【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):しまむら、オイシックス、塩野義
しまむら <日足> 「株探」多機能チャートより
しまむら<8227>が続伸。24日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国各地で強い冷え込みが続いたことで、春物の売り上げは前年を下回ったものの、肌着や靴下、寝具やインテリアなど実用商品の冬物が売り上げを伸ばした。また、チラシで打ち出した「ファッショングッズフェア」により、美肌シェーバーなどの美容雑貨やキャラクターのポーチ、バッグなども好調だった。なお、全店売上高は同4.6%増だった。
■オイシックス・ラ・大地 <3182> 2,535円 +58 円 (+2.3%) 本日終値
オイシックス・ラ・大地<3182>は反発。東京証券取引所が24日の取引終了後、同社株を25日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も25日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。
■オークマ <6103> 4,600円 +100 円 (+2.2%) 本日終値
オークマ<6103>が5日ぶりに反発。24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を50万株(発行済み株数の1.58%)、または20億円としており、取得期間は2月25日から5月31日まで。株主への利益還元や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的としている。
■日本精化 <4362> 2,111円 +43 円 (+2.1%) 本日終値
日本精化<4362>は5日続伸。24日の取引終了後、上限を15万株(発行済み株数の0.63%)、または3億1020万円とする自社株を25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表し、今朝、13万1000株(総額2億7090万8000円)を取得した。資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行を可能とするとともに、株主還元策の一環として取得を行ったという。
■レスターHD <3156> 1,975円 +36 円 (+1.9%) 本日終値
レスターホールディングス<3156>は3日ぶり反発。同社は24日取引終了後、新電力事業を展開するV-Power、及び再生可能エネルギー発電事業を展開するバイテックエネスタの子会社2社の協業により、トラッキング付きCO2フリー電気の販売を開始したと発表した。V-Powerは沖縄を除く全国の官公庁や民間企業向けに電気の供給を行い、バイテックエネスタは太陽光発電所を国内に58カ所、台湾に29カ所、また、風力発電所を国内に46基保有し、発電事業を行っている。再生可能エネルギーの需要増加とともに、非化石証書のニーズが企業経営において高まるなか、電気と合わせて非化石証書を提供する「カーボンニュートラルメニュー」の取り扱いを開始したとしている。
■塩野義製薬 <4507> 7,613円 +130 円 (+1.7%) 本日終値
塩野義製薬<4507>は後場上昇この日午後、新型コロナウイルス感染症治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬「S-217622」について、国内における製造販売承認を申請したと発表しており、これが好感された。第2/3相臨床試験のうち2bパートの主要評価項目に関する解析が完了したことから、きょう付けで日本国内における条件付き早期承認制度の適用を希望する製造販売承認申請を行ったという。なお、同件が22年3月期業績に与える影響は、今後の状況に応じて精査する。
■バルカー <7995> 2,659円 +36 円 (+1.4%) 本日終値
バルカー<7995>は小幅続伸。同社は24日取引終了後、22年3月期の年間配当予想を105円から115円(前期は95円)へ上方修正すると発表した。足もとの業績は1月26日に開示した通期業績予想に沿って経過し、期末にかけても順調な推移が見込まれるためとした。
■日東紡績 <3110> 3,070円 +40 円 (+1.3%) 本日終値
日東紡績<3110>が4日ぶりに反発。24日の取引終了後、静岡市葵区に保有するゴルフ練習場跡地を譲渡するのに伴い、23年3月期第1四半期に固定資産売却益約31億円を特別利益として計上するとしており、これが好材料視された。
■パナソニック <6752> 1,177円 +15 円 (+1.3%) 本日終値
パナソニック<6752>がしっかり。24日の取引終了後、未定としていた22年3月期の期末配当予想を15円にすると発表したことが好感された。年間配当は30円となり、前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。
■ニトリホールディングス <9843> 17,055円 +100 円 (+0.6%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>は4日続伸。24日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高は前年同月比1.0%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。客数は同5.2%減と落ち込んだものの、客単価が同4.4%増と引き続き堅調だった。「春の家電キャンペーン」と第2弾「生活応援キャンペーン」の実施により、ベッドルーム家具や寝具・寝装品、家電商品などの売り上げが計画を上回るなど順調に推移した。なお、全店売上高は同1.9%増だった。
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