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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月21日版

日経平均株価は3月末までに2万8000円を目指す公算
1. 日経平均株価の本年の見通しを変更する必要が出てきた
 16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合後の声明は、「3月に0.25%の利上げを実施して、本年中にあと6回の利上げを予定している。5月の定例会合で、約1052兆円に膨らんだバランスシートを縮小していく準備が整っている」というものでした。
 金融政策を発表した後、 NYダウは3営業日連続の上昇場面となって、3月3日の高値3万4179ドルを突破し、2月24日の安値3万2272ドルが当面の押し目底になる可能性を示しました。
 1990年以降のチャートを見ると、政策金利を引き上げた場合でも、NYダウは必ずしも年間の値動きが弱気の展開になっていません。ただ、利上げして、量的引き締めへ向かう場合、NYダウは年初から年末までジグザグに横ばいに推移するか、弱気の展開になっています。
 昨年12月19日の記事では、「米国が利上げを開始した年は、NYダウが上値重くなっても、投機的な資金が米国から離れていくことで、 日経平均株価が上昇しやすくなっている」という値動きのパターンを紹介しました。
 昨年12月の時点では、2022年の日経平均株価が上昇する展開を想定していました。この時点では、本年のNYダウが横ばい、やや強気の可能性もあると見ていました。
 しかし、今回のFOMCの内容と、1月以降の下げ幅の大きさ、下げ期間を考慮すると、NYダウ、日経平均株価とも、これまでの見方を変更する必要が出てきました。
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