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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「反転、4月はリバウンド妙味を狙う」

株式評論家 富田隆弥

◆メジャーSQを通過し、昨年9月高値からの高値期日(3月14日)が明け、確定申告を終えて、そしてお彼岸を迎えるという重要ポイントの3月中旬。日経平均株価の動向に注目していたが、17日に890円高の2万6652円と急伸。日足チャートは25日移動平均線(17日時点2万6312円)を突破して「底打ち反転」を印象づけた。

◆3月16日に米FOMC(米連邦公開市場委員会)は0.25%の利上げを決めた。ロシアによるウクライナ侵攻もあり、パウエルFRB議長は高まるインフレに警戒感を示した。だが、16日のNYダウは518ドル高の3万4063ドル、ナスダックは487ポイント高の1万3436ポイントと大きく上昇しており、市場は堅調な経済が続くことへの期待を示した格好だ。

◆17日の日本株の動きは、その米国株の上昇を好感したものだが、日米とも株式市場は年初から調整を続け、日足は二段下げとなり、RCI(順位相関指数)は日足、週足とも底値圏に到達していた。つまり、チャートは諸々の懸念要因を織り込んで「底打ち反転」を模索するタイミングに来ていたと言える。

◆日経平均株価は17日時点で4日続伸しており、目先スピード調整を挟むことは想定しておく。だが、年初から2カ月半、11月の高値から4カ月の調整を経ての反転であるから、戻りは1~2カ月、5月の大型連休あたりまで続けてもおかしくない。適度に調整を挟みながら2万7000円、75日移動平均線(17日時点2万7519円)、2月10日の高値2万7880円などを目標に上値を目指すと思われる。

◆4月4日から東京証券取引所では再編された3つの新市場がスタートする。それに伴いファンド勢(投信など)には新しく銘柄を組み換えるところもあるだろう。これまで下げ基調にあった銘柄に「リバウンド妙味あり」と思われる。ハイテク系主力銘柄のほか、グロース市場に移行する東証マザーズ銘柄などに注目したい。

(3月17日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


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