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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ベル24HD、ビックカメラ、マクドナルド

ベル24HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベル24HD <6183>  1,496円  +83 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ベルシステム24ホールディングス<6183>が4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は6日取引終了後に、23年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比5.8%増の140億円としていることや、年間配当を前期比6円増配の60円とする方針を示していることが好感されているようだ。売上収益は同1.0%増の1480億円となる見通し。同社はコールセンターのCRM(顧客管理システム)事業が主力で、クライアントの旺盛なアウトソース需要の高まりを見込んでいる。なお、22年2月期通期の連結決算は売上収益が前の期比7.9%増の1464億7900万円、営業利益が同12.2%増の132億3400万円で着地した。

■ビックカメラ <3048>  1,134円  +46 円 (+4.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ビックカメラ<3048>は4日続伸で年初来高値を更新した。6日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、営業利益を157億円から178億円へ、純利益を88億円から95億円へ上方修正しており、これが好感されている。上期は新型コロナウイルスの感染拡大を背景に都市型のビックカメラにおいて伸び悩んだが、郊外型のコジマ<7513>において、消費者の行動変容もあり計画比好調に推移した。こうしたなか、今後の市場環境の不透明感から売上高は従来予想の8060億円を据え置いたが、コジマにおける売上高の増加に伴う売上総利益率の改善が利益を押し上げるとしている。なお、今期から「収益認識に関する会計基準」適用のため、前期との比較はない。

■壱番屋 <7630>  4,680円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在
 壱番屋<7630>がしっかり。6日の取引終了後、23年2月期の経常利益は前期比23.3%増の51億4000万円になりそうだと発表しており、これを好感する買いが入っている。国内の既存店売上高は新型コロナウイルス感染拡大前の20年2月期と同水準の計画とした。客数は期末にかけて徐々に回復する想定のほか、6月の価格改定実施や単価の高い配達代行の構成が増えることで客単価の上昇を見込む。海外は続伸する見通しだ。なお、同時に発表した22年2月期の同利益は前の期比34.3%増の41億6800万円だった。

■マクドナルド <2702>  5,130円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>は小幅続伸している。6日の取引終了後に発表した3月度の月次IRニュースで、既存店売上高は前年同月比12.6%増と2ケタ増となり、21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数は同4.6%増、客単価は同7.7%増とともに伸長。14日から約2割の品目で店頭価格を10~20円引き上げたことなどが寄与した。また、期間限定販売した「桜もちパイ」や「てりたま」シリーズが好評だったほか、新商品「厚切りスパイシーベーコンてりたま」を販売したことも寄与した。 

■ウェザーニューズ <4825>  8,190円  -520 円 (-6.0%)  11:30現在
 ウェザーニューズ<4825>が大幅安。6日の取引終了後、22年5月期第3四半期累計(21年6月~22年2月)の決算を発表。売上高は前年同期比7.5%増の147億1400万円、営業利益は同27.5%増の21億1900万円と業績良好だったものの、材料出尽くしとの見方が強まり目先利益確定売りが優勢となっているようだ。コンテンツの充実や広告施策が奏功したことで個人向けサービスが好調だったほか、企業向けでは海運市況の回復傾向継続を追い風に航海気象事業が伸び、全体業績に貢献した。なお、通期の売上高は195億円、営業利益は28億円の見通し。会計基準の変更により前期との比較はない。

■レーザーテック <6920>  18,685円  -1,160 円 (-5.9%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が大きく売り優勢のなか3日続落、東京エレクトロン<8035>も続落し下値模索の動きを強めるなど、半導体製造装置関連株の下げが目立つ状況となっている。前日の米国株市場ではマーケットの関心が高かったFOMC議事録(3月開催分)の内容が金融引き締めの強化を示唆するものであったことで、米10年債利回りが3年ぶりの水準まで上昇、これを受けハイテク系グロース株への下落圧力が高まり、エヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株は総じて値を下げる展開を強いられた。東京市場でもこれに追随する格好で、同関連セクターの主力銘柄に売りがかさんでいる。レーザーテック、東エレクともに25日移動平均線を下抜ける形となっている。

■日経レバ <1570>  13,610円  -565 円 (-4.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は大幅安、一時4%を超える下落となり、75日移動平均線を大きく下放れる形となっている。日経平均株価に連動するETFで価格変動率が2倍に基本設定されており、ボラティリティの高さが特徴。きょうは前日の欧米株安を受け、東京市場でも主力株中心にリスク回避の売りがかさんでおり、日経平均は大きく下値を探る展開を強いられている。日経レバの信用買い残は3月中旬以降の戻り局面で大幅に減少しているが、再び個人投資家資金による押し目買いの動きが観測される。一方、日経平均に対し逆方向に連動し、価格変動率がマイナス2倍に設定されたNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>にも個人投資家資金が流入、こちらは連日の上昇で75日線との下方カイ離を急速に縮小させている。

