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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ビザスク、IDOM、HIOKI

ビザスク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ビザスク <4490>  3,355円  -395 円 (-10.5%)  本日終値
 ビザスク<4490>が続急落。同社は、さまざまな業界や職域において知見を持つアドバイザーのデータベースを保有しており、これを活用した人材マッチングサービスなどを展開している。前週14日に発表した23年2月期業績予想では、営業損益を前期の赤字から2億6000万円の黒字に2期ぶりに転換する見通しを示した。ただ、市場予想では10億円程度の黒字が見込まれていただけに、翌15日の同社株は失望売りに押され急落。きょうも引き続き売り優勢の展開となった。なお、営業収益(売上高)は前期比2.4倍の87億円と市場予想と同程度の予想で、増収トレンドは継続する見込み。

■IDOM <7599>  644円  -49 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 IDOM<7599>が大幅続落。同社は中古車買取り最大手で、旺盛な中古車需要を追い風に直近までの業績は好調。前週14日に発表した22年2月期決算では売上高、営業利益ともに過去最高業績を達成した。一方、今23年2月期見通しについてはオーストラリア子会社の譲渡が響き、2ケタ減収・営業減益の予想となっている。この発表を受けて翌15日の同社株は大きく下落したが、きょうも全体軟調相場のなか引き続き今期見通しを嫌気した売りが出たようだ。なお、年間配当予想は32円40銭(前期4円60銭)と前期比大幅増を見込んでいる。

■HIOKI <6866>  7,450円  -270 円 (-3.5%)  本日終値
 HIOKI<6866>が大幅安。前週末15日の取引終了後に22年12月期第1四半期(1~3月)の決算を発表し、売上高は前年同期比19.3%増の82億8700万円、営業利益は同31.2%増の18億3300万円で着地。ただ、これに先立つ12日に発表した通期上方修正を受けて株価水準を切り上げていただけに、目先材料出尽くし感が強まっているようだ。脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受け、国内外で自動車や電子部品、バッテリー市場関連の計測器需要が高い状態で推移したことが追い風となった。なお、通期の売上高は前期比16.0%増の340億円、営業利益は同21.9%増の70億1000万円の見通し。

■オークマ <6103>  4,565円  -135 円 (-2.9%)  本日終値
 オークマ<6103>が安い。SBI証券は15日、同社株の投資判断を新規「中立」でカバレッジを開始した。目標株価は4000円とした。「総合ものづくりサービス(モノ売り+コト売り)」企業を目指す経営方針や、自社製のCNC装置に裏打ちされた工作機械の知能化(スマートマシン)技術など自助努力に対する評価は高いものの、同証券では日本工作工業会の受注高は22年3月期下期をピークにして23年3月期、24年3月期と減少へ転じると予想。このため、受注高の底入れが見えるまでは投資タイミングではない、と判断している。

■日経レバ <1570>  13,570円  -325 円 (-2.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が安い。日経平均株価に連動する仕組みに組成されたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されている。きょうは、前週末の欧米株市場が休場で手掛かり材料難のなか、全体指数は小動きが予想されたが、日経平均は225先物主導で一時400円超の下げと予想外に大きく下値を探る展開を強いられている。全体波乱含みの局面で個人投資家を中心に日経レバの売り買いも活発化している。

■日清製粉グループ本社 <2002>  1,689円  -37 円 (-2.1%)  本日終値
 日清製粉グループ本社<2002>、昭和産業<2004>など食品関連株の下げが目立っている。小麦市況の高騰を背景に、日清粉Gは今月8日に、6月20日納品分からの業務用小麦粉の値上げを発表し、発表後は価格転嫁による採算改善期待から株価をいったん上昇させたが、その後売り直される展開に。ウクライナ情勢は混迷の度合いを深めており、小麦市況の上昇圧力は今後も拭えないとの見方が広がっている。製品値上げの動きには限界があり、収益面へのプラス効果は限られるとの思惑で同社株も足もとで利益確定を急ぐ動きが出ているもようだ。日清粉GはPERも25倍台と高く、株価指標面からも割高感が意識されやすい。

■日本航空 <9201>  2,180円  -46 円 (-2.1%)  本日終値
 日本航空<9201>は続落。前週末15日の取引終了後、22年3月期業績予想の下方修正を発表。最終損益を1460億円の赤字から1770億円の赤字(前の期2866億9300万円の赤字)へ引き下げており、これが嫌気されたようだ。売上収益も7660億円から6820億円(前の期比41.7%増)へ減額した。新型コロナウイルス変異株のオミクロン株の感染拡大に伴い、国内旅客需要が大幅に落ち込んだことが要因。また、国際旅客需要も全面的な回復には至らず、国際貨物収入の増収に努めたものの売上収益が想定を下回る見込みとなったという。なお、足もとの燃油価格の高騰については、燃油ヘッジ取引により22年3月期業績への影響は限定的としている。

■コマツ <6301>  2,924.5円  -41 円 (-1.4%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>は軟調。中国国家統計局がこの日発表した1~3月期国内総生産(GDP)は実質で前年同期比4.8%増と市場予想(4.3%増)を上回ったが、同時に発表された中国3月小売売上高が冴えなかったことなどが警戒された。これを受け、中国関連株のコマツや日立建機は上値の重い展開となっている。

■日本電産 <6594>  8,651円  -56 円 (-0.6%)  本日終値
 日本電産<6594>は全般下げ相場のなか、売りに押される展開ながら下値では押し目買いが厚い状況で小幅な下げにとどまっている。同社は今週21日に22年3月期の決算及び23年3月期の業績予想を発表する見通しにあるが、車載向けは足もと自動車減産の影響が出るものの、産業向けモーターの受注拡大を背景に堅調な内容が見込まれている。売り上げの9割近くを輸出で稼いでいることで、外国為替市場で目先急速に進むドル高・円安も追い風として意識される。ただし、きょうは前場取引時間中に中国の重要経済指標が複数発表されることで、同社は中国関連株の位置付けにあるだけに株価が不安定な動きとなることも予想され、積極的な買いは入りにくい状況にある。

■ワンダープラネット <4199>  2,300円  +400 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 ワンダープラネット<4199>はストップ高。13日の取引終了後に、ブロックチェーンゲーム関連事業を行うための子会社をシンガポールに設立すると発表したことが引き続き好感されているようだ。また、15日の取引終了後、スマートフォンゲーム「クラッシュフィーバー」で「たくさんオシャレを楽しもう♪」キャンペーンを実施すると発表しており、これも好材料視されている。ログインボーナスのほか、シーズンガチャなどを行うとしている。

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