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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メドピア、住友鉱、三菱UFJ

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エネシス <1945>  1,014円  +62 円 (+6.5%)  本日終値
 東京エネシス<1945>が切り返し急。同社は電力関連の設備工事を手掛けるが、原発のメンテナンスなどに強みを持っている。太陽光発電システムの設置では、地盤調査にはじまり部材の調達、施工、保守に至るまで一貫して手掛けるEPC(設計・調達・建設)事業者として高い実績を持つ。世界的なエネルギー価格の高騰でクリーンエネルギーや再生可能エネルギーに対する注目度も高まるなか、同社の活躍機会も広がりをみせている。中期的には政府が打ち出しているグリーン成長戦略も収益環境に追い風となっていく。22年3月期は売上高が770億円(前期実績は595億1400万円)、営業利益が49億円(同41億400万円)予想と好調。年間配当は30円(同28円50銭)を計画、にもかかわらずPBR0.5倍と会社解散価値の半値水準の株価は水準訂正余地が指摘されている。

■メドピア <6095>  3,525円  +200 円 (+6.0%)  本日終値
 メドピア<6095>が急反発。SMBC日興証券が2日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げており、これを好材料視する買いが向かった。レポートでは、コロナ需要の一巡で医師会員サイト企業の成長性が鈍化する中、同社は施策によって競合に比べ高い売上成長が継続する可能性があると指摘。製薬企業での利用拡大や単価の上昇に注目している。また、来期以降は新サービスの収益貢献も期待できるとみている。なお、目標株価は前回の4500円を据え置いた。

■ミツウロコG <8131>  1,086円  +56 円 (+5.4%)  本日終値
 ミツウロコグループホールディングス<8131>は3日ぶりに大幅反発。2日の取引終了後、22年3月末を基準日とする株主優待制度から内容を変更すると発表しており、これを好感する買いが入った。現行は1000株以上を保有する株主を対象としているが、新制度ではこれを100株以上に引き下げ対象範囲を広げる。100株以上1000株未満保有株主に、自社グループで使用できる電子ギフト「eGift」を保有株数と保有期間に応じて500~2500円分贈呈し、1000株以上保有株主には「eGift」1000円分に加え、緑茶のペットボトル(1~3箱)を贈呈するとしている。

■泉州電業 <9824>  6,440円  +270 円 (+4.4%)  本日終値
 泉州電業<9824>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、22年10月期の連結業績予想について、売上高を970億円から1000億円(前期比8.2%増)へ、営業利益を48億円から53億円(同11.7%増)へ、純利益を36億円から39億円(同8.8%増)へ上方修正したことが好感された。電線の主材料である銅価格の上昇に伴う建設・電販向け需要の増加による売上高の増加に加えて、半導体製造設備向け需要の増大、更に自動車・工作機械向け需要の回復による利益の増加などが要因としている。同時に発表した第1四半期(21年11月~22年1月)決算は、売上高271億6100万円(前年同期比33.5%増)、営業利益16億5800万円(同2.3倍)、純利益11億9400万円(同2.2倍)だった。

■住友金属鉱山 <5713>  6,228円  +246 円 (+4.1%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が4日続伸。株価は6000円台に切り上げており、17年に実施した株式併合を考慮した07年7月の最高値(6560円)が視野に入ってきた。ウクライナ危機を背景に、足もとで金やニッケル、銅価格などが上昇基調を強めており、非鉄大手の同社株に対する買い人気が膨らんでいる。22年3月期の連結純利益は前期比2.6倍の2480億円の予想と14期ぶりに最高益を更新する見込みであり、再評価余地が指摘されている。

■三菱UFJ <8306>  709.3円  +27.8 円 (+4.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大きく切り返し700円台を回復したほか、第一生命ホールディングス<8750>も一時5%近い上昇で2300円台後半まで上値を伸ばした。インフレ警戒感の強まるなかも先行き不透明感から米国債を買う動きが強まっていたが、前日は目先リスク回避ムードが後退し債券売りの動きが顕著となった。米10年債利回りは終値ベースで1.87%台まで上昇、これを受けて米国株市場では大手金融株が軒並み買い戻されており、東京市場もこれに追随してメガバンクや大手生保株に資金が誘導されている。

■日産化学 <4021>  6,540円  +230 円 (+3.7%)  本日終値
 日産化学<4021>が大幅高で3日ぶりに反発。SMBC日興証券が2日付で同社の投資判断「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の8000円から8100円に引き上げたことが好材料視されたようだ。レポートでは、22年3月期第3四半期決算における主力製品全般での想定以上の着地や想定外の上方修正を評価。23年3月期には農業化学品の利益成長が再び加速すると予想している。また、5月に公表予定の新中期経営計画では、動物薬原体の見通しや株主還元施策などを注目点に挙げた。

■日本ユニシス <8056>  3,185円  +100 円 (+3.2%)  本日終値
 日本ユニシス<8056>は後場一段高。同社はきょう午前11時ごろ、交通事業者や地方自治体向けに、生活者MaaSの基盤となるアプリケーションサービス「L-PASS(エルパス)」の提供を開始すると発表した。「L-PASS」は、外出と消費行動を促進するUX(ユーザーエクスペリエンス)により、生活者の「移動総量」を増やすことで、まちなか振興と公共交通利用の行動変容を促すスマホアプリ。アプリを利用する生活者は、地域店舗や施設のデジタルクーポンや公共交通のデジタル乗車券を移動目的に応じて1つのアプリから獲得できる。運営する事業者は利用ログやGPSデータを活用し、地域の交通政策立案やまちづくりにつなげることが可能。ユニシスでは24年度までに、20地域での展開を目指すとした。

■アダストリア <2685>  1,710円  +40 円 (+2.4%)  本日終値
 アダストリア<2685>は3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比4.1%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大やまん延防止等重点措置の影響により、客数は同8.1%減と前年割れが続いたことが響いた。ただ、新生活に向けた春物商品の販売は順調となり、客単価が同4.4%増だった。アイテム別では、入園・入学などに対応したオケージョンアイテムなどが売り上げの中心となり、雑貨ではトートバッグやソファーが人気だった。なお、全店売上高は同1.3%減だった。

■ヤクルト本社 <2267>  6,490円  +150 円 (+2.4%)  本日終値
 ヤクルト本社<2267>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を据え置くとともに、目標株価を前回の7600円から7800円へ増額しており、これが好材料視された。レポートでは、地政学リスクが高まるマーケットで、分散化された地域ポートフォリオが強みを発揮すると指摘。トップラインと利益成長を両立させる同社の相対的な投資妙味は増大しているとみている。また、今期の営業最高益計画に対し、株価が上場来高値から大きく乖離していることを理由に自己株式取得を実施していることも評価している。

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