【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ログリー、三井松島HD、CIJ
三井松島HD <日足> 「株探」多機能チャートより
トレンドマイクロ<4704>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は8000円とした。同社は「ウイルスバスター」で知られるコンピュータ用セキュリティソフトの世界的な大手企業。足もとでは、情勢不安にあるウクライナや国内大手自動車メーカーなどでサイバー攻撃による被害が発生していることから、情報セキュリティ需要の高まりで22年12月期業績は会社計画を上回ると予想。具体的には今期連結営業利益は会社計画420億円に対して445億円を見込んでいる。また、様々なモノがインターネットにつながるIoT社会の本格化に向けて、同社の中期的な成長が期待できる、とみている。
■ログリー <6579> 509円 +80 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
ログリー<6579>はストップ高。同社はきょう寄り付き前に、提供するコンテキストマッチ型ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」において、3rd Party Cookie(サードパーティークッキー)に依存しないコンバージョン計測方法を開発したと発表した。今回開発した機能はユーザートラッキングに固有IDと1st Party Cookie(ファーストパーティークッキー)を利用する手法であり、これまで3rd Party Cookieでのトラッキングが困難だったユーザーのコンバージョン計測を補うことが可能。これにより、米アップルがプライバシー保護とセキュリティー強化を目的に実装したITP機能により計測が困難となった該当ユーザーのコンバージョン計測を補うこともできるとした。
■三井松島HD <1518> 2,080円 +246 円 (+13.4%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
三井松島ホールディングス<1518>の上げ足が止まらない。大幅高で3連騰となり大発会の1月4日につけた高値1930円を大幅に上回り、昨年来高値更新となった。エネルギー価格の高騰は原油だけでなく天然ガスや石炭にも及んでおり、関連銘柄の株価を強く刺激している。そうしたなか、同社株は外資系証券経由の空売りが足もと高水準に膨らんでおり、その買い戻しが株価を押し上げる格好となっている。
■CIJ <4826> 915円 +86 円 (+10.4%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
CIJ<4826>が急騰。2日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を1.2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大と株式の流動性を高めることが目的という。効力発生日は4月1日。同時に株式分割後も配当及び株主優待制度は変更しないと発表した。同社は期末一括配当24円(前期23円)を予定しており、分割により実質4円80銭の増額になる予定であることも好材料視された。
■太洋工業 <6663> 405円 +24 円 (+6.3%) 本日終値
太洋工業<6663>が前日比18%高の450円まで上伸する場面があった。同社はきょう、自立性と摺動耐性に優れる長尺プリント配線ケーブルを開発したと発表しており、これが材料視されたもよう。開発した「自立・摺動・長尺プリント配線ケーブル」は、フレキシブルプリント配線板(FPC)の強みである薄さと軽さを維持したまま、長くてもたわみや摺動時の垂れ下がりが発生することなく自立し、かつ金型コストが不要。住宅機器や産業機器の可動部での使用に適しているといい、今後は同開発品の市場展開を進め、電子回路以外のFPCの用途を拡大するとしている。
■海帆 <3133> 285円 +15 円 (+5.6%) 本日終値
海帆<3133>は急伸。2日の取引終了後、第三者割当による新株と第5回新株予約権を発行して資金調達すると発表。新株では10億円を調達。発行価格100円で吉川元宏氏に割り当てる。これに伴い、吉川元宏氏は同社の筆頭株主となる見通し。新株予約権では約25億7000万円を調達。行使価格は同じく100円で、NAICサステナブルなど3社に割り当てる。同社は居酒屋チェーンを手掛けるが、新型コロナウイルス感染症の影響もあって21年3月期で債務超過となり上場廃止に係る猶予期間に入っている。調達資金は、地代家賃、仕入資金などの未払費用、運転資金、新規出店資金などに充てる予定としている。新株及び新株予約権の発行で潜在的な希薄化は懸念されるものの、資金調達を前向きに評価する買いが流入した。
■ディー・エル・イー <3686> 240円 +12 円 (+5.3%) 本日終値
ディー・エル・イー<3686>が急伸。同社は2日取引終了後、ビジネスメタバース事業を展開する子会社(社名未定)を3月中に設立すると発表した。東京都千代田区に本社を置き、全額出資子会社のちゅらっぷすが新会社の80%の株式を保有する。
■鳥羽洋行 <7472> 2,892円 +115 円 (+4.1%) 本日終値
鳥羽洋行<7472>は大幅高。同社は2日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を285億円から294億円(前期比17.4%増)へ、営業利益を17億2000万円から18億9500万円(同49.0%増)へ、純利益を12億7000万円から13億9800万円(同47.3%増)へ、年間配当予想を110円から120円(前期は100円)へ上方修正すると発表した。電子部品や半導体及び半導体・液晶製造装置を製造する得意先への販売が好調に推移しているためとした。また、保有する自己株式30万株(発行済み株式総数に対する割合6.00%)を31日に消却することや、株主優待制度の拡充も発表した。これまでは9月末時点で100株以上、1000株未満を保有の株主に対して継続保有期間に応じて1000~2000円相当の「QUOカード」を贈呈していたが、このうち500株以上、1000株未満を保有の株主に対しては継続保有期間に応じて2000~4000円相当へと増額する。
■バンクオブイ <4393> 2,222円 +83 円 (+3.9%) 本日終値
バンク・オブ・イノベーション<4393>は5連騰。2日の取引終了後、事前登録受付中の新作大型RPG「メメントモリ」について、事前登録者数が20万人を突破したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「メメントモリ」は、同社にとって5年ぶりのリリースタイトルであり、過酷な過去や運命を背負う少女たちの物語を描いたRPG。彼女たち一人一人にそれぞれのストーリーがあり、その世界観をキャラクターごとに歌唱で表現した「ラメント」(オリジナルソング)には、多数の本格派アーティストや実力派声優が参加しているという。なお、同ゲームのリリースは22年9月期第3四半期(4~6月)を予定している。
■トーセ <4728> 719円 +22 円 (+3.2%) 本日終値
トーセ<4728>は大幅高。同社は、家庭用ゲームソフト企画・制作受託の専業最大手。旺盛なゲーム開発需要を背景に複数の大型開発案件を手掛けており、営業利益は直近21年9~11月期が黒字転換で着地、通期では前期比80.3%増の4億8000万円を見込んでいる。前日2日にスクウェア・エニックス(東京都新宿区)のゲーム「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター シリーズ」の開発を担ったことを明らかにしており、きょうはこれを材料視した買いが向かったようだ。
●ストップ高銘柄
セキュア <4264> 1,448円 +300 円 (+26.1%) ストップ高 本日終値
東邦金属 <5781> 1,130円 +150 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
EduLab <4427> 775円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
SREホールディングス <2980> 3,135円 -700 円 (-18.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース