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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):原油先Wブル、コスモHD、メドレックス

原油先Wブル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイホン <6718>  2,054円  +47 円 (+2.3%)  本日終値
 アイホン<6718>は続伸。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を50億円から53億円(前期比46.3%増)へ、純利益を41億円から42億円(同39.7%増)へ上方修正したことが好感された。世界的な電子部品の需給逼迫により商品供給に遅延が生じており、売上高は525億円から516億円(同11.8%増)へ下方修正した。ただ、全社をあげて経費削減に努めたことが利益を押し上げる。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,320円  -400 円 (-23.3%) ストップ安   本日終値
 NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>がストップ安。前日にWTI原油先物価格は一時16%超の大暴落となり、終値でも15ドル安と12%超の下げで1バレル=108ドル70セントまで水準を切り下げた。原油先Wブルは石油価格をもとに算出された指数に連動したETNで価格変動率は2倍の値動きに基本設定されている。ここまで原油高騰を背景に約2週間で70%以上の上昇をみせてきたが、一転して売り物が集中し値のつかない状況となっている。

■コスモHD <5021>  2,577円  -347 円 (-11.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 コスモエネルギーホールディングス<5021>は急落。9日取引終了後、海外売り出しを発表しており、株式需給の悪化が嫌気された。同社の筆頭株主であるインフィニティ・アライアンス・リミテッドが保有する1330万株を売り出す。インフィニティ社はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国が100%出資する政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントの完全子会社。ムバダラはコスモHDの15.7%の株式を保有しているが、その全株式を売却する。売出価格は2450円で決まったことから株価は同価格にサヤ寄せする動きとなっている。

■くら寿司 <2695>  3,355円  -5 円 (-0.2%)  本日終値
 くら寿司<2695>は6日続落。同社は9日取引終了後、22年10月期第1四半期(11~1月)連結営業利益は6億8700万円(前年同期比22.4%減)だったと発表した。通期計画28億2700万円(前年同期は26億7800万円の赤字)に対する進捗率は24.3%。国内では、21年10月に緊急事態宣言が解除となり、11月以降は飲食店に対する営業制限も解除されたことから来店客数が回復。北米では売り上げは好調だったものの、急速な需要回復によって消費者物価や賃金が急上昇したため、収益が圧迫されたとした。

■メドレックス <4586>  126円  +24 円 (+23.5%)  本日終値
 メドレックス<4586>は急動意。9日の取引終了後、出願中の「マイクロニードル貼付剤」について、米国特許商標庁から特許査定の通知があったと発表しており、これを好感した買いが流入した。同特許は、マイクロニードルの皮膚への固定性を高める技術に関するもので、同社のマイクロニードル技術の特徴である簡便で確実な投与を実現するための基本技術の一つ。米国のほか日本においても出願・審査中という。なお、同件が22年12月期業績へ与える影響はないとしている。

■ジャパンエン <6016>  937円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 ジャパンエンジンコーポレーション<6016>が大幅高。同社は9日、中国の広州柴油機廠にUE機関の製造・販売権を新たに供与することで合意し、このほどライセンス契約を締結したと発表。ライセンス供与の対象は、ジャパンエンが自社開発しているUE低速(2サイクル)機関のシリンダボア33~50センチの全型式(1,655~1万4240キロワット)。広州柴油機廠は既に初号機として、中国造船所が建造するフィーダーコンテナ船向け6UEC35LSE-C1型機関を受注済みで、2022年7月に完成予定だとしている。

■セレスポ <9625>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 セレスポ<9625>がストップ高となるなど、スポーツイベントの運営を行う各社が堅調に推移。TBSテレビが「政府は、まん延防止等重点措置が適用されている地域での大規模イベントの人数制限について、一定の感染対策をしていれば上限を撤廃する方向で調整している」と伝えるなど、各メディアが政府の制限緩和の方針を報じており、材料視されているもよう。TBSでは、11日に開く新型コロナ対策分科会での専門家の議論を踏まえ、来週にも決定する方針と伝えた。セレスポのほか、子会社に「新日本プロレス」を有するブシロード<7803>や、サニーサイドアップグループ<2180>、ぴあ<4337>などが買われた。

■オルトプラス <3672>  313円  +33 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 オルトプラス<3672>が高い。同社はきょう、DMM.com(東京都港区)と21年6月に設立した合弁会社「DMMオンクレ」の公式HPを開設したと発表。DMMオンクレは、パソコンやスマートフォンなどを使って実物のクレーンゲーム機を遠隔操作し、24時間どこからでも楽しめるサービス。4月中旬からiOS及びAndroid向けのアプリ提供を開始し、ブラウザ版は今夏ごろの提供を予定している。

■Jストリーム <4308>  663円  +53 円 (+8.7%)  本日終値
 Jストリーム<4308>が7日ぶりに急反発。岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1100円に設定した。同社はネットを介した動画ライブ中継やオンデマンド放送を配信するプラットフォームを展開。第3四半期(21年4~12月)までの進捗率は低く22年3月期業績の会社計画達成は困難とみているが、新型コロナウイルスの感染拡大から、動画やライブ配信の利用が拡大していることもあり、来期以降は業績の拡大が見込めるとみている。具体的には22年3月期の連結営業利益は会社予想24億円に対して22億5000万円の見通しだが、23年3月期の同利益は24億2000万円を予想している。株価は大きな調整を強いられているが、来期からの成長を考慮すると割安な水準とみている。

■セレス <3696>  1,349円  +91 円 (+7.2%)  本日終値
 セレス<3696>は大幅高で7日ぶりに反発。正午ごろ、運営するポイントサイト「モッピー」スマートフォン版アプリが200万ダウンロードを突破したと発表。「モッピー」は、累計900万人以上が利用している国内最大級のポイントサイトで、広告利用・ゲーム・アンケート・動画視聴など豊富なコンテンツによりポイントが貯まる仕組み。20年7月に「モッピー」スマートフォン版アプリの配信を開始し、ポイ活(=ポイントをためて使う)のトレンドから認知度が高まり、ダウンロード数は順調に推移している。今後は、同アプリにフィンテック機能を搭載し、決済アプリとして進化を計画しているという。

●ストップ高銘柄
 INCLUSIVE <7078>  1,630円  +300 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 サイバートラスト <4498>  3,075円  +500 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ビューティガレージ <3180>  2,550円  -700 円 (-21.5%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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