【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エヌリンクス、エルテス、インタライフ
エヌリンクス <日足> 「株探」多機能チャートより
エヌリンクス<6578>が急伸。一時前日比60円高の282円まで上昇した。13日の取引終了後に発表した23年2月期業績予想で、営業利益を2億800万円としており、4期ぶりに黒字化する見込みとなったことが好感されたようだ。売上高も前期比14.0%増の55億円と良好な見通し。先行投資を行っていたスマートフォンゲーム開発やマッチングアプリ事業が収益貢献してくるほか、会社全体のコストコントロールを進めていく方針。同社では、現在の主力事業であるNHK向け契約・収納代行業務に対する業績依存度の軽減を進めており、NHK以外への業務代行案件の獲得のほか、ゲーム・アプリ開発やメディア運営などに取り組んでいる。あわせて発表した決算説明資料で営業利益目標を示しており、25年2月期に5億円、更に29年2月期には30億円以上を目指す構えだ。
■エルテス <3967> 1,099円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
エルテス<3967>ストップ高。1月12日以来となる年初来高値を更新するとともに、約4カ月半ぶりの4ケタ大台乗せを目前としている。同社はSNSでの風評被害対策など、ネットリスク管理支援事業を展開するが、大型案件の寄与で業績拡大局面にある。13日取引終了後に発表した23年2月期の業績予想は売上高が前期比49%増の40億円、営業利益は同2.5倍の2億円を見込み、20年2月期以来の過去最高利益更新となる見通し。これを評価する買いを呼び込む形となった。
■インタライフ <1418> 203円 +22 円 (+12.2%) 本日終値
インターライフホールディングス<1418>が急騰。13日の取引終了後、23年2月期業績予想を発表。売上高を前期比1.7%増の120億円、営業利益を同3.3倍の1億5000万円とする見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんだようだ。同時に発表した22年2月期決算は、売上高が前の期比20.4%減の117億9400万円、営業利益が同75.3%減の4500万円での着地となった。内装工事などを手掛ける主力の工事事業で新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響を受けた。あわせて、401万7200株(発行済み株数の20.08%)を上限に、14日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自己株式を取得すると発表しており、これも好感されたようだ。買い付け価格は13日終値の181円。主要株主であるセガサミーホールディングス<6460>が保有株の全部を売却する意向にあるためという。
■三陽商会 <8011> 855円 +85 円 (+11.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
三陽商会<8011>が大幅高に買われた。きょう午前11時に、23年2月期の連結経常損益は11億4000万円の黒字(前期は10億9000万円の赤字)になりそうだと発表。また、配当は年間40円で3期ぶりに復配する方針を示しており、これが好材料視された。今期は百貨店向けが前年の店舗休業の影響から回復するほか、直営店やアウトレットも出店強化を背景に大きく伸びる。また、採算面では原価率の低減やプロパー販売比率改善などに注力するほか、再生プランで実行してきた事業構造改革施策を継続する方針だ。
■ジィ・シィ企画 <4073> 810円 +57 円 (+7.6%) 一時ストップ高 本日終値
ジィ・シィ企画<4073>が後場急伸し、一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、アバターを利用したヘルスケアサービス「NUCADOCO」のブランドサイトをオープンしたと発表しており、これが株価を刺激したようだ。「NUCADOCO」は、アバターを利用して行動変容を促す新しいタイプのヘルスケアアプリ。今後さまざまなメタバースサービスとの連携を予定しており、アバターを利用して従業員の能力、モチベーション、生産性を向上する新しい働き方を提供するとしている。
■ネクスグループ <6634> 177円 +11 円 (+6.6%) 本日終値
ネクスグループ<6634>はカイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げてきた。13日の取引終了後に発表した22年11月期第1四半期(21年12月~22年2月)の決算で、営業損益が5億9300万円と前年同期の赤字から黒字に浮上したことが好感されたようだ。一部暗号資産の売却による利益計上が大きく貢献した。IoT関連製品の販売や旅行サイト運営、雑貨販売を手掛ける各事業での取り組みも奏功し、売上高も前年同期比53.5%増の18億9300万円と大幅増収で着地している。なお同社では、旅行サイト運営と雑貨販売の両事業について今第2四半期をメドに撤退予定にあり、今後の収益の柱として電子書籍やメタバース分野での取り組みを進めている。
■ロボペイ <4374> 2,100円 +111 円 (+5.6%) 本日終値
ROBOT PAYMENT<4374>が続急伸し一時、前日比240円(12.1%)高の2229円に買われている。13日の取引終了後、運営する請求・債権管理クラウド「請求管理ロボ」について、ジェーシービー(東京都港区)と販売パートナー契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の契約により、JCBブランドのカード決済に特化した「請求管理ロボ for JCB」を提供し、企業の請求・支払業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化をサポートする。「請求管理ロボ for JCB」は、顧客の事前設定に沿って、毎月指定日に請求書の発行・送付を自動で行うほか、登録されたJCBブランドのクレジットカードの決済処理も自動で行い、BtoB決済の負担を請求・支払の双方から解消するとしている。
■オオバ <9765> 772円 +40 円 (+5.5%) 本日終値
オオバ<9765>が大幅続伸。13日取引終了後、22年5月期連結業績予想の増額修正と自社株買いを発表したことが好感された。営業利益は14億円から15億円(前期比12.4%増)に見直したほか、純利益は9億5000万円から10億円(同17.3%増)に増額した。売上高は160億円(同0.9%増)で据え置いた。建設コンサルタント業務の官庁受注及び民間受注がともに順調に推移したことが業績に寄与する。同時に、21万株(発行済み株式数の1.3%)、1億5000万円を上限とする自社株買いを行うことを明らかにした。取得期間は4月14日から11月30日まで。
■ワンダープラネット <4199> 1,594円 +65 円 (+4.3%) 本日終値
ワンダープラネット<4199>が3連騰。一時前日比21.8%高の1863円まで上昇し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、シンガポールにブロックチェーンゲーム関連事業を展開する子会社WPBC(仮)を設立すると発表しており、これが好材料視されたようだ。ブロックチェーンゲームの本格的な事業参入に向けて、ブロックチェーンゲームの海外パブリッシング事業を中心に、協業や業務提携、出資などの検討、事業展開を推進するとしている。なお、同時に発表した22年8月期上期(21年9月~22年2月)業績は営業損益が2億7000万円の赤字(前年同期は1億3900万円の黒字)だった。
■モリト <9837> 761円 +18 円 (+2.4%) 本日終値
モリト<9837>が4日ぶりに反発。同社は13日取引終了後に、22年11月期第1四半期(21年12月~22年2月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比28.9%増の6億1000万円となり、通期計画の18億円に対する進捗率は33.9%となった。売上高は同8.8%増の115億6100万円で着地。メディカルウェアやワーキングウェア関連のビジネスが好調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
ジャパンエン <6016> 1,434円 +300 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値
サークレイス <5029> 2,340円 +400 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
トライステージ <2178> 503円 +80 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値
セカンドX <5028> 4,480円 +700 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値
シリコンスタジオ <3907> 1,062円 +150 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
オキサイド <6521> 4,940円 -1,000 円 (-16.8%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース