【市況】株価指数先物【引け後コメント】 ギャップダウン後は、パウエル議長の議会証言を控えてこう着に
大阪3月限
日経225先物 26360 -520 (-1.93%)
TOPIX先物 1859.0 -41.0 (-2.15%)
日経225先物(3月限)は、前日比520円安の2万6360円で取引を終了。寄り付きは2万6430円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6425円)にサヤ寄せする格好からギャップダウンで始まった。売り一巡後は2万6590円まで下落幅を縮める場面も見られ、しばらくは2万6490円~2万6590円水準で保ち合いを継続した。ただし、前場半ば以降から再び下落基調を強めると、ランチタイムでは2万6270円まで売られた。後場は若干持ち直す動きながら、2万6350円~2万6430円辺りの狭いレンジでの推移だった。
ロシア軍によるウクライナへの攻撃が激化するなか、主要7カ国(G7)がロシアに対し一段の行動を迅速に起こす用意があるとの姿勢を示したほか、バイデン米大統領が一般教書演説で、ロシアへの領空閉鎖を発表すると報じられた。制裁強化によってロシアの信用不安が強まるなかで、リスク回避の動きとなった。
また、パウエルFRB議長による、半期に一度となる金融政策についての議会証言を控えていることも様子見姿勢に向かわせたようだ。3月に利上げを開始するシグナルを発すると見られているが、足元ではロシアへの金融制裁による市場の混乱を背景に50ベーシスの利上げ予想はなくなり、25ベーシスを予想するトレーダーも減少しているようである。利上げ幅の予想が縮小するなか、議会証言を受けた波乱の展開も警戒されやすいところであろう。
NT倍率は先物中心限月で14.17倍に上昇した。一時14.20倍まで上昇する場面があったほか、上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を上回ってきた。東京エレクトロン<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型の重荷となっているものの、リスクオフのなかで景気敏感株など幅広い銘柄に売りが広がってきており、相対的にTOPIXの弱さにつながっているようだ。抵抗線を突破したことで、いったんはNTショートを巻き戻す動きとなろうが、短期的には75日線が位置する14.30倍水準までのリバウンドを想定しつつも、NTショートのタイミング待ちのスタンスとなるか。
手口面では、日経225先物はBofAが1550枚、バークレイズが790枚、ドイツが610枚、ゴールドマンが600枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1980枚、BNPパリバが950枚、シティが530枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、BNPパリバは裁定解消(現物売り・先物買い)に伴うトレードと見られる。TOPIX先物はバークレイズが4090枚、BofAが2590枚、ドイツが1170枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが2620枚、ソジェンが2570枚、BNPパリバが2030枚程度の買い越しだった。若干ではあるが、6月限へのロールオーバーの動きが見られてきている。
株探ニュース

米株









