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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日続落、ロシアのウクライナ侵攻で2万6000円割れ (2月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26281.35
高値  26357.58(09:14)
安値  25775.64(13:19)
大引け 25970.82(前日比 -478.79 、 -1.81% )

売買高  15億9412万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆6281億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅安で5日続落し2万6000円台割れ
 2.ウクライナ情勢の緊迫化による米株急落の影響でリスクオフ
 3.ロシアが軍事侵攻を開始したとの報道受け先物主導の急落に
 4.下げ幅は一時670円を上回るも大引けにかけては下げ渋る
 5.レーザーテックやソフトバンクGなど主力株の急落が目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場は、NYダウは前日比464ドル安と5日続落した。ウクライナ情勢の一段の緊迫化を受け、景気敏感株やハイテク株など幅広い銘柄で売りが優勢となった。

 東京市場では、リスク回避の売りが加速し日経平均株価は大幅安で5日続落。2万6000円大台を割り込み昨年来安値更新となった。

 24日の東京市場は、朝方からリスクオフの流れが強く意識された。ウクライナ情勢の緊迫化を嫌気して、前日の欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場ではNYダウナスダック総合株価指数が急落しいずれも今年に入ってからの安値を更新、これを受け主力株を中心に幅広く売りが広がった。ロシアがウクライナ東部で親ロシア派地域の独立を承認して派兵を決定し、米ロ外相会談や首脳会談も撤回されるなどネガティブ材料が相次いだ。後場に入ると下げ幅が先物主導で一気に加速した。ロシア軍がウクライナ東部での軍事作戦を決定し、侵攻を開始したことが伝わったことで市場心理が一段と悪化した。日経平均は2万6000円台を下回り、下げ幅は一時670円を上回る場面もあった。大引けにかけて下げ渋ったものの2万6000円台には届かなかった。

 個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>が下げ止まらず2万円大台を大きく割り込んだほか、売買代金2位のソフトバンクグループ<9984>も急落。任天堂<7974>、ファナック<6954>も売られた。ファーストリテイリング<9983>が大幅安となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。ドリームインキュベータ<4310>が値下がり率トップに売り込まれ、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>なども大幅安。三菱製鋼<5632>、ファーマフーズ<2929>の下げも目立つ。
 半面、東京エレクトロン<8035>が値を上げ、川崎汽船<9107>もしっかり。INPEX<1605>は大幅高。キーエンス<6861>が堅調、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。ノーリツ鋼機<7744>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、フジ<8278>はいずれもストップ高となった。石川製作所<6208>も一時値幅制限いっぱいに買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、バンナムHD <7832> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 、ネクソン <3659> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約255円。

 東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)電気・ガス業、(4)海運業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)ゴム製品、(3)ガラス土石製品、(4)その他金融業、(5)卸売業。

■個別材料株

△INPEX <1605> 、石油資源 <1662>
 時間外のWTI価格は93ドル台に上昇。
△fonfun <2323> [JQ]
 経営コンサルタントの小山昇氏が代表取締役に就任へ。
△アウトソシン <2427>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価引き上げ。
△テラスカイ <3915>
 子会社BeeX <4270> がマザーズ市場に新規上場。
△住友鉱 <5713>
 22年3月期配当を36円増額修正。
△アサカ理研 <5724> [JQ]
 金市況高騰を背景に投資資金の攻勢強まる。
△大阪チタ <5726>
 ウクライナ有事でレアメタル関連株に物色の矛先。
△サイジニア <6031> [東証M]
 今期業績様変わりでリバウンド狙いの買い集中。
△ノーリツ鋼機 <7744>
 22年12月期最終利益及び配当予想を上方修正。
△カドカワ <9468>
 バンナムHD <7832> との共同開発ゲームに期待感。

▼ビーマップ <4316> [JQG]
 22年3月期は一転最終赤字の見通し。
▼レーザーテク <6920>
 高PER株に逆風強まる。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ノーリツ鋼機 <7744> 、(2)石川製 <6208> 、(3)フジ <8278> 、(4)大阪チタ <5726> 、(5)三谷産業 <8285> 、(6)グリー <3632> 、(7)邦チタ <5727> 、(8)カドカワ <9468> 、(9)富士石油 <5017> 、(10)INPEX <1605> 。
 値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)ドリームI <4310> 、(3)オープンドア <3926> 、(4)ランド <8918> 、(5)エアトリ <6191> 、(6)ニッカトー <5367> 、(7)菱製鋼 <5632> 、(8)ベステラ <1433> 、(9)FFJ <7092> 、(10)T&Gニーズ <4331> 。

【大引け】

 日経平均は前日比478.79円(1.81%)安の2万5970.82円。TOPIXは前日比23.50(1.25%)安の1857.58。出来高は概算で15億9412万株。東証1部の値上がり銘柄数は824、値下がり銘柄数は1294となった。日経ジャスダック平均は3497.39円(47.19円安)。

[2022年2月24日]


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