■住友金属鉱山 <5713>  6,020円  -241 円 (-3.9%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が一時270円近い下げで6000円大台を割り込んだほか、DOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>、東邦亜鉛<5707>、日本軽金属ホールディングス<5703>など非鉄関連株が軒並み安い。ウクライナ問題を背景としたロシアへの経済制裁の反動で世界経済への影響が警戒されている。足もとでは産業面のニーズが反映されやすい銅市況などが軟調展開となっているほか、アルミ市況も軟化、更に金や銀など貴金属市況も上昇基調にストップがかかっており、株式市場では関連銘柄に目先利益確定の動きを誘発している。

■INPEX <1605>  1,422円  -49 円 (-3.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比5.73ドル安の1バレル=96.23ドルに下落した。国際エネルギー機関(IEA)の加盟国が1億2000万バレル規模の石油備蓄を追加で放出する方針を固めた、との報道を受け原油需給の逼迫が和らぐとの観測が浮上した。米国が半分の6000万バレルを負担するという。この原油価格下落を受け、INPEXなど石油関連株が軟調に推移している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,628円  -141 円 (-2.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が続落。3月17日にマドを開けて買われ底値圏を離脱した後も強調展開を継続、今週5日には年初来高値を更新したが、足もとは再び売り優勢に傾いている。前日の米国株市場では米長期金利上昇を嫌気してハイテク株に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数が300ポイントを超える大幅安となった。米ハイテク株へ積極投資を行っている同社はナスダック市場の動向と株価連動性が高く、目先買い手控え感が強い。ただ、信用買い残は直近4月1日申し込み現在で1300万株強まで減少し、21年4月末以来約1年ぶりの水準まで整理が進捗していることから、株式需給面の改善は意識されやすい。引き続き自社株買いへの期待もあり、下値では押し目買いの動きも想定される。

■YKT <2693>  318円  +61 円 (+23.7%)  11:30現在
 量子コンピューター関連株の一角が買われる。読売新聞オンラインが7日に「岸田内閣が看板政策『新しい資本主義』で成長戦略の柱に位置づける、量子技術に関する新たな国家戦略の原案が6日、わかった」と報じた。なかで、国産量子コンピューターや量子技術の研究・支援の拠点を整備することを盛り込んだとし、2030年に量子技術の利用者を1000万人とする目標も掲げたという。これを受けて、株式市場ではYKT<2693>やエヌエフホールディングス<6864>、日本ラッド<4736>など量子コンピューター関連に位置づけられる銘柄に物色が向かっている。

■ピアラ <7044>  1,250円  +218 円 (+21.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ピアラ<7044>が全般地合い悪のなか、急騰を続け異彩を放っている。株価は前日まで2営業日連続で値幅制限いっぱいに買われ、昨年7月以来約9カ月ぶりに4ケタ大台を回復していたが、きょうも一時300円高はストップ高となる1332円まで上昇する場面があった。美容や健康食品領域に特化しeコマースの販促支援事業を展開し、企画面などのコンサルティングも手掛けている。次世代型プラットフォーム「サイバースター」に注力、流通取引総額の拡大が続いているが、そのクリエイターエコノミー支援プラットフォームのβ版を3月30日にオープン、クリエイターは1つのプラットフォームで横断的な活動を行うことができ、コアファンにとっては登録するだけでクリエイターとのコミュニケーションが可能となる。これが株価を強く刺激する材料となっている。市場では「業績面では足もと苦戦しているが、中期的な成長期待から、個人投資家などの投機性の強い資金が流入しているようだ」(中堅証券アナリスト)としている。

■GameWith <6552>  571円  +12 円 (+2.2%)  11:30現在
 GameWith<6552>が高い。6日の取引終了後、22年5月期業績予想の修正を発表。純利益を7900万円から1億4000万円(前期2億1700万円の赤字)へ増額しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。新型コロナウイルス感染拡大により先行き不透明な状況が続いているものの、これに対してプロモーション抑制や人材活用の効率化を行ったことで当初想定より費用を抑えられたことが要因。また、出資する投資事業組合からの配当を営業外収益として計上したことも寄与する。売上高については、31億9300万円から31億4300万円(前期比9.1%増)へ小幅に引き下げた。

■ANAP <3189>  393円  +6 円 (+1.6%)  11:30現在
 ANAP<3189>が反発。市場注目度が高いメタバースやNFT関連の新たな材料が出ており、これに株価が反応しているようだ。6日の取引終了後、優れたWeb3コンテンツクリエイターとの共作を目的として、ANAP公認のクリエイターであるANAP Official Artistの募集を開始したことを発表。ANAP Official Artistとの共同制作によるメタバースファッション・ウェアラブルアイテムやNFTを販売していくことで、Web3ブランドとしての価値を構築するとしている。

■カイゼン <4170>  627円  -103 円 (-14.1%)  11:30現在
 Kaizen Platform<4170>は急落している。東京証券取引所が6日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を、7日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表しており、売買の自由度が制限されるとの見方から売られているようだ。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にすると発表している。

●ストップ高銘柄
 佐渡汽船 <9176>  112円  +30 円 (+36.6%) ストップ高   11:30現在
 Waqoo <4937>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 ピアズ <7066>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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