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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):INPEX、エヌリンクス、マスク関連株

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■INPEX <1605>  1,440円  -20 円 (-1.4%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が朝高後に反落。この日の時間外取引で、米原油先物相場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が一時、103ドル割れに下落。前日の終値107.82ドルから大きく値を下げている。米バイデン政権がインフレ対応策として原油を放出する計画だと報道されていることを受け、INPEXなどは売りが優勢となっている。

■エヌリンクス <6578>  331円  +50 円 (+17.8%)  本日終値
 エヌリンクス<6578>が大幅高で、一時はストップ高まであと1円に迫った。同社は30日、グループ会社のドワーフワークスが同日から配信を開始した新作スマートフォン向けゲームアプリ「メモリア~夢の旅人と双子の案内人~」がApp Storeの無料ゲームランキングで1位を獲得と発表。これが株価を刺激しているようだ。このゲームは、自分だけの戦略を構築しクエストに挑む思考型フルオートRPG。属性や種族、ロールに特性とユニットのさまざまな個性を見極め、3ラインのフィールドと敵の配置に対して「いつどこにだれを出すか」を思考して進めていくゲームとなっている。

■ERIホールディングス <6083>  1,546円  +231 円 (+17.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ERIホールディングス<6083>が急騰し中段もみ合いを一気に上放れてきた。建築確認検査を全国展開し、民間では業界首位の実績を有する。業績は住宅着工件数の回復を背景に収益機会が高まっており、足もとで飛躍的に利益が伸びている。30日取引終了後に発表した22年5月期第3四半期(21年6月~22年2月)の営業利益は15億1100万円(前年同期実績は2200万円)と高水準だった。同社は通期の営業利益を前期比4倍となる16億円と急拡大を見込んでいるが、第3四半期時点の進捗率が94%に達しており、一段の上振れも視野に入る状況となった。これを材料視する投資資金の流入を誘った。

■GEI <9212>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 Green Earth Institute<9212>がストップ高。同社はバイオリファイナリー技術を活用した化学製品の開発を行うベンチャーだが、30日取引終了後、三井化学<4183>と「バイオポリプロピレン」の商用生産に向けた研究開発を開始することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。会社側では業績に与える影響は軽微としているが、大手総合化学メーカーとの連携で今後の業容拡大に対する期待が買いを呼び込んでいる。

■川本産業 <3604>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 川本産業<3604>がストップ高。新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が再び高まっている。前日30日には厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」が全国の感染者数が1カ月半ぶりに増加に転じたとの分析結果を公表し、リバウンドの兆候が見え始めている可能性があるとの考えを示した。感染者数が増加傾向にあることについて、松野博一官房長官がきょうの記者会見で「最大限の警戒を保つ」と発言したことも伝わっており、こうしたことを受けて株式市場では川本産業や中京医薬品<4558>といったマスク関連株に改めて思惑買いが向かう展開となっている。

■バイク王&カンパニー <3377>  1,144円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 バイク王&カンパニー<3377>がストップ高。30日の取引終了後、22年11月期の単独業績予想について、売上高を275億円から286億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を17億5000万円から17億7000万円(同13.6%増)へ、純利益を13億円から16億1000万円(同31.3%増)へ上方修正したことが好感された。バイクの仕入れにおいて効果的な広告展開、人員や体制の強化に努め、高市場価値車両のなかでもより需要が高い車両を積極的に確保していることに加えて、バイクの販売におけるリテールでもマーチャンダイジング施策として商品ラインアップの適正化や既存店の販売力や通信販売の強化などに注力したことが寄与する。また、ホールセールにおいて販売価格水準を維持するよう販売方法の工夫に努めたことも貢献するという。

■LAホールディングス <2986>  2,461円  +301 円 (+13.9%)  本日終値
 LAホールディングス<2986>が続急伸。30日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を25万株(発行済み株数の4.64%)、または5億円としており、取得期間は4月11日から6月30日まで。株式還元及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■ALBERT <3906>  5,870円  +430 円 (+7.9%)  本日終値
 ALBERT<3906>が続伸。30日の取引終了後、トレジャー・ファクトリー<3093>と、人工知能(AI)による自動採寸システム「クロスキャナ」を共同開発したと発表しており、これが好材料視された。「クロスキャナ」(clothes+scanner)は、EC出品のために撮影した衣類画像から必要な情報をAIが自動入力するシステムで、ハンガーで壁掛けした状態でも高精度な自動採寸が可能であり、設備の簡便さと高精度を両立したのが特徴。これにより、EC出品業務にかかる作業負荷を軽減し、EC出品商品数の10%増加を目指すという。なお、3月30日からトレファク店舗での本格導入を開始している。

■ドーン <2303>  1,988円  +144 円 (+7.8%)  本日終値
 ドーン<2303>は大幅高で3日続伸。同社はきょう、滋賀県大津市の企業局に映像通話システム「Live-X」が採用され、21年10月1日から「Live-X」を用いた実証実験を実施中であると発表した。作業現場と事務所間での映像による情報共有やリモート検査業務への対応検討など、デジタル時代の現場コミュニケーション力強化のツールとして実証実験が行われているもの。「Live-X」の各種機能を活用することで、映像による視覚的な情報を用いて現場の状況を遠隔で確認できるようになったほか、適切な指示命令をリアルタイムに行えるようになった。これにより、情報の即時性を実現し、大幅な作業の効率化が可能になったとしている。

●ストップ高銘柄
 ビープラッツ <4381>  1,437円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 ログリー <6579>  887円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 ピアラ <7044>  887円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 ジーネクスト <4179>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 カイゼン <4170>  650円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ナガホリ <8139>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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