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【市況】NY株式:NYダウ622ドル安、ウクライナ緊張悪化を警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は続落。ダウ平均は622.24ドル安の34312.03ドル、ナスダックは407.37ポイント安の13716.72で取引を終了した。政府がウクライナ国境のロシア軍が増強されていると発表したため、緊張悪化を警戒し、寄り付き後、下落。週次失業保険申請件数が予想外に増加したほか、1月住宅着工件数が予想を下回ったことも売りに拍車をかけた。さらに、バイデン大統領がロシアがウクライナ侵攻する確率が非常に高いと記者団に述べると、警戒感がさらに強まり、売りが加速。引けにかけ、下げ幅を拡大した。セクター別では食・生活必需品小売りが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。

ディスカウント小売りのウォールマート(WMT)は第四半期決算で、利益が予想を上回ったほか、強気な通期売上見通しを示し、さらに、少なくとも100億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇。宅配サービスのドアダッシュ(DASH)は第4四半期決算でアプリを通じた注文総数が過去最多を記録、売上高が前年同期比で34%増と好調な結果が好感され、上昇した。エネルギー会社のマラソンオイル(MRO)は、原油先高感を受け、上昇。飲料会社のコカ・コーラ(KO)は増配、自社株買いを再開する計画が好感され上昇した。一方で、半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は、四半期決算で内容が予想を上回ったもののサプライチェーンの混乱が続き利益率の低下が警戒されたほか、暗号資産相場の下落を受けた傘下の関連ビジネスへの警戒感に売られた。オンラインの旅行検索サービス会社のトリップアドバイザー(TRIP)は四半期決算で予想外の赤字を計上し、下落。

動画配信のロク(ROKU)は取引終了後に第4四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったが、弱い見通しが嫌気され時間外取引で売られている。



Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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