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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 リスク選好も、戻り待ち狙いのショートが入りやすく、25日線水準では強弱感が対立


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 26920 +40 (+0.14%)
TOPIX先物 1892.0 -1.5 (-0.07%)
シカゴ日経平均先物 26950 +70
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。3月の米生産者物価指数(PPI)が過去最大の伸びだったことを受けて、やや売り先行で始まったが、前日発表された消費者物価指数(CPI)ではコアCPIが予想を下回ったことが引き続き材料視されて、ほどなく上昇に転じた。米長期金利の低下により半導体株が買い戻されたほか、アップル<AAPL>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>など大型テック株も上昇。S&P500業種別指数は自動車・同部品、消費者サービス、小売が上昇する一方で、銀行、公益事業、商業サービス・用品が下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比70円高の2万6950円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比60円安の2万6820円で始まり、売り優勢のなかで米国市場の取引開始後には一時2万6650円まで売られる場面もあった。ただし、売り一巡後は急速に切り返しプラスに転じると、終盤にかけて2万6990円まで買われ、2万6920円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。米国市場ではPPIが過去最大の伸びだったものの、前日のコアCPIが予想を下回ったことを引き続き材料視しており、長期金利の低下を手掛かりに自律反発の動きを見せた。ただし、前日の日経225先物は560円高で12日の下落部分を吸収して25日移動平均線水準を回復してきており、利食いも意識されやすい。

 25日線は2万6925円、75日線が2万7080円辺りに位置しているため強弱感は対立しやすく、戻り待ち狙いのショートも入りやすい。75日線辺りを捉えてくるようだと、ショートカバー狙いのロングが入る可能性はあるものの、決算発表が本格化してくるなかで一段の上昇を想定したポジションは取りづらいだろう。積極的なロングも入りづらい需給状況と考えられ、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。

 一方、VIX指数は21.82に低下し、25日、75日線に上値を抑えられる形状を見せてきた。リスク選好のなか、押し目狙いのロングスタンスによって底堅さが意識されてくるようだと、オプション権利行使価格の2万7000円を中心に2万6875円と2万7125円とのレンジを想定したコールの商いは膨れる可能性がある。

 また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.10倍と25日線割れの水準から一気に14.24倍まで上昇し、75日線を上回る場面も見られた。終値では14.19倍と75日線は下回ったものの、一気に同線を捉えたことで一巡感が意識される可能性もある。一方、75日線を捉えたことで一巡感が意識される一方、再び75日線を上回る局面においてはNTロングの動きが入りやすいだろう。

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