【特集】C&GSYS Research Memo(5):2022年12月期は営業利益8.0%増予想
C&GSYS <日足> 「株探」多機能チャートより
■今後の見通し
C&Gシステムズ<6633>は、現時点で2022年12月期業績について、売上高3,949百万円(前期比5.5%増)、営業利益298百万円(同8.0%増)、経常利益327百万円(同13.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益219百万円(同0.1%増)を見込んでいる。経常利益が減益となるのは、前期に発生した債務免除益やコロナ関連の助成金等が今期は発生しない前提としているためである。
同社は、コロナ禍の影響により一部で営業活動が再び停滞していること、政府補助金の採択動向が不明であること、世界的な半導体不足が製造業全体にどの程度の影響を与えるかなどの不透明要因が多いことから、5.5%増収、8.0%営業増益を予想している。加えてロシア・ウクライナ情勢等の地政学リスクによるサプライチェーンの混乱も予想されるが、同社への直接的な影響は考えづらく、また後述するように金型製造事業を引き続き減収減益と予想するなど、厳しい前提で見ていることから、弊社ではこの予想を大きく下回ることは考えにくいと見ている。
セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高は3,445百万円(前期比7.0%増)、営業利益282百万円(同16.1%増)、営業利益率8.2%(同0.6ポイントアップ)を見込んでいる。納期は延びているが工作機械の受注水準が高いことや、引き続き保守契約・サービスが堅調に推移すると見られることから、増収増益を予想している。
金型製造事業は、売上高は503百万円(同4.2%減)、営業利益15百万円(同51.7%減)、営業利益率3.2%(同3.1ポイントダウン)と減収減益を見込んでいる。依然として日系メーカーの動向が不透明であることや原材料価格の高止まりが懸念されることから、厳しい見通しとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