市場ニュース

戻る
 

【材料】花王が昨年来安値更新、21年12月期営業利益が計画下回り減益で着地

花王 <日足> 「株探」多機能チャートより
 花王<4452>が大幅続落し昨年来安値を更新している。3日の取引終了後に発表した21年12月期連結決算で、営業利益が1435億1000万円(前の期比18.3%減)となり、従来予想の1770億円を下回り一転して減益で着地したことが嫌気されている。

 化粧品分野のG11(11のグローバル戦略ブランド)が好調に推移したほか、ケミカル分野で殺菌・洗浄用途などの油脂誘導体製品が堅調に推移し、売上高は1兆4187億円(前の期比2.7%増)となったが、原材料価格の高騰やおむつ事業の減損損失計上、棚卸資産整理損などの計上が利益を押し下げた。

 22年12月期は売上高1兆4900億円(前期比5.0%増)、営業利益1600億円(同11.5%増)を見込むが、営業利益で1800億円台を見込む市場予想の平均を下回っており、これもネガティブ視されているようだ。

出所:MINKABU PRESS

株探からのお知らせ

    日経平均