【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、パンパシHD、イーレックス
サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
サンバイオ<4592>がストップ高。10日の取引終了後、慢性期外傷性脳損傷を対象に開発中のSB623について、国内で開発プログラムの「先駆け総合評価相談」が終了し、承認申請の準備を開始したと発表しており、これが好感された。「先駆け審査指定制度」は、承認申請後の審査を短縮し、承認申請から承認までの期間を6カ月にすることを目標にした制度。「先駆け指定」を受けた対象品目は承認申請前に 医薬品医療機器総合機構(PMDA)との対面助言・事前面談を済ませ、次に「先駆け総合評価相談」を行い「臨床」「非臨床」「品質」「信頼性」「GCTP」の5つのパートで「申請確認文書」を受領したうえで承認申請を行う流れとなっている。同社は今年1月31日付けで5つのパート全てで「申請確認文書」を受領し承認申請を行う準備に入っており、今後1カ月程度で承認申請を行う見込みという。同時に、集計中の22年1月期連結業績について、営業損失が57億8600万円から65億8900万円(前の期58億100万円)へ下振れた一方、最終損失が58億7700万円から46億4500万円(同33億8500万円)へ上振れて着地したようだと発表した。SB623製造材料費などの製造費用が計画値を上回った一方、連結子会社に対する外貨建て貸付金に関して円安による為替差益が発生したことが影響した。
■ゲオホールディングス <2681> 1,370円 +167 円 (+13.9%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ゲオホールディングス<2681>は急騰し昨年来高値を更新。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3200億円から3300億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を40億円から70億円(同62.3%増)へ、純利益を20億円から40億円(前期7億5200万円の赤字)へ上方修正し、減益予想から一転して大幅な営業増益予想としたことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大防止のための外出自粛の一時的緩和により、第3四半期にリユース衣料を主力とする2nd STREETの売り上げが想定以上に回復したことが要因としている。また、高級時計を中心としたラグジュアリー商材のリユース海外卸売りの好調が継続したことも寄与する。なお、第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高2449億9100万円(前年同期比0.7%増)、営業利益56億6100万円(同27.0%増)、純利益43億800万円(同4.2倍)だった。
■パンパシHD <7532> 1,936円 +236 円 (+13.9%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は大幅に6日続伸。同社は10日取引終了後、22年6月期第2四半期累計(7~12月)連結営業利益は436億4400万円(前年同期比11.5%減)と発表した。通期計画850億円(前期比4.6%増)に対する進捗率は51.3%となっており、順調な進捗が好感されたようだ。上期では、ディスカウントストア事業のセグメント利益は前年同期比9.0%増となったが、総合スーパー事業は同43.3%減、テナント賃貸事業は同28.5%減と、夏場の天候不順の影響などを受けたとしている。
■ヒノキヤグループ <1413> 2,396円 +270 円 (+12.7%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ヒノキヤグループ<1413>はマドを開けて急伸。親会社のヤマダホールディングス<9831>が前週末10日の取引終了後、ヒノキヤGを株式交換により完全子会社化することを発表。ヒノキヤG株1株に対し、ヤマダHD株6.2株を割り当て交付するとしていることから、これをもとにした理論価格を意識した値動きとなった。今回の子会社化により両社の提携関係を更に強化し、経営効率化や中長期的な視点での経営戦略実現に向けた体制構築を図る狙いがある。なお、ヒノキヤGは4月25日付で上場廃止となる見通しだ。
■GMO-GS <3788> 4,200円 +450 円 (+12.0%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
10日に決算を発表。「今期経常は27%増で4期ぶり最高益、5.42円増配へ」が好感された。
GMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> が2月10日大引け後(15:31)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比14.0%減の11.9億円になったが、22年12月期は前期比26.9%増の15.2億円に拡大を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。19期連続増収になる。
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■イーレックス <9517> 1,640円 +165 円 (+11.2%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
イーレックス<9517>が全般波乱相場の間隙を縫って急騰、一時13.7%高の1677円まで駆け上がる場面があった。同社は余剰電力を買い取り再販する電力小売り事業を展開するが、国内で複数のバイオマス発電所を運営するなど再生可能エネルギー関連の一角として注目された。10日取引終了後に発表した22年3月期第3四半期(21年4~12月)の最終利益は前年同期比2倍となる79億900万円と急拡大、通期計画の65億円を大幅に超過しており。これを材料視する形で投資資金が集中した。同社の株価は昨年12月中旬から一貫して水準を切り下げ、昨年来高値3320円から直近2月9日につけた安値1409円まで58%も株価水準を切り下げており、目先値ごろ感からの買いも呼び込んでいる。
■アンビスHD <7071> 4,490円 +440 円 (+10.9%) 本日終値
10日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は81%増益で着地」が好感された。
アンビスホールディングス <7071> [JQ] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。22年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比81.3%増の14.3億円に拡大した。
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■ダブル・スコープ <6619> 863円 +84 円 (+10.8%) 本日終値
10日に業績修正を発表。「前期最終は赤字縮小へ」が好感された。
ダブル・スコープ <6619> が2月10日大引け後(17:00)に業績修正を発表。21年12月期の連結最終損益は30億円の赤字(前の期は111億円の赤字)に赤字幅が縮小する見通しと発表した。
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■コスモHD <5021> 2,585円 +246 円 (+10.5%) 本日終値
コスモエネルギーホールディングス<5021>は3日ぶりの大幅反発。同社は10日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2兆3700億円から2兆4600億円(前期比10.2%増)へ、経常利益を1550億円から1950億円(同2.0倍)へ、純利益を930億円から1150億円(同33.9%増)へ上方修正すると発表した。主に原油価格上昇に伴う在庫評価益の増加及び国内石油事業での製品市況改善に伴う業績改善などを反映するとした。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結経常利益は1470億3300万円(前年同期比4.3倍)だった。
■MTG <7806> 1,343円 +98 円 (+7.9%) 本日終値
MTG<7806>が大幅に3日続伸。同社は10日取引終了後に、22年9月期第1四半期(21年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比51.1%増の21億2600万円となり、通期計画の45億円に対する進捗率は47.2%に達した。売上高は同16.6%増の127億6000万円で着地。「MTG LIFEPLAN(月々定額・下取りサービス・きちんと保証)」会員数の増加と新商品効果でEC事業が好調だったほか、O2Oサロンプラットフォームサービス「B happy」加盟店数が順調に増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いている。
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