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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):味の素、ユニチャーム、アスタリスク

味の素 <日足> 「株探」多機能チャートより
■DyDo <2590>  5,100円  +70 円 (+1.4%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>が4日続伸。15日の取引終了後、集計中の22年1月期連結業績について、営業利益が42億円から45億8000万円(前期比18.2%減)へ、純利益が26億円から39億5000万円(同23.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発出や8月~9月の天候不順などの外部要因の影響を受け、売上高は1645億円から1626億円(同2.8%増)へ下振れたものの、グループ共通費をはじめとする販管費の増加抑制などが営業利益を上振れさせた。また、第4四半期において、急速な為替相場の変動による為替差益の発生やトルコ事業に係る遊休施設の固定資産売却益が見込まれることなども最終利益の押し上げに寄与した。

■味の素 <2802>  3,308円  +45 円 (+1.4%)  本日終値
 味の素<2802>が続伸。午後2時ごろ、3月7日付で1216万7100株(発行済み株数の2.22%)の自社株を消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は、5億3699万6254株となる予定だ。

■新東工業 <6339>  709円  +8 円 (+1.1%)  本日終値
 新東工業<6339>が3日ぶりに反発。この日の午前中、6軸力覚センサ「ZYXer(ジクサー)」と連動し、力制御を可能にした「オフラインティーチングソフト ZYXerPath(ジクサーパス)」を3月9日に発売すると発表しており、これが好材料視された。ロボットに動きを設定するティーチング作業は通常、ティーチングペンダントと呼ばれるコントローラを操作し、目視で製品との緩衝を確認しながら微妙な動きを調整していたが、「オフラインティーチング」は3DCADのソフトを利用し、ソフトウェア上でロボットの軌道を作成して動作を覚えさせるティーチング方法。一般的なオフラインティーチングソフトは、3Dデータ上の作業対象と現物の作業対象との形状差には対応できないため、現場での微調整が必要となるケースがあったが、新製品は同社が独自開発した2系統へ出力する「ダブル出力モデル」の力覚センサを使用することで、個体差や設置時の微妙なズレを考慮して、高精度なティーチング作業を実現したのが特徴。これにより微調整のために現場に行く必要がなくなるほか、急速に進むものづくり現場のデジタル化に対応するとしている。

■イオンファンタジー <4343>  2,174円  +20 円 (+0.9%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>は反発。15日の取引終了後に発表した1月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高は前年同月比15.6%増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前半は回復基調を継続した。その後は新型コロナウイルス感染の再拡大で各地においてまん延防止等重点措置が発令されたことから客数が低下した。ただ、こうしたなかもプライズ部門の好調な推移が継続したことが寄与した。またオンライン事業は、同16.0%増と引き続き好調に推移した。

■ユニ・チャーム <8113>  4,313円  +32 円 (+0.8%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が高い。同社は15日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高8500億円(前期比8.6%増)、純利益792億円(同8.9%増)、年間配当予想38円(前期は36円)と開示した。売上高は6年連続での過去最高更新を見込んでいるとしており、主に海外の増収効果で費用増を吸収し、増益を確保する見通し。21年12月期連結純利益は727億4500万円(前の期比39.0%増)で過去最高を更新した。また、株主への利益還元と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため、420万株(発行済み株式総数に対する割合0.70%)もしくは170億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。取得期間は2月16日~12月22日。

■東洋水産 <2875>  4,975円  +15 円 (+0.3%)  本日終値
 東洋水産<2875>が4日続伸。15日の取引終了後、6月1日出荷分から「マルちゃん 即席麺」を値上げすると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。原材料費の上昇に加え、包材費・物流費・燃料費なども高騰しており、今後もこうした状況が続くと予想されることから、企業努力だけでは吸収しきれないと判断したもよう。対象商品は即席カップ麺、即席袋麺、即席ワンタンで、9~12%の値上げを予定している。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,158円  -221 円 (-16.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ツバキ・ナカシマ<6464>が急落。15日の取引終了後に22年12月期業績予想を発表、営業利益を前期比2.9%減の56億5000万円とした。また、年間配当予想を同14円減の30円とする見通しを示しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。事業集約に伴う構造改革費用や一時的な生産中断が響く。売上収益については同13.4%増の770億円を見込んでいる。なお、同時に発表した21年12月期決算は、売上収益が前の期比30.6%増の679億2600万円、営業利益が同61.1%増の58億1600万円だった。

