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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、INPEX、オンワード

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友金属鉱山 <5713>  6,053円  -208 円 (-3.3%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>、東邦亜鉛<5707>、日本軽金属ホールディングス<5703>など非鉄関連株が軒並み安い。ウクライナ問題を背景としたロシアへの経済制裁の反動で世界経済への影響が警戒されている。足もとでは産業面のニーズが反映されやすい銅市況などが軟調展開となっているほか、アルミ市況も軟化、更に金や銀など貴金属市況も上昇基調にストップがかかっており、株式市場では関連銘柄に目先利益確定の動きを誘発している。

■INPEX <1605>  1,435円  -36 円 (-2.5%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比5.73ドル安の1バレル=96.23ドルに下落した。国際エネルギー機関(IEA)の加盟国が1億2000万バレル規模の石油備蓄を追加で放出する方針を固めた、との報道を受け原油需給の逼迫が和らぐとの観測が浮上した。米国が半分の6000万バレルを負担するという。この原油価格下落を受け、INPEXなど石油関連株が軟調に推移している。

■オンワード <8016>  252円  -6 円 (-2.3%)  本日終値
 オンワードホールディングス<8016>は続落。6日の取引終了後に発表した3月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比8.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったが、全般安とあってこれを好材料視する動きは限定的となった。まん延防止等重点措置の終了や気温の上昇などが寄与した。スプリングコートなどの春物衣料の販売が伸長したほか、オンワード樫山の実店舗では、ブランドの垣根を越えて商品を店舗に取り寄せて試着・購入ができるOMOサービス「クリック&トライ」の導入店舗数が拡大し、導入店舗での販売も好調に推移した。なお、全店売上高は同1.9%増だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,654円  -115 円 (-2.0%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続落。3月17日にマドを開けて買われ底値圏を離脱した後も強調展開を継続、今週5日には年初来高値を更新したが、足もとは再び売り優勢に傾いている。前日の米国株市場では米長期金利上昇を嫌気してハイテク株に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数が300ポイントを超える大幅安となった。米ハイテク株へ積極投資を行っている同社はナスダック市場の動向と株価連動性が高く、目先買い手控え感が強い。ただ、信用買い残は直近4月1日申し込み現在で1300万株強まで減少し、21年4月末以来約1年ぶりの水準まで整理が進捗していることから、株式需給面の改善は意識されやすい。引き続き自社株買いへの期待もあり、下値では押し目買いの動きも想定される。

■YKT <2693>  279円  +22 円 (+8.6%)  本日終値
 量子コンピューター関連株の一角が高い。読売新聞オンラインが7日に「岸田内閣が看板政策『新しい資本主義』で成長戦略の柱に位置づける、量子技術に関する新たな国家戦略の原案が6日、わかった」と報じた。なかで、国産量子コンピューターや量子技術の研究・支援の拠点を整備することを盛り込んだとし、2030年に量子技術の利用者を1000万人とする目標も掲げたという。これを受けて、株式市場ではYKT<2693>やエヌエフホールディングス<6864>など量子コンピューター関連に位置づけられる銘柄に物色が向かった。

■川本産業 <3604>  923円  +40 円 (+4.5%)  本日終値
 川本産業<3604>が大幅反発。厚生労働省が6日に開いた新型コロナウイルスの専門家会合に参加した一部の専門家が、既に「第7波」が始まっているとの見方を示したと伝わっており、同社や重松製作所<7980>、興研<7963>、中京医薬品<4558>など感染対策関連に物色買いが向かっている。一方、オープンドア<3926>、アドベンチャー<6030>、エアトリ<6191>、エイチ・アイ・エス<9603>といった旅行関連株は大きく売られている。オリエンタルランド<4661>などレジャー関連も安い。

■VIX短先物 <1552>  2,064円  +71 円 (+3.6%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。6日の米VIX指数は前日に比べ1.07(5.09%)ポイント高の22.10に上昇した。一時24.78まで上昇した。6日の米国市場では、3月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表され、月額最大950億ドルのバランスシート縮小でおおむね合意したことが明らかになった。0.5%の利上げが複数回実施される可能性も示された。これを受け、NYダウが144ドル安と下落している。

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