.5%増)、営業利益345億2700万円(同41.5%増)、純利益353億5900万円(同19.7%増)だった。
■三菱UFJ <8306> 744.2円 -6.9 円 (-0.9%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続落、第一生命ホールディングス<8750>も続落で一時3.7%安まで売り込まれる展開となっている。前日の米国債券市場では中国景気減速に対する警戒感が強まるなか、安全資産として長期債を買う動きが強まり、米10年債利回りは一時2.7%台まで水準を切り下げる場面があった。NYダウは240ドル弱の上昇に転じたものの大手金融株は高安まちまちの展開となっている。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保株は、運用利ザヤが取りにくくなるとの思惑から上値の重い展開を余儀なくされた。
■住友大阪セメント <5232> 3,800円 -15 円 (-0.4%) 本日終値
住友大阪セメント<5232>は朝高後、値を消す展開。25日に提出された変更報告書で旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが同社株を買い増したことが明らかになった。保有比率は従来の5.08%から6.08%に上昇した。この発表を受け、同社株は値を上げてスタートしたが、上値では売りに押されマイナス圏に転じた。
■モブキャスト <3664> 89円 +30 円 (+50.9%) ストップ高 本日終値
モブキャストホールディングス<3664>がカイ気配、30円高はストップ高となる89円に買われた。子会社モブキャストゲームスがきょう、テレビアニメ「sin 七つの大罪」原作のスマートフォンゲーム「sin 七つの大罪 X-TASY」について全世界で配信を開始したと発表。これを材料視した買いが急速に流入した。これまで国内のほか、台湾など一部海外地域で配信していたが、今回同ゲームのグローバル版の配信を始めた。グローバル版の開発・運営は、台湾のゲーム開発会社ユーザージョイ・テクノロジーが手掛けた。
■メディアリンクス <6659> 279円 +44 円 (+18.7%) 一時ストップ高 本日終値
メディアリンクス<6659>が急反騰。午前10時ごろ、米通信事業者大手のアスタウンド・ビジネス・ソリューションズが、同社のIP伝送ソリューションを用いてファイバー網を新規の都市群に拡大したと発表しており、これが好感された。アスタウンド社はこれまでにもメディアLのIPメディアゲートウェイの製品群を導入してきたが、今回の事業拡大により、メディアコンテンツ、特にプロフェッショナル/放送エンターテインメントやスポーツイベントなどの広帯域で高品質のサービスに対する需要の高まりに対応できるようになるとしている。
■チヨダウーテ <5387> 605円 +85 円 (+16.4%) 一時ストップ高 本日終値
チヨダウーテ<5387>が急伸。一時100円高はストップ高となる620円まで買われる場面があった。25日の取引終了後、筆頭株主の独建材大手クナウフグループが同社に対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株605円としており、この価格を意識した値動きとなっている。チヨダウーテは同TOB成立後、クナウフとチヨダウーテ創業家の資産管理会社との合弁会社になる見通し。買い付け予定数は1275万9798株(下限498万7001株、上限設定なし)で、買い付け期間は26日から6月10日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は25日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■Waqoo <4937> 714円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
Waqoo<4937>がストップ高の714円に買われた。25日の取引終了後、カラダと環境に配慮した新世代プロテイン「Cobody Slim+(コウボディ スリムプラス)」を発売したと発表しており、これが好感された。新商品は、「あなたらしさが、つづく。」をコンセプトに、「キレイになりたい」「健康であり続けたい」といった思いを持つ女性たちや、「スリムを応援する」ために生まれたインナービューティーケア商品。
■日本情報クリエイト <4054> 1,277円 +162 円 (+14.5%) 本日終値
日本情報クリエイト<4054>は急伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の2.8%)、または4億円としており、取得期間は5月17日から6月23日まで。株式取得及び簡易株式交換によるリアルネットプロ(東京都港区)の完全子会社化にあたり対象者へ同社株を割り当てるためとしている。今回の子会社化は、両社の顧客基盤を統合し、各エリアネットワークを活用した有償のプロダクトを効率的に提供することにより不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を加速させ成長につなげていくのが目的。株式交換の効力発生日は6月27日を予定。なお、同件による22年6月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
モブキャスト <3664>
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
JSR<4185>が朝方売り優勢でスタートし、一時160円安に売られたが、その後は押し目買いが入り下げ幅を縮小した。同社は半導体レジストなどハイテク素材を製造するほか、医薬品の製造受託なども行う。業績は旺盛な半導体需要を背景に利益採算の改善が急となっている。25日取引終了後に発表した22年3月期決算は最終損益が373億300万円(前の期は551億5500万円の赤字)と大幅黒字化を達成し、同時に過去最高利益を更新した。また、23年3月期の最終利益は460億円(前期比23%増)と更に高水準の伸びを見込んでいる。加えて、発行済み株式数の4.65%相当の1000万株、金額ベースで300億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。ところが株価は上値が重く、寄り後に大口の売りが出て下値を探る展開となった。市場では「コンセンサスも上回り、自社株買いも発表して売られる理由が分からない」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれたが、「仮に会社側の今期見通しが楽観的過ぎるという理由であれば、(売る根拠として)無理がある」(同)とし、実際にその後は押し目を拾う動きが顕在化している。
■しまむら <8227> 11,210円 -340 円 (-2.9%) 本日終値
