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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エネチェンジ、大阪チタ、INPEX

大阪チタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ENECHANGE <4169>  1,504円  +300 円 (+24.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ENECHANGE<4169>がストップ高カイ気配。1日の取引終了後、昨年から提供を開始したEV(電気自動車)充電サービスの更なる普及拡大を図るため、EV充電器を製造・販売する日東工業<6651>と業務提携契約を締結したと発表、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。エネチェンジが開発したEVドライバー向け専用システムと、日東工のEV普通充電器「Pit-2G(ピット・ツージー)」を連携し、サービスの提供を行う。これにより利便性を向上させ、公共性の高いEV充電インフラの構築を目指す構え。

■大阪チタ <5726>  1,373円  +156 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>が揃って6連騰、上げ足に弾みがついている。大阪チタはきょうの高値まで直近6営業日で何と59%の上昇パフォーマンスをみせているほか、邦チタもきょうの高値まで39%も株価水準を切り上げている。コモディティ価格の上昇が止まらず、原油価格の高騰と合わせて非鉄市況の上昇も際立っている。そのなか、レアメタルであるチタンは航空機向けのほか半導体業界向けなどに高水準の需要があるが、主要供給国はロシアであり、ここ同国のウクライナ侵攻に絡む制裁措置発動に伴い、チタン需給逼迫への思惑が広がっている。チタン市況の高騰が予想されるなか、両銘柄の株価を強く刺激する格好となった。

■VIX短先物 <1552>  2,435円  +210 円 (+9.4%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。1日の米VIX指数は前日に比べ3.17(10.51%)ポイント高の33.32に急伸した。一時35.19まで買われた。ウクライナ危機の影響で世界景気が悪化することが警戒され、同日のNYダウは597ドル安と急落した。これを受けVIX短先物は値を上げている。

■INPEX <1605>  1,319円  +97 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 INPEX<1605>が大幅に3日続伸。株価は1300円台に買われ18年11月以来の水準に上昇した。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比7.69ドル高の1バレル=103.41ドルに上昇。この日の時間外取引では一時107ドル台と14年6月以来、約7年8カ月ぶりの水準に買われた。ウクライナ情勢の緊迫に伴う経済制裁で、ロシア産原油の供給が滞るとの見方が強まっている。

■フジテック <6406>  2,829円  +72 円 (+2.6%)  11:30現在
 フジテック<6406>は大幅高で4日続伸している。1日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を350万株(発行済み株数の4.29%)、または100億円としており、取得期間は22年3月2日から23年2月28日まで。機動的な資本政策の遂行や資本効率の向上を通じて株主利益の引き上げを図ることが目的としている。

■ツルハホールディングス <3391>  9,430円  +240 円 (+2.6%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>は高い。1日の取引終了後に発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.0%増と5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同0.5%減と前年割れが続いたものの、客単価は同3.5%増となったことが寄与した。なお、全店売上高は同11.8%増だった。

■住友金属鉱山 <5713>  5,918円  +133 円 (+2.3%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が3日続伸し新値圏で強調展開を続けているほか、大紀アルミニウム工業所<5702>なども頑強な値動きをみせている。ウクライナ情勢の悪化で原油市況をはじめコモディティ価格の上昇が加速しており、非鉄市況も高騰が相次いでいる。直近ではニューヨーク金先物価格が約1年3カ月ぶりの高値圏に浮上し、LMEアルミ価格は過去最高値を更新するなどいずれも上昇が止まらない状況にある。これを受けて、東京市場でも市況高で恩恵を受ける関連銘柄に投資資金が集まる展開となっている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  2,870円  +62 円 (+2.2%)  11:30現在
 オイシックス・ラ・大地<3182>は4日続伸。同社は1日取引終了後、投資子会社を通じて運営するCVCファンド「Future Food Fund」が、自動野菜収穫ロボットの開発を行うinaho(神奈川県鎌倉市)と、プラントベースの代替まぐろの開発を行っている米インパクト・フード(カリフォルニア州)の2社に投資を実行したと発表した。inahoは農業の高齢化や人手不足といった社会課題に対し、自社開発の「自動収穫ロボット」により一次産業の自動化・省力化ソリューションを提供する企業。インパクト・フードはサステナブルでヘルシーな植物由来の海鮮類の食品開発を通じ、乱獲、海洋汚染による食料不安、たんぱく質危機など、世界中で直面している社会課題解決の実現を目指す米国企業。この投資により、同ファンドの累計投資総額は約9億円、投資先は15社になったとしている。

■タムラ製作所 <6768>  608円  +8 円 (+1.3%)  11:30現在
 タムラ製作所<6768>が反発。ノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)は1日、日本酸素ホールディングス<4091>傘下の大陽日酸及び東京農工大学と共同で、次世代半導体材料として注目される酸化ガリウムをハライド気相成長(HVPE)法によって6インチウエハー上に成膜することに世界で初めて成功したと発表しており、これが刺激となっているもよう。ノベルクリスタルテクノロジーは、タムラのカーブアウトベンチャー及び情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャーとして設立された経緯があり、2月21日には追加出資したことを明らかにしている。今回の成果は、大口径かつ複数枚のエピウエハーを製造可能な酸化ガリウム量産成膜装置の開発を大きく進展させ、成膜コストが課題となっていた酸化ガリウムエピウエハーの大口径・低コスト化の実現につながるもの。酸化ガリウムパワーデバイスが広く普及すれば、産業用モーター制御のインバーターや住宅用太陽光発電システムのインバーター、次世代の電気自動車(EV)などの省エネルギー化が見込めるという。

■マネーフォワード <3994>  5,600円  +50 円 (+0.9%)  11:30現在
 マネーフォワード<3994>は小幅に4日続伸している。1日の取引終了後、集計中の第1四半期(21年12月~22年2月)連結業績について、売上高が42億9900万~43億6800万円から46億4900万~47億1800万円(前年同期比34.1%増~36.1%増)へ、営業損益が29億~24億円の赤字から21億~16億円の赤字(前年同期8000万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。「マネーフォワード クラウド」の法人向けの導入が好調に推移したことなどにより、Businessドメインにおいてストック型及びフロー型の収益が計画を上回ったことに加えて、Financeドメインでマネーフォワードケッサイにおけるフロー型収益が同様に計画を上回ったことが要因としている。

■伊藤園 <2593>  6,640円  +40 円 (+0.6%)  11:30現在
 伊藤園<2593>は全体相場が売り先行となるなか、底堅い動きとなっている。同社は1日取引終了後、22年4月期第3四半期累計(5~1月)連結営業利益は141億1100万円(前年同期比35.2%増)と発表した。通期計画200億円(前期比19.9%増)に対する進捗率は70.6%。セグメント別では、リーフ・ドリンク関連事業の営業利益は133億5200万円(前年同期比14.7%増)、飲食関連事業は8億2200万円(前年同期は11億600万円の赤字)、その他は4億200万円(前年同期比11.1%減)。タリーズコーヒージャパンでは家カフェスタイルの定着により、ハッピーバッグ(福袋)などの販売が好調だったとした。

■ブシロード <7803>  1,192円  -53 円 (-4.3%)  11:30現在
 ブシロード<7803>が4日ぶりに反落している。1日の取引終了後、ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」などの開発・運営を行うSHOWROOM(東京都渋谷区)が行う第三者割当増資を引き受け、資本・業務提携したと発表したが、全般市場の下落もあって、これを好材料視する動きは限定的のようだ。今回の資本・業務提携は、両社が有する経営資源やノウハウを有効活用し、共同で新たなデジタル領域のビジネスやIPの創出を目指すことが目的。協業の第1弾として、ブシロード子会社のブシロードファイトが運営する女子プロレス団体「スターダム」の動画アーカイブを活用したNFT(非代替性トークン)化を検討・推進するとしている。

■JCRファーマ <4552>  2,131円  -93 円 (-4.2%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>は寄り付き直後をきょうの高値に、地合い悪のなかで値を消す展開。同社は1日取引終了後、ファブリー病の適応症で販売中である、遺伝子組み換えファブリー病治療剤アガルシダーゼベータBS点滴静注5mg「JCR」及びアガルシダーゼベータBS点滴静注3mg「JCR」について、大日本住友製薬<4506>と日本における販売提携を締結したと発表した。契約に基づき、大日本住友は4月1日から医療関係者に対する同剤の情報提供活動を単独で行う。また、JCRファから製品供給を受け、22年度第2四半期中に大日本住友が独占的に販売や流通も行う予定。大日本住友は契約締結の対価として、JCRファに対して契約一時金を支払うほか、販売額の目標達成に応じた販売マイルストンを支払う可能性があるとした。

■旭化成 <3407>  1,040円  -40.5 円 (-3.8%)  11:30現在
 旭化成<3407>は反落している。1日午後に同社と日本化薬<4272>の合弁会社で産業用火薬などを生産するカヤク・ジャパンの東海工場(宮崎県延岡市)で爆発があり、業績への影響が懸念されているようだ。カヤク・ジャパンによると、爆発は同工場の第一洗浄工室で発生。カヤク社の社員1人が安否不明となっているほか、旭化成グループ社員1人が負傷したという。なお、事故原因などは調査中としている。

■三菱UFJ <8306>  683.3円  -17.5 円 (-2.5%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られる展開となっている。前日の欧州株市場や米国株市場では金融株への売りが顕著となった。ロシアの大手銀行を国際決済ネットワークのSWIFTから排除する措置に伴い、経済や金融への影響も懸念される状況となった。欧州の金融機関はロシア向け不良債権が増大することが警戒されている。また、経済先行きに対する不透明感から米長期金利も急低下しており、米国の金融機関は運用利ザヤ縮小も逆風材料となった。前日はゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>、バンカメ<BAC>など軒並み4%近い急落をみせており、東京市場でもこの流れを引き継ぎ、金融セクターには逆風が強い。

●ストップ高銘柄
 太洋物産 <9941>  1,596円  +300 円 (+23.2%) ストップ高   11:30現在
 GRCS <9250>  3,955円  +700 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在
 ロブテックス <5969>  2,353円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 ビープラッツ <4381>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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