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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 過熱感から利食いは想定内、75日線水準での押し目狙いに


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27410 -450 (-1.61%)
TOPIX先物 1934.0 -30.5 (-1.55%)
シカゴ日経平均先物 27385 -475
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫の減少が示され、原油先物相場が大幅に上昇したことで景気への影響が懸念された。また、インフレ抑制のため米連邦準備理事会(FRB)が積極的な行動を取るとの見方も重荷となり、3月半ば以降の急ピッチの上昇に対する利益確定の売りが幅広い銘柄に広がった。S&P500業種別指数はエネルギー、テクノロジー・ハード・機器、公益事業が上昇する一方で、銀行、半導体・同製造装置、ヘルスケア機器・サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比475円安の2万7385円で取引を終えた。

 日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比110円安の2万7750円で始まり、寄り付き直後につけた2万7780円を高値に利食い優勢の展開。米国市場の取引開始後に2万7400円水準まで下落すると、いったんは2万7600円水準まで買い戻された。ただし、終盤にかけて再び弱含み、2万7350円まで下げ幅を広げ、2万7410円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物は前日まで6営業日続伸で75日移動平均線を一気に突破してきたこともあり、急ピッチの上昇に対する反動が意識されやすい。75日線は2万7225円水準に位置しており、75日線を支持線とした押し目狙いのロングの動きは入りやすいと見られる。また、足元では切り上がる5日線を支持線としたトレンドを形成しているため、5日線が位置する2万7100円辺りまでの調整は許容範囲だろう。

 需給面においてファンドによる配当再投資の動きのほか、年金基金よる株式比率を修正するための買い需要など、期末特有の資金流入が見込まれ、積極的にはショートは仕掛けづらい。昨日の手口面では米系証券によるショートカバーのほか、クレディスイスによるカバーの動きも見られていた。短期的なショートは入るものの、期末の需給要因が下支えになるなかでカバーの動きは続きそうだ。

 VIX指数は23.57と7営業日ぶりに上昇した。ただし、小幅な上昇であり、75日線に上値を抑えられる形状のため、リスクオフには向かいづらいところ。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇しているが、75日線水準に接近してきているほか、本日のところは指数インパクトの大きい値がさ株の利食いにより、若干の低下が見込まれる。


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