しまむら<8227>は反落。25日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比6.3%増と6カ月連続で前年実績を上回ったが、足もとの売り上げ堅調は想定内との見方が強い。月度中旬から下旬にかけて気温が上昇したことで、初夏・夏物が売り上げを伸ばした。また、新生活需要ではPBの「CLOSSHI」を中心にニットや肌着・靴下、寝具・インテリアが好調に推移し、春休み需要では婦人のシャツや羽織物、サンダルなどのトレンド商品が売れ筋となった。更に、お出掛け需要の回復で婦人・紳士のリュックや帽子も売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同5.6%増だった。
■コーテクHD <3635> 3,920円 -75 円 (-1.9%) 本日終値
コーエーテクモホールディングス<3635>が反落。25日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高770億円(前期比5.8%増)、営業利益325億円(同5.9%減)、純利益315億円(同10.9%減)を見込み、年間配当予想を前期比12円減の96円としたことが嫌気された。自社開発タイトルで年平均10%の成長を見込むものの、今期は25年3月期に売上高1000億円、営業利益400億円を目指す中期経営計画の初年度にあたり、年度を跨いだ大型タイトルの開発を予定していることに加えて、IP許諾収益について保守的に見ていることから増収減益となる見通しだ。なお、22年3月期決算は、売上高727億5900万円(前の期比20.5%増)、営業利益345億2700万円(同41.5%増)、純利益353億5900万円(同19.7%増)だった。
■三菱UFJ <8306> 744.2円 -6.9 円 (-0.9%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日続落、第一生命ホールディングス<8750>も続落で一時3.7%安まで売り込まれる展開となっている。前日の米国債券市場では中国景気減速に対する警戒感が強まるなか、安全資産として長期債を買う動きが強まり、米10年債利回りは一時2.7%台まで水準を切り下げる場面があった。NYダウは240ドル弱の上昇に転じたものの大手金融株は高安まちまちの展開となっている。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保株は、運用利ザヤが取りにくくなるとの思惑から上値の重い展開を余儀なくされた。
■住友大阪セメント <5232> 3,800円 -15 円 (-0.4%) 本日終値
住友大阪セメント<5232>は朝高後、値を消す展開。25日に提出された変更報告書で旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが同社株を買い増したことが明らかになった。保有比率は従来の5.08%から6.08%に上昇した。この発表を受け、同社株は値を上げてスタートしたが、上値では売りに押されマイナス圏に転じた。
■モブキャスト <3664> 89円 +30 円 (+50.9%) ストップ高 本日終値
モブキャストホールディングス<3664>がカイ気配、30円高はストップ高となる89円に買われた。子会社モブキャストゲームスがきょう、テレビアニメ「sin 七つの大罪」原作のスマートフォンゲーム「sin 七つの大罪 X-TASY」について全世界で配信を開始したと発表。これを材料視した買いが急速に流入した。これまで国内のほか、台湾など一部海外地域で配信していたが、今回同ゲームのグローバル版の配信を始めた。グローバル版の開発・運営は、台湾のゲーム開発会社ユーザージョイ・テクノロジーが手掛けた。
■メディアリンクス <6659> 279円 +44 円 (+18.7%) 一時ストップ高 本日終値
メディアリンクス<6659>が急反騰。午前10時ごろ、米通信事業者大手のアスタウンド・ビジネス・ソリューションズが、同社のIP伝送ソリューションを用いてファイバー網を新規の都市群に拡大したと発表しており、これが好感された。アスタウンド社はこれまでにもメディアLのIPメディアゲートウェイの製品群を導入してきたが、今回の事業拡大により、メディアコンテンツ、特にプロフェッショナル/放送エンターテインメントやスポーツイベントなどの広帯域で高品質のサービスに対する需要の高まりに対応できるようになるとしている。
■チヨダウーテ <5387> 605円 +85 円 (+16.4%) 一時ストップ高 本日終値
チヨダウーテ<5387>が急伸。一時100円高はストップ高となる620円まで買われる場面があった。25日の取引終了後、筆頭株主の独建材大手クナウフグループが同社に対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株605円としており、この価格を意識した値動きとなっている。チヨダウーテは同TOB成立後、クナウフとチヨダウーテ創業家の資産管理会社との合弁会社になる見通し。買い付け予定数は1275万9798株(下限498万7001株、上限設定なし)で、買い付け期間は26日から6月10日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は25日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■Waqoo <4937> 714円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
Waqoo<4937>がストップ高の714円に買われた。25日の取引終了後、カラダと環境に配慮した新世代プロテイン「Cobody Slim+(コウボディ スリムプラス)」を発売したと発表しており、これが好感された。新商品は、「あなたらしさが、つづく。」をコンセプトに、「キレイになりたい」「健康であり続けたい」といった思いを持つ女性たちや、「スリムを応援する」ために生まれたインナービューティーケア商品。
■日本情報クリエイト <4054> 1,277円 +162 円 (+14.5%) 本日終値
日本情報クリエイト<4054>は急伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の2.8%)、または4億円としており、取得期間は5月17日から6月23日まで。株式取得及び簡易株式交換によるリアルネットプロ(東京都港区)の完全子会社化にあたり対象者へ同社株を割り当てるためとしている。今回の子会社化は、両社の顧客基盤を統合し、各エリアネットワークを活用した有償のプロダクトを効率的に提供することにより不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を加速させ成長につなげていくのが目的。株式交換の効力発生日は6月27日を予定。なお、同件による22年6月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
モブキャスト <3664>
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース