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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):菱地所、ニチコン、シチズン

菱地所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱地所 <8802>  1,786円  +75 円 (+4.4%)  本日終値
 三菱地所<8802>が続伸。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆3260億円から1兆3610億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を2450億円から2800億円(同24.8%増)へ、純利益を1420億円から1550億円(同14.3%増)へ上方修正し、あわせて17円を予定していた期末配当予想を20円へ引き上げたことが好感された。米国の物流施設の売却などにより海外キャピタルゲインが増加するほか、投資マネジメント事業における成功報酬の増加、国内分譲マンション事業の採算改善などが寄与する。なお、年間配当予想は36円(前期31円)を予定している。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高9045億7000万円(前年同期比16.3%増)、営業利益1723億4000万円(同23.6%増)、純利益871億4200万円(同1.8%減)だった。

■ニチコン <6996>  1,261円  +49 円 (+4.0%)  本日終値
 ニチコン<6996>は大幅反発。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1325億円から1380億円(前期比18.9%増)へ、営業利益を46億円から51億円(同3.2倍)へ、純利益を47億円から61億円(同3.6倍)へ上方修正し、あわせて13円を予定していた期末配当予想を14円へ引き上げたことが好感された。アルミ電解コンデンサーの伸長に加えて、電気自動車(EV)・ハイブリッド車(HV)向け機器用フィルムコンデンサーの売り上げが大幅に増加したことが要因。また、第3四半期に為替の円安推移による為替差益を営業外収益に計上したほか、投資有価証券売却益を特別利益として計上したことも最終利益を押し上げる。なお、年間配当予想は27円となり、前期実績に対しては2円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1027億6000万円(前年同期比21.8%増)、営業利益36億5500万円(同3.8倍)、純利益51億1700万円(同4.9倍)だった。

■シチズン時計 <7762>  518円  +19 円 (+3.8%)  本日終値
 シチズン時計<7762>が反発。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2730億円から2775億円(前期比34.3%増)へ、営業利益を172億円から185億円(前期95億5100万円の赤字)へ、純利益を145億円から155億円(同251億7300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第3四半期時点で主力の時計事業が引き続き北米市場を中心に想定を上回り、「CITIZEN」ブランド、「BULOVA」ブランドが好調に推移したことが要因。また、工作機械事業が世界的な受注回復を受けて売り上げを大きく伸ばしていることも寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高2156億800万円(前年同期比42.7%増)、営業利益196億3500万円(前年同期60億7500万円の赤字)、最終利益171億9200万円(同219億1500万円の赤字)だった。

■メニコン <7780>  2,948円  +108 円 (+3.8%)  本日終値
 メニコン<7780>が後場プラス圏に急浮上。午後2時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を992億円から994億円(前期比15.3%増)へ、営業利益を90億円から96億円(同18.4%増)へ、純利益を57億円から60億円(同0.8%増)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍においてもコンタクトレンズに対する底堅い需要があるほか、中国におけるオルソケラトロジーレンズ関連製品の販売が牽引役となり売上高が堅調に推移していることに加えて、販管費の効率的な使用が寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高747億500万円(前年同期比17.8%増)、営業利益80億3800万円(同16.3%増)、純利益53億5800万円(同8.9%増)だった。

■タカラバイオ <4974>  2,374円  +74 円 (+3.2%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が高い。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を593億円から650億円(前期比41.0%増)へ、営業利益を200億円から260億円(同86.3%増)へ、純利益を141億円から185億円(同93.8%増)へ上方修正し、あわせて24円を予定していた期末一括配当予想を30円(前期16円)に引き上げると発表したことが好感された。新型コロナウイルスPCR検査関連試薬や一般研究用試薬の売り上げが想定を上回ることに加えて、売り上げ構成の変化や生産稼働率の向上などで原価率が低下することが要因としている。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高456億5900万円(前年同期比54.5%増)、営業利益199億2600万円(同2.3倍)、純利益143億6400万円(同2.5倍)だった。

■宝ホールディングス <2531>  1,168円  +28 円 (+2.5%)  本日終値
 宝ホールディングス<2531>は4日続伸。同社は10日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、最近の業績の動向などを踏まえ、売上高を2890億円から2980億円へ、営業利益を334億円から404億円(前期比87.1%増)へ、純利益を161億円から196億円(同85.4%増)へ、年間配当予想を29円から35円(前期は21円)へ上方修正すると発表した。売上高は「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は335億8900万円(前年同期比95.4%増)だった。宝酒造インターナショナルグループで料飲店市場が好調に推移していることなどにより、通期の各利益は過去最高となる見通しとした。