■ジェイエイシ <2124>  1,783円  -171 円 (-8.8%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ジェイエイシーリクルートメント<2124>は大幅に3日続落。同社は15日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高285億5600万円(前期比14.9%増)、営業利益61億9900万円(同6.5%増)、純利益41億3800万円(同6.6%増)、年間配当予想75円(前期は73円)と開示したが、織り込み済みとの見方が優勢のようだ。21年12月期連結営業利益は58億2200万円(前の期比13.3%増)となり、人材紹介事業は特定業界を除いて、企業の求人意欲が期初から高かったとしている。あわせて、3カ年の中期経営計画を策定したことも発表した。最終年度の24年12月期に連結売上高379億円、純利益68億円の達成を目指すとしている。

■山崎製パン <2212>  1,571円  -113 円 (-6.7%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 山崎製パン<2212>は4日ぶり反落。同社は15日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高1兆560億円、営業利益240億円(前期比30.7%増)、純利益120億円(同15.6%増)、年間配当22円(前期は22円)と開示した。今期から「収益認識に関する会計基準」適用のため、売上高は前年との比較が記載されていない。21年12月期連結営業利益は183億5900万円(前の期比5.3%増)。食品事業では食パン部門は前の期の実績を下回ったが、菓子パン部門や洋菓子部門は上回った。あわせて、株主還元及び資本効率の向上を図るため、420万株(発行済み株式総数に対する割合1.97%)もしくは76億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。取得期間は2月16日~28日。株価は1月から強含みの展開となっていたため、きょうは好材料出つくしとみた売りが優勢のようだ。

■INPEX <1605>  1,138円  -40 円 (-3.4%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。ウクライナ情勢を巡る緊張緩和を受け、原油価格が下落したことを受け、石油・エネルギー関連株には売りが先行している。ロシア国防省が15日に、ウクライナとの国境付近に集結させている部隊の一部撤収を明らかにした。これを受け、同日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限は前日比3.39ドル安の1バレル=92.07ドルと急落した。ロシアは世界有数の原油生産国であり、ウクライナ情勢の緊迫化とともに原油価格も上昇してきただけに、一転して売りが膨らむ展開となっている。

■アスタリスク <6522>  2,166円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 アスタリスク<6522>がストップ高。15日の取引終了後、第2四半期累計(21年9月~22年2月)連結業績予想について、売上高を12億7800万円から13億8500万円(前年同期比34.2%増)へ、営業利益を1億5000万円から3億4700万円(同41.6%増)へ、純利益を9900万円から2億4200万円(同32.2%増)へ上方修正したことを好感した買いが流入した。上期において、防水などの業務用件に役立つ付属品の特需案件や、海外用途でのRFID関係の特需案件など、複数の計画外の案件の獲得と納入が発生したことが要因としている。

■Mマート <4380>  880円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 Mマート<4380>はストップ高。15日の取引終了後、集計中の22年1月期の単独業績について、営業利益が2億2400万円から2億7100万円(前の期比52.2%増)へ、純利益が1億5400万円から1億8600万円(同56.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高にあたる営業収益は9億800万円から9億300万円(同16.2%増)へ下振れたものの、デジタルトランスフォーメーション(DX)を一段と進展させたことに加え、販管費の見直し・削減に努めたことが利益を押し上げた。

■ALBERT <3906>  4,420円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 ALBERT<3906>がストップ高。15日の取引終了後に発表した22年12月期の単独業績予想で、売上高41億円(前期比22.8%増)、営業利益6億5700万円(同50.6%増)、純利益4億4600万円(同26.3%増)と大幅増益を見込むことが好感された。引き続きAI実装支援事業で資本・業務提携先との取引深耕による事業成長を見込む。また、DX人材育成ニーズが依然として高い水準にあることを背景にデータサイエンティスト育成事業の成長も継続する見通しだ。なお、21年12月期決算は、売上高33億3800万円(前の期比23.5%増)、営業利益4億3600万円(同74.5%増)、純利益3億5300万円(同2.4倍)となり、従来予想の営業利益4億400万円を上振れて着地した。

●ストップ高銘柄
 シンバイオ製薬 <4582>  944円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 乾汽船 <9308>  3,285円  +503 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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