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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:コスモHD、マニー、三菱UFJ

コスモHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■コスモHD <5021>  3,190円  +422 円 (+15.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 コスモエネルギーホールディングス<5021>が急騰、年初来高値を更新した。5日に提出された大量保有報告書で旧村上ファンド系投資会社のシティインデックスイレブンスが大株主に浮上したことが判明。共同保有者分を含めた保有比率は5.81%となる。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。アクティビスト(物言う株主)として知られる村上ファンド系投資会社の大量買いで、石油元売り会社の業界再編への思惑も浮上している。

■トーセイ <8923>  1,274円  +98 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 トーセイ<8923>が続急伸。5日の取引終了後に発表した22年11月期第1四半期(21年12月~22年2月)の連結決算(国際会計基準)で、最終利益が前年同期比17.7%増の36億2500万円となったことが好感されている。不動産再生事業が収益を牽引した。24棟のバリューアップ物件と中古区分マンション41戸を販売したほか、保有する収益不動産の評価を見直したことにより、棚卸資産評価損の戻入を4億5600万円計上したことも利益を押し上げた。

■マニー <7730>  1,637円  +124 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 マニー<7730>は急伸。5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(21年9月~22年2月)連結業績について、売上高が89億4400万円から96億5000万円(前年同期比16.2%増)へ、営業利益が26億9200万円から30億7000万円(同15.2%増)へ、純利益が17億7100万円から23億3000万円(同15.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。中国やインドを中心としたアジアでの販売拡大に加えて、欧州において需要が回復したことが業績を牽引した。また、為替差益が増加したことも寄与した。

■VTホールディングス <7593>  467円  +15 円 (+3.3%)  11:30現在
 VTホールディングス<7593>は3日続伸。5日の取引終了後、集計中の22年3月期の連結業績について、売上高が2320億円から2380億円(前の期比19.3%増)へ、営業利益が86億円から100億円(同29.7%増)へ、純利益が108億円から115億円(同2.4倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社はホンダ・日産系の自動車ディーラーで中古車も展開するが、2月時点の業績動向に加えて、3月分の一部速報などを踏まえて見直しを行った結果という。

■三菱UFJ <8306>  759.3円  +6.4 円 (+0.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が頑強な値動き。日経平均が大幅安となるなか前日終値を上回る水準で売り物をこなしている。以前はハト派の代表とみられていたFRBのブレイナード理事が、5日の講演でインフレ抑制を重視する姿勢を改めて明示し、FRBのバランスシートの縮小を含め金融引き締め策の強化に言及、このタカ派的発言を受けて米10年債利回りが一時2.56%台まで急速に水準を切り上げた。米国事業を手掛ける国内大手金融機関にとっても運用環境の改善が見込まれることで、株価にポジティブに作用している。

■ワールド <3612>  1,304円  +6 円 (+0.5%)  11:30現在
 ワールド<3612>は小幅続伸。5日の取引終了後に発表した3月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比2.0%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。休日数が1日多かったことに加えて、まん延防止等重点措置の終了や気温上昇に伴う春物需要の拡大を背景に、店舗売り上げは回復傾向が一段と加速した。また、セレモニー需要が引き続き根強く、百貨店ブランドのパンツやシャツの売り上げも伸長した。

■スギホールディングス <7649>  5,790円  -410 円 (-6.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 スギホールディングス<7649>が急落。5日の取引終了後に発表した22年2月期決算で、営業利益が前の期比5.6%減の321億3700万円と5期ぶりの減益となっており、これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。売上高は同3.8%増の6254億7700万円で着地し、増収路線を継続した。巣ごもり消費増加の反動や同業・異業種との競争激化など経営環境が厳しさを増すなか、新規出店や調剤利用率向上に向けた告知強化、薬剤師の採用など各種施策を図ったことが奏功した。一方、販管費が増加したことで利益は減少した。なお、23年2月期業績予想は売上高6750億円、営業利益300億円の見通し。会計基準変更により、前期との比較はない。

■日本郵船 <9101>  9,550円  -450 円 (-4.5%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運株がいずれも軟調で業種別騰落でも33業種中、下落率で首位となっている。足もとで為替の円安が進行していることは、運賃ドル建て決済の海運各社にとってポジティブ材料だが、ロシアへの経済制裁が強化される方向となるなか、その反動による世界経済への影響も懸念され、グローバル物流の先行きに不透明感も意識されている。また、ゼロコロナ政策に伴う中国経済の減速も警戒されるところで、中国景気と連動しやすいバルチック海運指数は、4月4日時点で8日続落し、3月7日以来約1カ月ぶりの水準まで下落、これも株価の上値を重くしている。

