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【注目】前週末30日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

太洋物産 <日足> 「株探」多機能チャートより

■太洋物産 <9941>  1,235円 (+66円、+5.7%)

 太洋物産 <9941> [JQ]が続急伸。29日の取引終了後、22年4月に予定されている東証の新市場区分で「スタンダード市場」を選択したのに伴い、上場維持基準の適合に向けた計画書を発表。「流通株式時価総額」について基準を充たしていないことから、25年度末までに上場維持基準を充たすための各種取り組みを進めるとしており、今後の取り組みに期待した買いが入ったようだ。

■大泉製 <6618>  1,067円 (+50円、+4.9%)

 大泉製作所 <6618> [東証M]が3日ぶりに大幅反発。車載用やエアコン用を中心にサーミスタセンサーを主力展開しており、電気自動車(EV)向けでも着実に実績を重ね、今後の需要開拓に期待が大きい。高速通信規格5Gの普及が進むなか、改めて通信向けエレメント関連の受注獲得にも期待がかかる。半導体向け真空シールの世界トップメーカーで中国向け実績が高いフェローテックホールディングス <6890> [JQ]が筆頭株主となったことによる業容拡大効果も見込まれている。22年3月期営業利益は前期比75%増の5億5000万円予想と急拡大を見込むが、中間期の同利益が4億円で着地していることから、通期も更なる上振れが期待できる状況にある。株式需給面では直近、証券会社を経由した貸株調達による空売り残高が大幅に増加していることで、その買い戻し圧力も働いたようだ。

■神島化 <4026>  2,386円 (+100円、+4.4%)

 神島化学工業 <4026> [東証2]が3日続伸。水戸証券が29日付で投資判断「B+」を継続し、目標株価を2300円から2650円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。22年4月期上期は建材事業、化成品事業ともに伸長して期初計画を上回っており、これを受けて会社計画は営業利益で18億5000万円から23億円へ上方修正された。同証券も会社計画並みを予想するが、更に23年4月期も増収増益基調を見込んでおり、営業利益25億円を見込む。マグネシウムのサプリメントや新領域向けの拡販に加え、セラミックスの本格事業化にも期待できるとしている。

■アイネスト <3390>  77円 (+3円、+4.1%)

 INEST <3390> [JQ]が5日続伸。29日の取引終了後、子会社ジョインアップがインフルエンサー事業などを展開しTOKYO PRO Marketに上場するC Channel(東京都目黒区)と業務提携したと発表した。この提携により、ジョインアップが展開する店舗運営会社の包括的なコンサルティングサービス「OTOMO」のオプションとしてインフルエンサーマッチングサービスを提供開始する。インフルエンサーマッチングサービスによって、店舗とインフルエンサーをマッチングさせ、Instagramを通じて発信することで、店舗の認知・集客及びブランディングに貢献するのが狙いとしている。

■ハイデ日高 <7611>  1,732円 (+60円、+3.6%)

 ハイデイ日高 <7611> が3日続伸。29日の取引終了後、22年2月期の単独業績予想について、最終利益を10億円から17億5000万円(前期29億4600万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。21年1月以降の時短営業協力金など約57億円を営業外収益として計上する見込みであることが要因としている。ただ、売上高は300億円から270億円(前期比8.7%減)へ、営業損益は28億円の赤字から31億円の赤字(前期27億9900万円の赤字)へ下方修正した。足もとでは営業時間・酒類の提供の短縮要請が解除され消費活動も緩やかな回復傾向にあるものの、新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大もあり、夜間の客数がコロナ以前には戻っていないことに加えて、人手不足により多くの店舗でコロナ前の営業時間に戻すことができない状況が続いていることが要因。また、食材購入単価などの上昇も営業損益を悪化させるとしている。同時に発表した第3四半期累計(3-11月)決算は、売上高184億9300万円(前年同期比18.7%減)、営業利益30億9500万円の赤字(前年同期20億6400万円の赤字)、最終利益7億6200万円(同19億2000万円の赤字)だった。

■スクリン <7735>  12,370円 (+260円、+2.2%)

 SCREENホールディングス <7735> が反発。30日付の日刊工業新聞で、「彦根事業所(滋賀県彦根市)に半導体製造装置(SPE)の新棟を建設し、2022年12月までに稼働する」と報じられており、中期成長への貢献を期待した買いが入った。記事によると、19年に約90億円を投じて稼働した「Sキューブ3」と同一敷地内に新棟を建設するとあり、新棟は自動化工場とはせず、製造フローを見直す形で生産効率を改善して、洗浄装置などを増産するという。足もとでSPEは旺盛な需要からフル稼働状態にあることから、増産投資を進めるとしている。

■B&P <7804>  1,000円 (+10円、+1.0%)

 ビーアンドピー <7804> [東証2]が続伸。29日の取引終了後に上限を1万株(発行済み株数の0.43%)、または1100万円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は21年12月30日から22年2月22日までで、譲渡制限付株式報酬制度を導入するのに伴い、取締役(社外取締役を除く)及び執行役員に対して交付する譲渡制限付株式に充当するためとしている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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