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【市況】米国株見通し:軟調か、FRBの金融正常化に思惑

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(14時00分現在)

S&P500先物      4,673.00(+2.7)
ナスダック100先物  15,619.60(+5.2)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高。NYダウ先物は20ドル高。NY原油先物(WTI)は小高く、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


10日の主要3指数はまちまち。ナスダックは5日ぶりにプラスへ転じたが、4日続落のダウは162ドル安の36068ドルで取引を終えた。ウクライナ情勢をめぐる米ロ関係の悪化が警戒されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化への思惑から株売りが先行。ダウは一時500ドル超値を下げる展開に。一方で、10年債利回りは2年ぶりの高水準に上昇後に失速したため、ハイテク株が買われ指数をサポートした。


今晩は軟調地合いか。焦点となるパウエルFRB議長の再任に関する上院銀行委員会で、引き締めの加速が意識されやすい。明日発表の消費者物価指数(CPI)は前年比+7.0%と高水準が予想されるが、前日公表されたパウエル氏の準備原稿ではインフレ上昇の定着を回避する方針が示されている。また、市場ではFRBによる今年の利上げを3月から計4回の見方が浮上。長期金利が一段高ならハイテクを中心に売りが強まり、下げを主導しよう。

《TY》

 提供:フィスコ

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