■東京エレクトロン <8035>  58,200円  -2,370 円 (-3.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>がいずれもウリ気配スタートとなるなど、半導体製造装置関連株に売りがかさむ状況となっている。前日の米国債券市場では米10年債利回りが急上昇し、取引終了時点で2.55%台に水準を切り上げた。これを受け米国株市場ではハイテクセクターに下げ圧力が強く意識され、半導体関連株にも幅広く売りが及ぶ形となった。半導体製造装置のトップメーカーであるアプライド・マテリアルズ<AMAT>は6%近い下落をみせており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4.5%安と急落した。東京市場にもこの流れが波及し、同関連の主力銘柄には目先利益確定を急ぐ動きが顕在化している。

■日経レバ <1570>  14,070円  -550 円 (-3.8%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。時価は中長期上昇トレンドの分水嶺である75日移動平均線近辺での攻防となっている。日経平均株価に連動するように組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることで、ボラティリティの高さが特徴となっている。前日の米国株市場で長期金利上昇を嫌気してハイテク株への売りがかさんだことを受け、東京市場でも主力銘柄中心に利益確定売りが表面化した。一時、日経平均は400円を超える下げをみせており、日経レバもこれに連動する動きとなった。売買代金は全市場を通じて群を抜いている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,185.5円  -32 円 (-1.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は小安い展開ながら、全体地合い悪のなかで底堅さを発揮している。米国ではインフレ警戒感が強まるなか、FRBのブレイナード理事をはじめFRB高官のタカ派発言が相次いでおり、米長期金利が急上昇している。一方、国内では日銀が指値オペで長期金利の上昇を抑えるなど、超金融緩和政策を維持するスタンスを示しており、日米金利差を背景に外国為替市場ではドル買い円売りの動きが活発化している。足もと1ドル=123円台後半まで円安が進行、輸出比率の高い自動車セクターにとっては為替メリットが意識される状況にある。

■ピアズ <7066>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 ピアズ<7066>がストップ高まで買われ、新値追いとなっている。同社はきょう、子会社のXEROが複数のフードデリバリーサービスを一括管理するシステム「ZEROデリバリー」の提供を開始したと発表しており、新たな買い手掛かりとなっているようだ。このシステムは、XEROが手掛けている次世代型クラウドサービス「ZEROレジ」の新機能として提供するもの。複数のデリバリーサービスの注文受付を一括に統合できるほか、ハードウエア連携や細かなデータ分析、メニューの一元管理機能も備えている。

■セカンドX <5028>  4,415円  +525 円 (+13.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 セカンドサイトアナリティカ<5028>の上げ足が鮮烈、週明け4日にグロース市場に新規上場した直近IPO銘柄だが、セカンダリーでも個人投資家とみられる短期資金が集結し一気に株価水準を切り上げている。きょうは一時700円高はストップ高となる4590円まで駆け上がる場面があった。市場では「マシーンラーニングやディープラーニングの活用を看板とする人工知能(AI)関連の塊のような銘柄で、ビジネスモデルが時流に乗っている。需給先行で買われている部分は否めないが、戻り売り圧力がないのは強み。将来の成長を買うテーマ物色の流れで、為替や原油などの外部環境に左右されにくい点も資金が誘導されやすい」(中堅証券ストラテジスト)としている。公開価格は1390円で時価は既にそこから3倍以上の水準に値上がりした。

■山田コンサル <4792>  1,269円  +106 円 (+9.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 山田コンサルティンググループ<4792>は急騰。5日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が141億円から145億6000万円(前の期比4.9%減)へ、営業利益が21億円から24億9000万円(同10.6%増)へ、純利益が14億円から17億円(同22.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入している。経営コンサルティング事業において、持続的成長コンサルティング及び事業承継コンサルティングを中心に案件受注が順調に推移した。あわせて19円を予定していた期末配当を27円に引き上げると発表した。年間配当は45円(前の期37円)となる予定だ。

■VIX短先物 <1552>  2,003円  +165 円 (+9.0%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が3日ぶりに急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。5日の米VIX指数は前日に比べ2.46(13.25%)ポイント高の21.03に上昇した。警戒ラインと呼ばれる20を3日ぶりに上回った。前日の米国市場は、米金融当局者によるタカ派発言で米長期金利が上昇し、NYダウが下落したことが警戒された。

●ストップ高銘柄
 ピアラ <7044>  1,032円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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