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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):山喜、SHIFT、シスメックスなど

日産自 <日足> 「株探」多機能チャートより

日産自<7201>:609.6円(+19.5円)
大幅続伸。ルノーと27日に電気自動車とコネクテッドカーに関する共同プロジェクトを発表することが分かったと一部で報じられている。11月に発表の長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」では、30年度までにEV15車種を含む23車種の新型電動車を市場導入すると明らかにしているが、あらためてEV先駆者としての展開力に期待する動きも優勢に。為替の円安進行で自動車株に関心が高まっていることなども支援に。


山喜<3598>:173円(+35円)
大幅続伸。前日に22-24年度の中期計画を発表、買い材料視される形になっている。数値計画としては、24年度の売上高150億円、経常利益4億円を目指すとしている。今期は6.5億円の赤字計画であり、想定以上の急回復見通しにはポジティブなインパクトが強いようだ。基本戦略として、オリジナルブランドの構築、BtoCの強化による収益アップ、ドレス・カジュアル・レディース・ユニフォームの新商品開発と売上拡大を掲げている。


SHIFT<3697>:20700円(-3000円)
大幅続落。特段の悪材料は観測されていないものの、米長期金利の上昇を手掛かりにグロース株からバリュー株への資金シフトが鮮明化しており、本日の下落率上位には、同社のほかPBR水準が高いような中小型のグロース株が大半を占める状況になっている。同社もPBRは10倍を大幅に上回る水準となっている。グロース株安を受けてマザーズ指数も約3%の大幅な下落に。なお、同社は14日に第1四半期決算発表を予定している。


トヨタ自<7203>:2283円(+48.5円)
大幅続伸。米長期金利の上昇傾向が強まるなかで為替相場ではドル高円安が進行、1ドル=116円台にまで円安が進行しており、約5年ぶりの円安水準となっている。円安メリットが最も大きいとされる自動車株の買い材料につながっているようだ。また、21年の米国市場における新車販売台数がGMを抜いて首位になったと伝わっていることも支援材料。米国で海外の自動車メーカーが販売トップになるのは史上初めてとなるようだ。


シスメックス<6869>:14235円(-1375円)
大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も11700円から9700円に引き下げている。血液検査用アルツハイマー診断薬分野は、ロシュによる開発アップデートやH.U.グループによる日本・欧州・米国での立ち上げも予定されているほか、23年にはロシュによる診断薬立ち上げの可能性もあるとしており、今後は競合リスクへと移っていくとみているもよう。


ワークマン<7564>:5380円(-130円)
大幅に反落。12月の既存店売上高が前年同月比1.6%減だったと発表している。前月は4.5%増で、2カ月ぶりのマイナスとなった。客数は2.7%減(前月3.0%増)、客単価は1.2%増(同1.5%増)。全店ベースの売上高も3.3%増(同10.4%増)と鈍化した。12月は中旬に寒さが和らいだため、冬物の衣料品や手袋、小物類が伸び悩んだ。ただ、降雨量が多かったことや日本海側の積雪でレインウエアや防寒シューズは好調だった。


QDレーザ<6613>:774円(+12円)
5日続伸。21年12月13日に発行した新株予約権のうち288個(発行総数の0.87%)が権利行使され、2万8800株が交付されたと発表している。未行使の予約権は3万2712個。早々に新株予約権が大量行使されたことで株式価値の希薄化懸念が徐々に後退するとの見方から買いが入っているようだ。また、QDレーザ株は21年12月20日に上場来安値を記録してからは堅調に推移しており、底打ち感も買いやすさにつながっているとみられる。


MDNT<2370>:53円(+2円)
大幅に続伸。慢性心不全の治療を目的とした再生医療等製品の有効性及び安全性を確認する医師主導第IIb相臨床試験の実施に向け、九州大学と医師主導治験実施に関する契約を締結したと発表している。ナチュラルキラーT細胞という免疫細胞の活性化による慢性炎症制御に基づく新しい治療を目的とした製品。メディネットは試験結果を製造販売承認申請等に使用する権利について、九州大学と独占的に交渉できる権利を獲得する。
《ST》

 提供:フィスコ

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