■サンリオ <8136>  2,498円  +37 円 (+1.5%)  本日終値
 サンリオ<8136>が4日続伸。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を493億円から513億円(前期比25.0%増)へ、営業利益を収支均衡から12億円(前期32億8000万円の赤字)へ、最終利益を15億円から25億円(同39億6000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第3四半期までの実績で、海外においては欧州でアパレルライセンシーとの取り組みが大きく伸長したほか、北米のライセンス事業で玩具メーカーとの取り組みが堅調に推移し、物販事業ではECの売り上げが伸長した。また、需要回復により国内全体の売り上げが伸長したことや、販管費が想定を下回ったことも寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高385億6200万円(前年同期比30.9%増)、営業利益20億3600万円(前年同期25億1600万円の赤字)、最終利益31億7200万円(同23億5700万円の赤字)だった。

■HENNGE <4475>  945円  -300 円 (-24.1%) ストップ安   本日終値
 HENNGE<4475>がストップ安の945円に売られた。10日の取引終了後に発表した第1四半期(10~12月)連結決算が、売上高13億1300万円(前年同期比15.8%増)、営業利益1億9400万円(同3.4%減)、純利益1億2600万円(同8.2%減)と減益だったことが嫌気された。主力のクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」事業が順調に成長し売上高は増収となった。ただ、営業・カスタマーサクセス活動の強化に伴い業務委託費が増加したほか、「HENNGE One」新機能に関連した広告を実施したことなどで広告宣伝費が増加し利益を圧迫した。なお、22年9月期通期業績予想は、売上高57億8200万円(前期比19.3%増)、営業利益4億3400万円(同14.2%増)、純利益2億7300万円(同22.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ラクス <3923>  1,911円  -482 円 (-20.1%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位
 10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が57%減益で着地・10-12月期も71%減益」が嫌気された。
 ラクス <3923> が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比56.7%減の12.1億円に大きく落ち込んだが、通期計画の13.5億円に対する進捗率は89.6%に達し、5年平均の75.3%も上回った。
  ⇒⇒ラクスの詳しい業績推移表を見る

■IRジャパン <6035>  4,200円  -1,000 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率4位
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が一時ストップ安まで売られ、昨年来安値を更新した。同社は10日取引終了後に、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比13.9%減の24億6400万円となり、通期計画60億円に対する進捗率が41.1%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。子会社JOIBの人材体制強化や証券代行業務などのシステム投資で販管費が増加したことが主な要因だとしている。一方、エクイティ・コンサルティング業務の通常プロジェクト(5000万円未満)の受託が順調に拡大したことなどから、第3四半期累計の売上高は同1.8%増の61億1600万円で着地した。通期業績予想については、従来見通しを据え置いている。

■リリカラ <9827>  219円  +50 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値
 リリカラ<9827>に大量の買い注文が入り、50円高はストップ高となる219円に買われた。壁紙やカーテンなどインテリア製品の卸を行うが、住宅向け需要が高水準で業績は好調に推移している。10日取引終了後に発表した21年12月期の営業利益は前の期比6倍の5億2900万円と急回復、続く22年12月期も同利益は13億8000万円と高水準の伸びが続く見通し。なお、同社は株主還元に積極的な姿勢がポイントで、前期年間配当は従来計画に1円50銭増額の6円、更に今期はそこから8円50銭の大幅増配で14円50銭を予定している。目を見張る増配といってよく、きょうストップ高まで買われたとしても、配当利回りは6.6%台と非常に高い水準となる。

■スーパーバリュー <3094>  863円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 スーパーバリュー<3094>はストップ高。同社は10日取引終了後、ディスカウントストア、スーパーマーケット運営のロピア・ホールディングス(川崎市幸区)が議決権割合33.17%の株式を保有する第2位株主になったと発表しており、材料視されたようだ。主要株主のドクターホールディングス(さいたま市大宮区)と個人2名が市場外での相対取引によりスーパーV株を譲渡したとしている。

●ストップ高銘柄
 ソウルドアウト <6553>  1,350円  +300 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値
 グローバルI <4171>  1,748円  +300 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 WT商品総合 <1684>  1,603円  +271 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 セレス <3696>  1,502円  -400 円 (-21.0%) ストップ安   本日終値
 セキュア <4264>  1,158円  -300 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値
 ジーネクスト <4179>  415円  -100 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 ベイシス <4068>  2,995円  -700 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値
 湖北工業 <6524>  5,560円  -1,000 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 など、8銘柄

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