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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円近辺での押し目狙いで対応しつつ、狭い値幅取りを狙ったスキャルピング中心


大阪3月限ナイトセッション
日経225 27060 -40 (-0.14%)
TOPIX 1928.5 -3.5 (-0.18%)
CME先物 27055 -45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 14日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)高官による資産圧縮の必要性を指摘した発言など、金融引き締めへの懸念が引き続き重荷となったほか、緊迫化するウクライナ情勢が警戒されて売り優勢の相場展開となった。米政府はウクライナの首都キエフにある米大使館を閉鎖し、同国西部リビウへ一時的に移転すると報じられており、ロシアによるウクライナ侵攻は近いと見られている。ただし、直近の大幅下落に対する押し目買いも入っており、下げ渋る場面も見られた。S&P業種別指数は自動車・同部品、運輸、小売が上昇する一方で、エネルギー、保険、各種金融が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比45円安の2万7055円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円安の2万7060円で始まり、一時2万6830円まで売られた。その後、米国市場の取引開始直前に出直りを見せると、2万7150円まで買われプラスに転じる場面もあった。ただし、日中高値の2万7170円には届かず戻りの鈍さから軟化し、終盤は2万7000円を挟んだ保ち合いを継続し、2万7060円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや売り先行で始まりそうである。ただし、ナイトセッションで一時2万6830円まで売られたものの、終値では2万7000円を上回ったこともあり、本日も2万7000円水準での底堅さが意識されそうだ。とはいえ、前日の高値だった2万7170円接近では戻りの鈍さが見られており、戻り待ちの売り圧力が次第に高まってくる可能性はあるため、まずは2万7000円近辺での押し目狙いのロングで対応しつつ、狭い値幅取りを狙ったスキャルピングが中心となろう。2万7170円を明確にクリアした時点で、5日移動平均線が位置する2万7338円辺りを意識した短期的なリバウンド狙いとなる。

 VIX指数は28.33に上昇した。チャート上では5日線の切り上がりから25日線とのカイ離が縮まってきていることもあり、トレンドは上向きとなる。リスク回避ムードが高まりやすく、地政学リスクによるボラティリティの大きな変動は引き続き警戒しておきたい。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.00倍を下回っている。いったんは修正的なリバランスの動きが入りやすいと想定されるものの、NTショートによるスプレッド狙いの動きは続きそうである。

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