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【市況】23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ448ドル安、原油高を警戒

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ448ドル安、原油高を警戒

米国株式市場は反落。ダウ平均は448.96ドル安の34358.50ドル、ナスダックは186.21ポイント安の13922.61で取引を終了した。高インフレや利上げを懸念した売りが再燃し、寄り付き後、下落。2月の新築住宅販売件数が予想以上に減少したほか、原油高で景気への懸念も再燃し、終日軟調に推移し、引けにかけ下げ幅を拡大した。セクタ?別ではエネルギー、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、銀行が下落。

メーカーのゼネラル・ミルズ(GIS)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を大幅に上回ったほか、業績見通しを引き上げたことが好感され、上昇。ゲーム販売のゲームストップ(GME)はコーエン会長が自社株を追加で10万株購入したことが明らかになり、上昇した。一方、ソフトウェアメーカーのアドビ(ADBE)は四半期決算で内容が予想を上回ったが、ロシアでの商品販売停止により通期の収益が削減されると弱い見通しを示し、下落。法人顧客向けユーザー認証サービスのソフトウェアを提供するオクタ(OKTA)はハッカー集団によるセキュリティー侵害被害を確認したほか、アナリストの投資判断引き下げで、下落した。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)も同様のハッカー集団による被害を確認し、下落。

住宅建設会社のKBホームズ(KBH)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を下回ったため、時間外取引で下落している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利低下もドルは下げ渋る

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円60銭まで反落後、121円16銭まで反発し、121円14銭で引けた。米2月新築住宅販売件数が予想以上に減少し米国債利回り低下に伴いドル買いが一服。株安に連れ円売りも一段落した。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が今後、利上げぺースを加速させるとの思惑を受けたドル買い意欲も強く、再び上昇。

ユーロ・ドルは1.0964ドルまで下落後、1.1012ドルまで反発し、1.1007ドルで引けた。ユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値が予想以上に悪化したためユーロ売りが優勢となったのち、金利低下に伴うドル売りに底堅く推移。ユーロ・円は132円33銭まで下落後、133円39銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3175ドルまで下落後、1.3214ドルまで上昇した。ウクライナ戦争や燃料価格の上昇を受け英国政府は春予算案計画発表に伴い22年の成長見通しを昨年10月から大幅に引き下げたためポンド売りが優勢となった。スナク財務相は予算計画で、燃料価格の上昇などを補う税制優遇措置を発表し下げ止まった。ドル・スイスは0.9353フランから0.9301フランまで下落した。


■NY原油:反発で114.93ドル、一時115.40ドルまで買われる

NY原油先物5月限は、反発(NYMEX原油5月限終値:114.93 ↑5.66)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+5.66ドルの114.93ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは108.38ドル-115.40ドル。アジア市場で108.38ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて115.40ドルまで上昇。その後、113ドル台まで下げる場面があったが、通常取引終了後の時間外取引で一時115ドル台に戻す場面があった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 43.09ドル -1.09ドル(-2.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.38ドル -1.84ドル(-1.95%)
ゴールドマン・サックス(GS)335.61ドル -7.40ドル(-2.16%)
インテル(INTC) 48.27ドル -0.12ドル(-0.25%)
アップル(AAPL) 170.21ドル +1.39ドル(+0.82%)
アルファベット(GOOG) 2770.07ドル -35.48ドル(-1.26%)
フェイスブック(FB) 213.46ドル -3.19ドル(-1.47%)
キャタピラー(CAT) 222.17ドル -0.54ドル(-0.24%)
アルコア(AA) 94.22ドル +4.34ドル(+4.83%)
ウォルマート(WMT) 141.95ドル -1.85ドル(-1.29%)
《ST》

 提供:フィスコ

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