市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【引け後コメント】 前日の下落部分を吸収し2万6500円~2万7000円辺りでのレンジ推移


大阪6月限
日経225先物 27050 +300 (+1.12%)
TOPIX先物 1899.5 +23.0 (+1.22%)

 日経225先物(6月限)は、前日比300円高の2万7050円で取引を終了。寄り付きは2万6980円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6845円)を上回って始まると、現物の寄り付き直後には一時2万7110円まで買われ、前日の下落部分を吸収した。ただし、25日、75日移動平均線水準では引き続き強弱感が対立しやすいなか、戻り待ちのショートにより、前場半ばには2万6770円まで上げ幅を縮めた。もっとも、下を仕掛けてくる動きは強まらず、ナイトセッションの安値水準で下げ止まり、ランチタイムでは2万6800円~2万6900円辺りでの底堅い値動きに。後場に入るとロングが優勢となるなか、引けにかけて2万7050円まで切り返す格好だった。

 祝日明けによる米国勢の資金流入が見込まれるなか、前日の下落に対する自律反発狙いの買いが先行した。買い一巡後は軟化したものの、ハンセン指数が2%を超える下落となったことでポジション調整の動きにつながったようである。また、中国配車大手の滴滴出行がADR市場で大きく下落するなか、ビジョンファンドを通じて出資しているソフトバンクグループ <9984> [東証P]が終日軟調だったことも、先物市場での仕掛け的なショートに向かわせた面があろう。

 とはいえ、日経225先物はテクニカル的な抵抗線に上値を抑えられはしたが、前日の下落部分を吸収したことで、2万6500円~2万7000円辺りでのレンジ推移を継続。25日線は上向きで推移するなか、2万7200円辺りまで水準を切り上げてきた。抵抗線の切り上がりによって2万7000円水準で底堅い値動きが続くようだと、レンジ上放れを試す展開も意識されてくる可能性がありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.24倍と横ばい推移だった。14.20倍と14.30倍での狭いレンジ推移であるが、25日線と75日線とのゴールデンクロス示現が接近してきている。現在の75日線を支持線とする形状から、切り上がる25日線をサポートに変えてくるようだと、NT倍率の上昇を想定したNTロングの動きに向わせよう。

 手口面では、日経225先物はソジェンが1420枚、ABNアムロが1120枚、クレディスイスが420枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1060枚、野村が790枚、三菱UFJが530枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1130枚、ゴールドマンが470枚、ドイツが430枚程度の売り越しに対して、モルガンSが840枚、クレディスイスが750枚、BofAが610枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均